そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

猫に噛まれて・・・

2022-01-07 06:11:13 | 病気の話し/人間編
昨年の10月12日、1本のお電話をいただきました。
年配のおばあちゃんでした。

『庭の猫たちをすべて手術して増えないようにしたい』

費用も全額出すし、捕まった猫たちの搬入も全部自分でできる!と。

近くに住むスタッフさんにさっそく現地調査に行ってもらいました。
約10匹という話でしたが・・・。
膝の悪いおばあちゃんに搬入は厳しい。
置き餌ばんばん。
たぶん10匹では済まないくらい、何匹いるのやらの現場でした。

さてそこの猫たちの捕獲や手術の話しは、また今度することにして
今回は、その中の1匹でかなり慣れているオハナ君のことです。
手術も済んでいたハナオ君にパウチをあげていて、
ひとさし指を噛まれてしまったというのです。

ひどく化膿して病院に毎日通っていると・・・。
たぶん12月の10日過ぎに噛まれて、
スタッフさんが聞いたのはすでに16日のこと。
びっくりして翌日会いにいってくれました。

かなりひどくて朝晩の点滴が効いていない様子。
このままだと入院になるかもと言われているとのことでした。
落ち込んで暗い顔をされていたそうです。
気分もかなり悪かったんですね。

慣れていても野良は野良。
家猫のように、室内で衛生的に飼育をされている子たちとは
どうしても違います。
最善の注意をはらって、お世話することが必要です。

まして、高齢者や小さな子。
体質的に腫れやすいケースの方も、気をつけないといけません。

おばあちゃん、この後ついに入院になってしまいました。
強いお薬のせいもあり、胃潰瘍になっていたそうです。
その後連絡がやっとついたのは年も明けた3日のことです。
まだ入院されてましたと、担当スタッフさんからです。

かれこれ2週間が過ぎています。
噛まれただけではなく、別の病気を併発することになって
大変な日々を過ごしています。

家の庭にいる猫たちのご飯などのこともあります。
こちらは、日ごろは協力的ではない娘さんがあげてくれているそうです。

いずれにしても、日ごろスタッフさんたちには皮手袋を支給して
噛まれたりひっかかれたりに気をつけること。
万が一噛まれたら、速やかに対応することを話しています。

相談者さんたちにも、常々気をつけることを伝えてもらっていますが
なつっこいことで甘く見ていたのかもしれませんね。

ちょうどいい機会ですので、改めてみなさまにお願いしておきます。
野良猫の口腔内は、いろんな菌がたくさんあります。
うかつに撫でるとか、触るとか、手からご飯をあげるとか
危険なことはやめて、安全なやり方を守ってほしいと思います。

マダニに感染した猫ではなかったのでSFTSではありませんでしたが
もしも・・・・と考えたら恐ろしいことです。

野良猫と関わるときは、ルールを守ることがとても大切だという例として
今回ご報告させていただきます。

おばあちゃん、一日も早く退院できるといいです。


コメント
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