“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

国家のない国に生まれたい!!

2011年09月04日 11時12分35秒 | 臼蔵の呟き
井伏鱒二の「黒い雨」の中で 兵が「わしらは、国家のない国に生まれたかったのう」との会話 が出てきます。この言葉、会話はヒロシマの焼け野原で兵が被爆死者の焼却を黙々と行っている最中の情景での会話です。閖間重松が聞いた会話として出てきます。

長野県上田市でアメリカ従軍カメラマン ジョー・オダネルがとった写真が撮りためた写真展が開かれているそうです。その中の1枚に「火葬場の少年」という写真があります。その写真は小学生くらいの少年がまだ赤ん坊の弟を背負って直立不動で立つ姿(原爆投下後のヒロシマの情景、写真:66年前の現実)です。弟はすでに死んでいて、火葬順番を待つ少年の姿です。

黒い雨にも焼け野原のいたるところで原爆による死体、死者を葬送、焼却、火葬する情景が出てきます。戦争の悲惨さ、原子爆弾による被害の大きさ、非人間的殺戮兵器の現実です。
フクシマ原発事故の被害規模、地域の破壊など重なる部分があります。何回もおろかな被曝、放射能被曝、汚染被害を繰り返さないように原発廃止、自然エネルギーへの転換を急ぐ必要があると思います。




原発政策のお粗末さ

2011年09月04日 08時57分28秒 | 臼蔵の呟き
おはようございます。仙台は風、小雨が断続的に続いています。今は、少し太陽も見えています。気温は高く、台風の影響があると思います。

野田政権誕生でマスコミは新政権取材一色です。何が変わったのかが最大の課題です。人が変わっただけで政策そのものは何も変化せず、これで事態が改善する事は期待できません。消費税、TPP、子供手当て、復興対策、原発に対する政策などは菅政権時代よりも後退するのではないかとさえ思える意見、論調が出ています。大政翼賛会的な動きはこの政権の欠陥です。国会、国政は政党、一部経済界の思惑だけでうごかせるものではないと思います。新政権のおごりと国民を馬鹿にした動きと思います。

原発事故を通じて明らかになったことは、原発促進、建設は信じられないでたらめさの連続であった思います。やらせメールは八百長相撲よりももっと悪い事例です。政治、経済の判断をやらせでねじ曲げたわけです。九州、北海道電力などほとんどの電力会社、経済産業省、政権が談合したとしか言いようがありません。
安全、安心神話をばら撒き、自治体には「お金」=税金、寄付金、黒い金、補助金などを無数にばら撒き、政治決定を金の力で動かしました。一度お金をもらった自治体、首長、地元有力者は「」を握られて思うままに動かされた。これが現実です。
東京電力、九州電力、北海道電力などはフクシマ事故の反省は全くありません。原発稼動する姿勢を鮮明にしています。頭がおかしいとしかいえません。事故の収束が全く見えず、冷却水処理ですらままならない状況をなんとも思っていない無神経な企業です。事故がなくても(ウラン燃料)核廃棄物の処理方法、保管、最終処理に至っては「なに」も決まっていません。このままだと青森県六ヶ所村に押し付けることは目に見えています。
民主党政権は野田氏のもとで原発再稼動させようとしています。現在54基原発の43基が検査、事故で止まってます。経済界の要求に沿った対応をしようとしています。地域住民、国民の批判、放射能汚染への不安とは無縁の政治決定をしようとしています。
原発の地震対策は電力会社にとって都合の良い判断、調査しかしていないことも次々と暴露されています。地震学会は鋭くその欠点、電力会社、原子力保安院判断の限界を指摘しています。政府、電力会社、経済界、そしてマスコミのお粗末、でたらめな対応、判断で原発が稼動する事は問題の先送りとしかならいと思います。










信じられない内閣高支持率

2011年09月04日 06時16分18秒 | 蜂助の呟き
 おはようございます。蜂助です。台風一過で空気が入れ替わったようで涼しい風が吹いています。

 共同通信が9月2日・3日に行った世論調査では、野田内閣支持が62.8%もの高支持率となっています。昨年6月の菅内閣発足時の61.5%を上回っています。何でこんなに高い支持率なのでしょう。不安定な状況を何とかして欲しいという、漠然とした期待がこの支持になっているのでしょうか。しかし、化けの皮はすぐにはがれますよ。支持率の暴落は目に見えています。

 野田首相は国民を見ておらず、見ているのは自民党・公明党と民主党内のバランスだけです。国民ではなく、三党合意が一番大切で、すべての政策はここから始まっています。民主党の看板政策はすべて投げ捨てます。子ども手当ては2012年から廃止し、自民党時代の児童手当が復活します。高校授業料無償化についても2012年以降に見直しを検討します。農業の戸別所得補償制度も2012年以降に見直しを検討します。高速道路無料化については、2012年度概算要求をしません。結局、民主党のマニファストに書かれた目玉がすべて実行されないことになり国民に嘘をつく事になります。

 2010年代半ばまでに消費税率を10%まで上げることだけが実行されそうです。消費税率を上げる前に、やることがたくさんあるのではないですか。無駄な税金の使い方を放置しながら消費税率アップは許せません。さらに、法人税減税が検討されていますが、全く信じられないことです。

 台風12号による甚大な被害を受けた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。