そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

22日のニャンニャンの日に

2023-01-25 06:33:53 | 家族ができました
素敵なことが起きました。
1月22日のニャンニャンの日に1匹の猫が
赤い糸で結ばれました。
その子はシラミだらけで、とある多頭の現場に暮らしていました。

昨年の秋、猫と暮す会に多頭の現場の猫たちのことで相談がありました。
地元の方とお話をしつつ、資金面も工面し、捕獲搬入の手はずも整え
TNRをしていくことになったのですが・・・。

現場には手術したら死んでしまうんではないかと思われる
状態がすこぶる悪い子が1匹いました。
その子がシラミだらけの今回の子です。



遠方でサクサクと捕獲と手術をしないといけなかったのですが
その状態の悪い子をどうしたものかと・・・。



スタッフTさんが、自宅で少し様子をみましょうかと申し出てくれて
連れて帰ってもらいました。

思ったとおりの激やせぶり
そしてノミとシラミのオンパレード。



もちろん体内にも虫が勢ぞろいです。
貧血もひどくて、まさに風前の灯といった身体でした。



11月30日に連れてきて、約1か月経った年末に
ようやく手術できるところまで回復しました。



お世話は大変だったと思いますが、そのおかげで命が救われました。

さてここから、寒さの厳しい時期にこの子をどうしたものかと
考えていました。
地元の方は、発砲スチロールを置いたり、毛布を置いたりすることは
構わないと言ってくださっています。
リリースのリスクを数え始めるといたたまれない気持ちでした。

そんなときです。
わたしの友人が(わたしと同じで変わっています笑)
家で見るよと言ってくれたのです。

普段はお仕事で猫たちを扱う商売をしています。
ビジネスですから、そちらには当然金銭が発生しますが
この友人の考え方が、とっても素晴らしいのが
儲けも考えつつ、儲けにはならない損得抜きの猫も
引き受けるというところです。
(心の得にはなっていると言ってくれます)

商売が順調で、かつ空きスペースがあれば、
今回のように気の毒な猫も引き受けてくれるのです。
真逆にも見えるこの行為をサクサクとやってのける男前ぶり(女性です)
お金をもらって引き受けた猫も、ボランティアで引き受けた子も
わけへだてなく可愛がっています。

どこかで還元することが徳を積むことだと、
人生の中で培って学んできたようなところがあって非常に魅力的です。
教えられることがたくさんあります。

連れて行ったときも洗濯ネットから姿を見た瞬間
『可愛い子だねぇ』と。
名前もハコベちゃんと決めてくれてました。
あったかいお部屋も寝床も準備してありました。



可愛いなんて言葉で、
ほめてもらったことは今まで一度もなかったと思います。

いちばん弱っていて、体中虫たちにいいように蝕まれていた子が
サクセスストーリーの主人公に大抜擢されました。
何が起きるかなんて本当にわからないことだと、わたし自身が不思議な
感覚になります。

スタッフさんたちが、みんなでがんばってくれた先に
こんな素敵なお話が待っていました。



ハコベちゃん、また会いに行くね
きっと、どんどんいい表情に変わっていくんだろうなぁって思います。
楽しみです。

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