そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

何を言っても無駄(笑)でした

2017-11-03 05:41:18 | 不妊手術・TNR
昨晩、ご近所猫問題の件で某町の自治会の副会長さんのお宅へ行きました。

相談者さんは、『餌をあげている猫3匹を何とかしろ』と言われていたので
そのことに関しての対策を伝えるためです。

もともと1年半前、春に母猫が4匹の子猫を庭に連れてきたことがはじまりです。
両隣が空き家でもあったために、母猫は出産しやすい環境だったかもしれませんね。
子猫たちを置いて母猫だけどこかに行ってしまったそうです。

何とかしなければと相談を受けたのが昨年10月のことです。
抱っこできるほど慣れてるわけではなく、里親さんを探すのは難しいと判断して
ともかく増えないようにしましょうという流れになりました。

がんばって捕獲し手術できました。
両方の耳の先端にさくらの花びらのようなVカットも施しました。

餌は決めた時間に決めた場所(ご自分の庭の一角)であげてもらい、
トイレができる場所も作ってもらいました。

あとは、その子たちの寿命が自然に尽きる日までは
ここで生きていってもらうことになったわけですが・・・。

閑静な住宅街、道を隔てた数年前に越してきたお宅が猫アレルギーでした。

手術しても、増えないようにしても、猫を見ると?猫アレルギーで
玄関の扉も開けることができなくて
ノイローゼになりそうな毎日だそうです。

猫が来ない対策もいろいろ試したけれど有効ではないので、
ともかく猫をどこかにやってほしいというのがこちらのお宅の言い分でした。

結局、わたしに相談してきた方に
庭にネットでも簡易的な柵とかでもいいから設置して
その中で猫を飼うようにしてもらうことになりましたが・・・。

承服しかねるというのが本音だと思います。

先月4匹のうちの1匹が不審な亡くなり方をしていて、
しかも誰かが不在のお庭に入ってその猫の遺体を回収しているのです。

てんかんと思われる猫が真冬に水をかけられて
道路で動けなくなっていたり・・・。

猫アレルギーを強調すれば、その言い分がすべて最優先されるのも
何ともおかしな話だと感じました。

あまりなことをすれば法律違反で訴えられますよと、
副自治会長さんに伝えたところ

『罰金払えば、猫を捨てに行ってもいいわけですよね』と言い出したのです。

こんな人が町の上役では、もはや本当に話し合いにはなりません。

法律よりも、地域の問題は地域の感覚(つまり自分の感性)が優先される
みたいな言い方をされてました。
そんなことを堂々と言えてしまえることの怖さに
気がつかないのかと思いました。

ともかく、猫も命のあるものなので、
人間の側がなんとか知恵を出し合ったり、時間をかけたり
できる我慢をしたりして、努力をしていく時代なんですよ
とお伝えしたのですが。

困ってる人間に何もできないのはおかしい法律だし、
野良猫は処分してもいいみたいな発言を曲げることはありませんでした。

最後の締めくくりは、殺処分を減らすことを目標に
浜松市動物愛護教育センターを設立した浜松市長を悪く言い出す始末です。

町のために自費で手術をし増やさないように努力してくれた方が悪者になって
最終責任を取らされてしまうなんて、なんと貧しい心根の人間が住む場所なのかと悲しくなりました。

浜松市のやり方にご意見があるなら、
ぜひ浜松市にそこを言ってもらえたら助かりますとお願いすると、
『まあ結果的には円満におさまったんだし、他の用事も忙しいから
こんな猫のことなんかで浜松市にかけあう時間ないよ』
とか言われてしまいました。

猫のことなんかで片側だけの言い分を聞いてるような人が地域の上に立っているわけで・・・。

しかも、副自治会長の奥様は
『あの人が餌をあげているから猫が増えて困ってるのよ』と
事実とはまったく異なることをご近所で言いふらしていることも聞きました。

本当のところを知っている方が心配して、
相談者さんに教えてくれたそうです。

猫アレルギーでノイローゼの人の言い分が有効で、
その反対側の相談者さんは夜眠れないほど悩んでも
それはあんたのせいだよと言われてしまうのって
おかしな図式だと思えるのです。

世の中では、なぜ法律があってなぜ弁護士がいて、
なぜ証拠が必要なのか・・・。
今回めちゃめちゃ理解できましたし、
学校でいじめがあって自殺とかして
どうして第三者委員会が動くのかも本当によくわかりました。

中立の立場に立って、
冷静に判断し解決に導かなければならない人物が
片側だけの主張で動くからなんですね。

法律よりも自分が感じたことが優先だと言ってのける人に
何をかいわんやです。

悔しくて泣いてしまった相談者さんですが、
帰り際、彼女には素敵な宝物を持っていることを
自慢に思って生きてほしいことを伝えました。

猫をきらいだと言っていたご主人が
庭先に猫の小屋を作ることを認めてくれたこと。

庭に小屋を作ってくれるのが息子さんだということ。

優しい心根でがんばってきた彼女には、
彼女を守るために協力してしてくれる家族がいるのです。

ご近所でもわかってくれる人もいるのです。

話を聞いてあげるしかできませんが、
でも間違っているとは到底思えないわたしです。

相談者さんには、心の芯をしっかりと強く持って、がんばってほしいです。
お庭に小屋(網)ができたら、見せてもらう約束をして現地を後にしました。


コメント (8)
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