踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

石楠花の花

2010年05月09日 | 俳句
石楠花や枯山水の紅一朶
  しゃくなげや  かれさんすいの  こういちだ

<一言>
若い頃には、石楠花は高山の花でハイキングにでも行かないと見られない花と思っていたが、最近では園芸種が増えたようで、ちょっとした庭園にはどこにでも植えられている。有難いような淋しいような・・・

・季語は、石楠花’で、夏’です。
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著莪の花

2010年05月08日 | 俳句
峪深き岩屋観音著莪の花
  たにふかき  いはやくわんおん  しゃがのはな

<一言>
高尾山の谷川沿いの著莪は、自生しているものだと思っていたが、土の崩れるのを防ぐために人為的に植えたものが増えたのだそうな、根茎がしっかり張る為に良い土止めになるのだという。なにはともあれ、せせらぎを伝わってくる風の中に咲く著莪の花は、なんとも清々しい。

・季語は、著莪の花’で、夏’です。
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稚児百合

2010年05月06日 | 俳句
稚児百合の蕊薄黄金山の朝
  ちごゆりの  しべうすこがね  やまのあさ

<一言>
立夏を過ぎ、日中は汗ばむほどの陽気になったが、山の朝は心地よい風の楽園。雑木林を抜けて吹き来る風に、小さく揺れる稚児百合の姿に清々しい初夏を体感する。

・季語は、稚児百合’で、夏’です。
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高尾山にて

2010年05月05日 | 俳句
囀りの杜を眼下に杉木立
  さえずりの  もりをがんかに  すぎこだち

<一言>
遠く新宿の高層ビルを望む稲荷山コースを歩く。小鳥の囀りや鶯の声を聞きながら喘ぐように急な坂道を登る。ようやく尾根に出れば、遥か眼下からは小鳥のさえずり、緩やかな風も心地よい。高尾山にて・・・

・季語は、囀り’で、春’です。
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春闌く

2010年05月04日 | 俳句
春闌くや人集ひ来る船橋屋
  はるたくや  ひとつどひくる  ふなばしや

<一言>
季節の流れるのは早いもので、明日はもう立夏。今日などは関東では気温が29度を超えたという。藤の名所として知られる亀戸天神の参道横の船橋屋は文化年間開業とかで葛餅が有名。
やはり、花より団子’と言ったところです。

・季語は、春闌く’で、春’です。
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金蘭の花

2010年05月03日 | 俳句
金蘭へ木漏れ日風に途切れつつ
  きんらんへ  こもれびかぜに  とぎれつつ

<一言>
芽吹きがいつしか若葉に変わり、雑木林に日が届かなくなってきた。そんな中で今年も咲き始めた金蘭。三つ葉ツツジの花とともに山はもう春から夏へと衣替えを始めるころとなったらしい。

・季語は、金蘭’で、春’です。
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亀戸天神とスカイツリー

2010年05月02日 | 俳句
藤の香やスカイツリーは中空に
  ふじのかや  スカイツリーは  なかぞらに

<一言>
新聞記事に吊られて、藤の花を見に亀戸天神へ出掛けて見た。花が見ごろ名だけに人出も多く人波にもまれながらの心字池一周。空から見下ろしているスカイツリーが笑い掛けてくるようだった。

・季語は、藤’で、春’です。
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白牡丹

2010年05月01日 | 俳句
惑ひつつ来る夕暮れや白牡丹
  まどひつつ  くるゆふぐれや  はくぼたん

<一言>
晩春から初夏にかけて咲く牡丹は、中国で花の王とも言われるというが、日本でも、立てば芍薬座れば牡丹。などと美人にたとえられる。派手過ぎてちょっと・・・などといってはみても、咲いているのを見ればつい近寄って立ち去りがたくなってしまう。

季語は、白牡丹’で、夏’です。
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