“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

2年目の3月23日

2013年03月23日 05時54分38秒 | 蜂助の呟き
こんにちは、蜂助です。
今日も、2年前の今日に全国に発信したメールを紹介します。一部、削除と修正をしました。

●11年3月23日(水)震災12日目
皆さまお元気でしょうか。

○○○○○は元気に活動しています。

3月23日現在の生活関連情報のいくつかを報告します。
・仙台市は現在マイナス1℃です。灯油は全く不足しており、多くの方が寒さに耐えています。○○○○○の登録家庭向け灯油は仙台圏など8つの支部で10リッターのみ配達しています。
・仙台市水道局によると、22日に市浄水場水系の水道管の復旧作業がほぼ完了し水圧が一部で弱いものの各戸に給水できるようになったと発表しています。
・仙台市ガス局は22日、復旧スケジュールを発表しました。一般家庭は24日に泉区の一部を皮切りに再開します。全地域の復旧は津波被害の大きい市東部沿岸地域を除き約1~1ヶ月半を要すると発表しています。私の住む宮城野区西部の「C1地区」は26日に復旧するかもと発表されています。
・燃料不足。21日から塩釜港に燃料2000キロリットルを積んだタンカーが毎日入港しています。5000キロリットルの大型タンカーは接岸できません。小生もガソリン不足で自家用車が使えません。昨夜、使っている公用車(水事業のワゴン)もランプが点灯してしまいました。
・遺体安置所。気仙沼市5ヶ所、石巻市4ヶ所など県警が県内20ヶ所位を発表しています。
・携帯電話。22日午後現在、NTTは4県で880局、AUは6県で433局、ソフトバンクは4県で617局が中断していると発表してます。

引き続き、暖かい支援をお願いいたします。

【3/22岩手県の仲間 Fさんからの報告】
簡単に岩手の状況を報告させていただきます。
1.概況
盛岡などの内陸と、沿岸地方ではまったく状況が異なります。
内陸は、電気・ガス・水道はほぼ復旧。沿岸は、電気は復旧しつつありますが、
まだまだ時間がかかりそうです。
ガソリンの不足は内陸・沿岸ともに深刻。7時間~8時間待って入れられれば運が良かったという状況です。
2.店舗
全店舗での営業が開始されております。
ただ、営業時間は短縮されており、商品もまったく揃ってはいません。
また、内陸と沿岸でまったく利用される商品が異なり、内陸はほぼ普段の利用に近づきつつありますが、沿岸(特にドラ)は、商品が入るたびに人が殺到し危険なため、一度店舗の外に出して、陳列後再度店を開けるような状態です。
3.産地状況
内陸の産地はほぼ影響ありません。ただ、ガソリンがなく納品ができない状態です。  沿岸、特に皆さんと交流会の際に宿泊した田老は厳しい状況です。
皆さんと歩いたあの堤防を大きく越える波が襲い、わかめの産直先である田老町漁協の工場はすべて流されてしまいました。
養殖わかめについては、15日からの収穫開始でしたが、一部を残してほぼ壊滅です。
そしてなにより、わかめ産直の顔的な存在でした、田老町漁協の加工工場長の方(宿にあわびを差し入れしてくれた方)が、田老町漁協で唯一行方不明になっております。
最後まで、工場の職員に避難指示を出していたようです。その他の沿岸の産地もまだ状況が確認できていません。
このような状況の中、内陸の生産者から沿岸の組合員のためにと、お米の支援をいただいております。こんな状況だからこそ、お互いを思いやり、支え合う。この組織にいることを誇りに感じています。


改めて読み直すと、甚大な被害を受けた中で皆が必死にやっていることが実感できます。

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