そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

生きていたかっただろうに

2022-11-26 10:34:09 | 不妊手術・TNR
相談者さんは75歳の女性です。
裏口を開けたらそこに猫たちがいて、はじめは目が合って
放っておけなくて餌をあげ始めてしまいました。

今春に何匹かの子猫が生まれ、その数が増えてしまったそうです。
そこで不妊手術や里親探しを考えてくれたらよかったのですが
この秋口に母猫はまたしても出産。
産まれた子は生後2カ月。

ここでようやくようやく、ご主人や息子さんから餌やりを叱られて
なんとかしないといけないと気づいたようです。



相談者さんは、捕獲器をセットすることもできず、病院に搬入もできません。
スタッフさんがすべてをやらないといけない現場です。
幸い猫たちがわりといい子で、裏口にうろうろしてくれています。

数人のスタッフさんたちが、捕獲と病院搬入搬送をがんばってくれています。

今週21日の月曜日、まだ若い春生まれのメス猫が命を落としました。
手術後いったん覚醒したものの、すぐにまた意識を失くし
そのまま目覚めることがありませんでした。



先生もレントゲンを撮影してくれたり、いろいろ見てくださったようです。
すぐにわたしにも電話があり、詳しく説明をしてくださいました。
手術そのものに問題があったわけではなく、たぶん先天的な
循環器系のどこかに異常があったんではないかとのことです。

手術後、こうした事例はこれまでも何件か経験しています。
やはり手術ですから、絶対はありません。

手術を済ませ、その後ずっと一生一代限りの命を
そこでまっとうしてもらいたいと行っているこのTNRの活動。
朝まで元気だったその子が、寿命だったとわりきるには
あまりにも切ない話です。

もっと生きていたかっただろうにと・・・。
その子のことを想い、心の中で手を合わせました。
不妊手術を推奨する中で、こうしたことは本当にときどき起こります。
それでも産ませたり、増やしたりしてはいけないわけです。

他の子たちの手術も進めていかないといけないし
この子のためにも、ここの現場を完結させないと・・・。
関わったスタッフさんたちも、釈然としないものを抱えながら
それでも、がんばってくれています。

先生がきちんと供養してくださるとのことで
今回はお言葉に甘えさせてもらいました。
こちらの先生はいつも亡くなってしまった子たちにも
取り出した胎児にさえ、とても優しい気持ちで接してくださっています。

野良猫と呼ばれ、個別の名前を持たない子たちが
いつかいなくなる日がきますように。
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遅くなっちゃったけど11月8日の皆既月食

2022-11-26 10:09:35 | 風景・花によせて
11月8日は、皆既月食と月が天王星隠す天王星食が
なんと同時に起きてしまうという貴重な日でした。

442年ぶりに夜空では2つの奇跡が同時に起きていて
生きている間にそんな夜にめぐり合えるなんて
ものすごいことだと思いました。

ダーリンが自慢のカメラで撮影してくれた月と



わたしがスマホで撮影した月。



浪漫を感じる気持ちは同じでしたが・・・・成果はまったく別物でした(;^_^A

縁起が良さそうなんで、記念に掲載しておきます。
可愛い保護っこたちにも、こんな奇跡的な運命の出逢いが
どうかどうか訪れますように☆彡✨


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FIPのひめちゃん

2022-11-26 10:01:42 | 病気&事故の話し/猫編
わたしからも多くのみなさまに拡散のお願や
協力を依頼いたしましたが
FIPに罹患したひめちゃんの医療費のためのクラウドファンディング

100%達成できたご報告とお礼のメッセージを里親さんからいただきました。

お薬の効果もありひめちゃんは元気に過ごしているようです。
寛解まではもう少し日にちが必要なようですが
本当に良かったです。

死んでいくしかなかった病気が、助かる病気になったことは
なんともありがたいことです。
みなさまの協力と医学の進歩に心から感謝申し上げます。

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父の退院

2022-11-26 05:47:54 | 病気の話し/人間編
気がつくと季節が変わってて
時間の過ぎていくのが早すぎて早すぎて・・・。

今年はさらにそのスピードが加速されてて
もはや、気持ちも身体も全然追いつかない感じです。

10月はじめに父が倒れ、緊急搬送され
ドクターから、今のままなら予後1か月と言われたとき
テレビドラマで見る告知ってこういう感じなんだと
どこか他人事のような自分もいました。

いちかばちかの透析が命を救い、今度は逆にものすごい勢いで
回復する姿に脅威も感じながら、年老いた父と母の今後のことを
担当してくださったドクターを交えて話し合ってきました。

自宅で過ごしたいという本人の強い希望です。
ドクターも父の希望を優先してあげたいといろいろ考えて下さいました。
心臓の機能が60%、腎機能は10%くらいまで維持できているので
なんとかなるのではと、う~んう~んと首をかしげながら
オーケーしてくださり退院の方向で動くことに。
周りはおっかなびっくりでしたが。

でもそのための準備が本当に大変でした。
日々、やらないといけないことが膨大過ぎて・・・。
しかも、頭と口だけはしっかりしている両親が
あれこれ言いたいことだけをぶつけてくるので
正直、疲労困憊の日々でした。


高齢になって、子どもがえりもあるのか
感情的になる自分の親に、わかっていてもいらっとすることばかりでした。

行政窓口でいろいろ教えてもらったり手続きしたり。
障害の認定や介護の申請や認定。
ケアマネさんの手配。
退院や介護者の手配や、透析をしてくれる病院の手続き、
デイサービスの話し。
自宅への介護用品の搬入や玄関回りの段差をなくす工事のこと。
車いすの使い方も教えてもらいました。
少しでも出入りがしやすいように植木屋さんも頼みました。
ほぼテレビづけになることを予測して、そこも変えました。

それらの手配などを日程調整するだけでも一苦労なのに
あれこれ言ってくる母に、『じゃあ自分で全部やったらいいよ』と
言わなくてもいいことを、思わず口にしてました。
これも、介護とかでよく聞く話で、あるあるだなぁと思います。

老いても子に従わない母。
父の介護が自分でできるとどうして思えるのか、本当に不思議です。
みんなに助けてもらって、ゆるゆる暮らしていくしかないのですが
まだわからないのかもしれません。

と言いつつも、毎日様子を見に行ったり
手伝ってあげないといけないことだらけですから、
けっこうこちらも時間のやりくりに必死です。
いらっとしてる場合じゃないやと、何度も何度も気を取り直します。

高齢者とか介護とかに関わってお世話してくださる方たちって
ほんとにすごいと改めて感心しています。
みなさんの力を借りないと、とてもとても
乗り切ることなんてできないですね。

大切に思えばこそのことが、なかなか通じなくて
歯がゆい毎日です。
わたしたち子どもも、親がいつまでも元気だと思いたいのかもしれませんね。

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