三笑会

三笑会は、平成30年6月1日~陶芸活動と陶芸教室、喫茶室、自家野菜販売、古美術・古物商経営を総合的に活動していきます。

「やがて役に立つ」

2020-11-25 17:02:04 | 日記
「やがて役に立つ」

 全国的には「憂国忌」として有名な今日という日も、我が家にとってはここ数日を掛けて自宅の生け垣の刈り込みを行った後始末に追われた一日となった。
 刈り込んだ後の木の葉や小枝を集めて軽トラで畑まで運び、それを果樹と果樹の間に置き、やがてのこと肥料になれば儲けものという計算を立てて作業に励んだ。
 私が本当に子どものころ、60年くらい前までは畑で刈り取った草は牛のエサの一部となり、山で切り取った小枝は家事の燃料として役立っていた。生活や労働というものが循環することで営まれていたことから、ゴミとして廃棄することもなく、現代の生活よりも圧倒的に無駄を出さない生活様式であったと思う。
 昨今のゴミ事情や環境汚染を考えると、近代文明の発達はゴミの排出と環境汚染によって成り立っているといえる。生垣を刈り込んだゴミはやがて役立つが、自然に廃棄されたプラごみは生存を脅かす。



「憂国忌」

2020-11-25 11:48:36 | 日記
「憂国忌」

 今日は、昭和45年(1970)11月25日に割腹自決した三島由紀夫を哀悼する 「憂国忌」の日である。当時高校1年生であった私は、テレビで中継された三島由紀夫がバルコニーから演説する姿をずっと見ていた。
 その後、大学生となった私は三島由紀夫の本をよく読んだ。中でも印象深いのは「金閣寺」と「豊饒の海」で、旧字体で書かれた美しい日本語の文章を読み通すことには苦労したものの、いつか私もこんなに美しい日本語の文章を書いてみたいと思い続けて今日まで来た。しかし、未だに果たせないままでいる。
 「豊饒の海」は4部作で、その中に「奔馬」という作品があり、段々と読んでいく内に何やら自決前の三島由紀夫の心情がそのまま書いてあるのではと興奮したことを覚えている。