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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

17歳で妊娠、良いじゃないか

2008年09月02日 | 国際・政治

米国の共和党副大統領候補ペイリン・アラスカ州知事が昨日娘のブリストルさんが妊娠5ヶ月で結婚する予定だと発表した。ニューヨーク・タイムズによると「4月に生まれたペイリンさんの5番目の子供は実は娘のブリストルさんの子供だ」というブログ記事で噂が広まる中で発表されたものだ。

共和党大統領候補マケイン氏の選挙参謀によると「マケイン氏はこの事実を知った上で彼女を副大統領候補に選んだ。それはプライベートな問題でマケインは彼女がアメリカを変えることが出来ると信じているから彼女を同伴走者に選んだ」と答えている。

また民主党のオバマ候補は「このブログは民主党員が流したのか?」という質問に「ありえない」と答えている。またオバマ氏は「私の母親は18歳で私を妊娠した。プライベートなことはペイリン知事の業績や副大統領としての潜在的な政治的業績に関係がない」と述べている。オバマ氏の返答、スマートだなぁと私は思った。

このニュースを聞いた女性共和党員達の反応はペイリン氏を支持するものだった。

私も副大統領候補の娘さんが17歳で妊娠してもなんの問題もないと思う。それにしてもこのペイリンさん、若い時はバスケットの選手として活躍し、そのアグレッシブな動きからバラクーダ(オニカマスという凶暴な魚)とあだ名された。釣とハンティングを愛し、5人の子供を育てながらアラスカ州知事として活躍する。何とも大変な女性である。こんな人が副大統領になると、ヤワな日本の政治家等一蹴されてしまいそうだ。

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首相は公選にするべし

2008年09月02日 | 国際・政治

昨夜(9月1日)帰宅したらテレビが福田首相の総理辞任を報道していた。ついこの前内閣改造を行ったばかりで、はた目には突然に辞任と写るかもしれないが、春頃には「福田はサミット後に退任する」とか「安倍前首相よりは一日でも長く首相の座にいたいと考えている」というのが、もっぱらの観測であった。もっともサミットでは無事ホストをつとめたが、安倍氏の在任期間を超えることはできなかったが。

日本の首相(正確にいうと内閣総理大臣)には任期というものがない。自民党総裁に任期があるので、たまたま総裁の任期満了で首相を辞めることはあるが(小泉元首相のケース)。

この任期がないことが国民や国家にとって良いことなのか悪いことなのか?を考えて見よう。対比として任期が明確なのは米国の大統領だ。こちらは1期4年で2期8年が限度だ。大統領の選挙は共和党・民主党の予備選挙を含めると1年近い選挙期間がある。そこで経済政策・社会保障・外交・国防などあらゆる政治課題が討論されるとともに、大統領候補の指導者としての人間性が選挙民の前にさらされ、容赦なく評価されていく。

民主主義は一歩誤ると衆愚政治に陥り、際限ない議論とポピュリズムに陥る。今の日本はまさにこの状態だ。もっとも米国の大統領制度が完全なものだという訳ではない。しかしながら「指導者を選ぶために議論を尽くす」ということと「選んだ指導者に一定期間は大きな権力と責任を与える」という点で民主主義の一つの完成した姿であると私は考えている。

会社という組織には「決算期」というものがあり、そこで「売上目標」や「利益目標」が掲げられ、経営陣はその目標=コミットメントの達成度合いにより株主から評価されていく。そこには決算期という任期があるので責任と権限が確立される。

これに較べて日本の首相に明確な任期がないということは、今回の福田首相のように行き詰れば直ぐ辞めるという行動につながりやすい。もっとも私は野党のように今まで辞めろ!辞めろ!と騒いでおいて辞めたら無責任と騒ぐような連中を擁護する積もりは全くないが。

政治とは議論と実行Implementationインプリメンテーションである。今の日本の政治は議論はあっても実行がない。実行のためには「権限と責任」を付与することである。やや結論を急ぐと首相を公選制にし、具体的な任期を定めその中で権限と責任を持って政治をしてもらう枠組みを作らないと日本は良くならないというのが私の提言である。

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