“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

日米関係と防衛指針

2015年04月29日 19時16分37秒 | 臼蔵の呟き

隣国である中国が、どのように見ているかも理解する必要があります。

<人民日報の報道>

 米国と日本はこのほど外務・防衛担当閣僚による「2プラス2」協議を開き、日米防衛協力指針を正式に改定した。2013年10月に両国が指針の再改定を決定して以来、このプロセスは大いに注視されてきた。

 米日は指針改定のために気勢をあげ、「変化する世界」に適応させるものだと言い立てた。両国の考える世界の重要な変化の1つは、米日の能力が多少高まったことだ。双方は特に、指針は日本の役割の高まりを体現すると強調した。米日の目に映るもう1つの重要な変化は安全保障上の新たな脅威の出現だ。両国は新たな脅威に対処するため、協力の範囲を日本「周辺」から「グローバル」にまで拡大しただけでなく、協力分野も伝統的分野から新たな分野、現実空間からバーチャル空間へと拡大した。宇宙空間とサイバー分野の軍事協力を盛り込んだことは新たな指針の特徴だ。

 改定後の防衛協力指針は確かに一段と緊密な米日同盟を描き出し、両国の利益上の懸念を反映している。だが、今日の世界の真の姿を客観的に示すことはできておらず、ましてや新たな歴史的条件の下ではどのような国際関係が必要なのかという重要な問題には答えられない。

 伝統的な国際関係においては、同盟と対立が常態だったが、この古いモデルは新たな歴史的条件に適応していない。今日の世界は、新型の国際関係を構築する必要がある。

 「新型」には以下の内容が含まれる。

 (1)平等の追求。同盟関係は往々にして1つの国を中心に構築され、その指導の下で運用されており、内部平等の実現は困難だ。同盟は対外的には実力と強権を頼みに行動を繰り広げる。同盟はいわゆる一致した価値観に基づき築かれ、「進んでいる」と自らが考える価値観と社会制度を無理に広めることに慣れている。このため同盟は世界の多極化という趨勢に反し、世界の多様性という事実にも反する。新型の国際関係は、各国が互いの主権、独立、領土の一体性を尊重し合い、各自の選択した発展路線と価値観を尊重し合うことを求める。新型の国際関係を堅持する平等性は国家間の付き合いの道だ。

 (2)平和の維持。同盟関係はジャングルの掟に従い、ゼロサムゲームを信奉し、何かというと他国の内政に干渉し、世界の不安定性を激化させる。これは平和に無益だ。この危険な傾向に対して、戦争ではなく平和を、一方的ではなく多国間を、対立ではなく対話を求めることがすでに国際社会の共通認識となっている。新型の国際関係は国家間関係に対する軍事的要因の妨害を排除することを重視し、同盟関係が第三国を標的にしないことを要求する。共通の、総合的、協調的、持続可能な安全保障観を確立する。対話と協議を通じた紛争の平和的解決を堅持する。何かというと武力を用いる、または武力で威嚇し合うことに反対する。新型の国際関係は少数の国の安全のためではなく、各国が安全を共に享受する新たな局面の構築に尽力する。

 (3)包容を体現する。軍事同盟は明らかに排他性を備える。同盟は一国または小さなグループの利益のためであり、国際的道義と国際関係の基本準則に反する。新型の国際関係は小異を残して大同につき、溝を管理・コントロールすることを支持し、大きいコミュニティの構築を推進し、できる限り多くの国々の訴えと権益に配慮し、共同発展を追求する。

 「協力・ウィンウィンを核心とする新型の国際関係」という理念は世界に対する中国の重要な貢献でもあるが、中国単独で引き受ける任務ではない。公道を堅持し、公理を守り、正義を広め、国際関係の公正化と民主化を推進し、人類発展の大局に資することが、各国が共に努力する目標であるべきだ。

 「人民網日本語版」2015年4月29日


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