
「日本人はなぜシュートを打たないのか?」 湯浅健二著 (アスキー新書) 定価:724円
【この本を読んだ理由】
「日本人はなぜシュートを打たないのか?」この本のタイトルを見たとき、日本代表のサッカーを見ていて、時々感じていた0点ゲームでいらいらしたときのことを思い出した。
“その理由がわかるのなら?!”との思いで、読んでみることにした。
【読後感】
この本の著者「湯浅健二さん」については、わたしは良く知らない。
この本による紹介では、
“ドイツサッカー協会公認「スペシャル・ライセンス」を取得。
帰国後、読売サッカークラブの専業コーチを務め、現在は雑誌の連載執筆など精力的に活動する。”
とあった。
この本の帯の裏に、この本のタイトルの答えのようなことが濃縮されていた。
チャンスにシュートを打たない日本代表は、鏡に映った我々自身の姿である。
もはや国民的関心事となった、サッカー日本代表の決定力不足。
不治の病ともいわれるそれは、いったい何が原因なのか?
サッカーという「本物の心理ゲーム」を通して、リスクにチャレンジできない日本人の特質を鮮やかに描き出す、画期的日本人論。
サッカーも仕事も「ボールのないところで勝負は決まる」。
日本人は、責任が一人に集中する行動に二の足を踏むという傾向が強い。
不確実なのだから失敗するのも当たり前なのに、そこに理不尽なほど高い可能性を追い求めるのである。
不自然なほどに失敗を恐れる日本人!?
農耕民族としてのDNAのなせる業なのか・・・?
残念ながら、我々はこんな日本人の性格にいらいらを感じているらしい。
というようなことが書いてあった。