【創作びより】

【子育てブログ】遅れてきたサンタクロース

寝坊してやってきたサンタは、子供たちのまくらもとまでプレゼントをはこんでくることができず、玄関にそっと置いて、帰っていった。
明け方、何度もガバッと起きて、まくらのまわりをキョロキョロしては、布団にもぐりこんでいた長女。とうとう朝9時前には、目を覚ました。
まわりを見まわすが、プレゼントがない・・・。
「やっぱり、サンタさん、来なかったぁ、ふぇーん!」と泣き出してしまった。
あんの、サンタのこんちきしょーっ!! 子供泣かすなよぉーっ!!
キャラクターのついた封筒をにぎりしめ、「サンタさん、お手紙持って帰ってくれへんかったぁ、わーん!」と大泣き。なんやなんやと、次女と三女も目を覚ました。
「ベランダにでもあるんとちゃう…かな?」と何気なくつぶやいたけど、そんなことばも耳に入らないほど、長女は泣いている。しゃくりあげて、トイレへ行った娘。トイレを出て…、見つけた!
玄関に、そっと置かれたプレゼント3つ! 喜ぶよりまず、大きく目を見開いて、びっくりしている娘。声も出ないで、プレゼントかかえ、リビングへもどってきた。
「うそっ! サンタさん、来たん!? よかったやーん!」とサル芝居、いや、喜ぶと、今度は、うれし涙を流し始めた。
「だれがだれのか、わからへーん」  なるほどなるほど、プレゼントの名前はローマ字で書いてある。そやけど、『ちゃん』だけがひらがなで書かれている。そんなサービスはいらんのに!! 英語風に名前を読み上げると、3人ともえらく喜んでいた。
次女は『おしえてトーマス』というパソコン型のおもちゃ。三女はプリキュアの『ハートフルコミューン』。そして、長女は…、パチンコ屋の景品に並んでいるような、頭脳型ゲームだった。
喜びの声は出ず、ただ黙々とゲームの説明を読んでいる長女。
ああ、よかったねぇと写真も撮り、みながそれぞれのおもちゃで遊び始めたとき、長女がポソッとつぶやいた。
「サンタさん、毎年、包装紙、いっしょやなあ」


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