以下は渡辺洋三さんの意見(「日本をどう変えてゆくか」の中の記述)です。
1995年に書かれた記述です。現在の国会運営、予算委員会議論にそのまま当てはまる指摘と提言です。十数年前から変わらず、もっと劣化しているようにさえ見えるのですが。どうでしょうか。
本来の政治改革の重要な課題は、このような官(官僚)優位の議会運営をやめることである。議会が政府(行政)から独立して自ら法案を作る、あるいは、少なくとも官(官僚)が作った法案をコントロールできる立法能力を高めるよう、議会のあり方を根本的に改革する事が急がれる。
議会は演説をする場ではない。長々とした演説はやめること。質疑応答の場でもない。その代わりに筋の通った事実認定と法律論争が時間をかけて論議することが大切である。政府原案だけにもとづいて賛成・反対に終始し、最後は多数決という「数の論理」で押しきるのは、下の下である。これではいつまでたっても「政」の権威は落ち、「官」になめられるだけであろう。
1995年に書かれた記述です。現在の国会運営、予算委員会議論にそのまま当てはまる指摘と提言です。十数年前から変わらず、もっと劣化しているようにさえ見えるのですが。どうでしょうか。
本来の政治改革の重要な課題は、このような官(官僚)優位の議会運営をやめることである。議会が政府(行政)から独立して自ら法案を作る、あるいは、少なくとも官(官僚)が作った法案をコントロールできる立法能力を高めるよう、議会のあり方を根本的に改革する事が急がれる。
議会は演説をする場ではない。長々とした演説はやめること。質疑応答の場でもない。その代わりに筋の通った事実認定と法律論争が時間をかけて論議することが大切である。政府原案だけにもとづいて賛成・反対に終始し、最後は多数決という「数の論理」で押しきるのは、下の下である。これではいつまでたっても「政」の権威は落ち、「官」になめられるだけであろう。