3月末、4月初めはさくらの季節、
そして・・・毎年ミルク飲みのおチビさんが
会にやってくるシーズンです。
産まれてから見つかって、会にたどりついた子たちは
必死で助けています。
まさに髪振り乱しての時期に突入するのです。
そうなることがわかっているギリギリの境目に
生後半年の若い猫達の相談が飛び込んできました。
ママ猫は、餌やりの若者が友人に譲渡したと聞きました。
どう助けたらいいのか、浜松市内の相談でもなかったので
悩みました。
悩みに悩みましたが、よし!と決断して連れてきてもらいました。
雄が3匹、雌が3匹です。
見た目もきれいで血液検査もクリアしました。
性格も、外にいたとは思えないほどなつっこくて可愛いです。
手術やワクチンなど、早々にすべてを済ませてしまい
譲渡対象としてホームページに掲載していかないといけません。
先生に無理を言って順次オペとなりましたが・・・。
3匹の女の子たち、すべてが妊娠していて、お腹の中の赤ちゃんは
合計21匹でした。
仲良し兄弟たちと、身を寄せ合って暮らしていましたから
この結果は無理からぬ話です。
友人が花で飾って、赤ちゃんたちを見送ってくれました。
さくらの花のきれいな季節は、やるせないことも起きています。
忘れないでいてあげたいと思います。
こういうことが起きるたびに、何とも言えない気持ちになります。
申し訳なさがないわけではありませんが
心を切り替えて先に進みます。
やれることと言ったら、たどり着いた若い猫達を
一生幸せに暮らせる家族の元に送り出すことだけ。
猫と関わるということは、複雑な気持ちと常に葛藤です。
最近わかった話ですが・・・。
友人に譲ったと言っていたママ猫は、よその町に捨てたそうです。
でも、このママがたいしたもので、餌をもらっていた場所に
1か月経って戻ってきたのです。
激やせして衰弱していたママは、相談を受けた方のお家で
保護されています。
餌だけをあげる行為の代償を、猫たちが取らされているのは
理不尽なことですが・・・。
こういう問題って、人の心の在り方ですから
どうにも終わりはないのかもしれません。