【創作びより】

クリスマス曇りのち雷

何年かぶりに、家でだらだら過ごしたクリスマスだった。
朝から、届いたばかりのオーブンでシュークリームを作って、大失敗。クリームの香りづけにブランデーとあったんで、友だちにもらったVSOPを入れたら、えづくような味になった。
クリスマスケーキも焼く予定だったけど、卵白も生クリームも泡立たず、へとへとになって、ソファーで座ったまま、寝てしまったほど。
お昼ご飯も2時過ぎになり、チキンどないしよ…、近所の市場へ買いに行くか…と、うだうだしてると、夫が「ワインでも飲む?」と誘ってくれた。がぜん、元気が出る。
「ほな、スーパー玉出まで行ってくるわ! ケーキ屋さんでケーキも見てくるわ!」と、次女を連れて、自転車で買い出しに。
クリスマスケーキは予約もしてないんで無理かなあと思ったら、2つだけ残ってて、買うことができた。よかったぁ。
帰りみち、自転車を走らせてると、いろんな人に出会った。いろんなクリスマスがあるんだなあとしみじみ。家に着くと、野菜をコトコトゆでながら、忘れないうちにメモをとった。
夕食のあとも、子供たちはサンタさんの話でもちきりだった。家が散らかってるから、入ってこれるかなあと心配する長女。サンタさんにお手紙を渡すから、起きて待ってると言い張る三女。みながウキウキしながら、眠りについた。
が……、待てど暮らせど、サンタが来ない!! 11時から1時くらいの間が、一番熟睡してていい時間帯かなぁと事前に話してたのに、3時になっても4時になっても、やって来ない!! 
ここでわたしが起きて、子供たちが目を覚ましてもいけないし…と迷ってたけど、とうとう5時、布団の中から、携帯でサンタに電話をかけた。
1回目、2コールでブチッと切られた。2回目、3コールで「もしもし…」と出たんで、ブチッと切ってやった。朝まで寝るなよぉ! 子供の夢、こわすなよぉ!! 
しばらくすると、玄関に近いへやでゴソゴソしだしたんで見に行くと…、サンタは包装紙を切っていた。準備悪すぎっ!
ガラゴロゴロー。明け方、大阪で雷が鳴ってたら、それはわたしかも。 
「いま枕もとに置いたら、起きてしまうから、玄関に置いといて。名前はローマ字で書いといてな」と言うと、サンタはうんうん、うなずいていた。
子供たちの寝てるへやにもどると、長女がガバッと起きて、まわりをキョロキョロ見回すと、布団にもぐりこむように寝てしまった。
あぁ、どうなるわがやのクリスマス…。子供たちは、まだ寝ている……。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事