望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

ひとりいる風景

2018-11-08 14:04:31 | 望郷クリームソーダ
海部郡 牟岐大橋



ひとり風景



一つだけに拘りたい


一つに身を委ねたい


止まり木の数々に戸惑い


多方向に流す気流に辟易


ひとり言ひとり鳴き声は尽きぬ



架空と実相に流されて揺らぐ


ひとり風景は奈落の底に見えてしまう



どんどん奥へ内なる枕に寝転ぶ夢遊病の影


コンクリート壁を前に心を弾いてエネルギーを使い果たす影


壁にレール書いてなぞり灰色の地平線へ線路を敷く影



喚いて嘆いてのたうって


実体をかなぐり捨て影と揺らいでもボヤけてしまう


実在の荒野に真っ直ぐ貫く線路を描いて実体で進む


それぞ意味のある人生軌道



辛くても情けなくても


押されて揉まれて生きていたい