連休2日目、プールは人が多そうだし、工場見学も予約がいっぱいだし、屋外は猛暑だし、どこに行こう…ということで、次女が以前から行きたいと言っていた「大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」に行ってきました。
「大阪くらしの今昔館」は、Osaka Metro(地下鉄)谷町線・堺筋線、阪急電鉄「天神橋筋六丁目」駅を降りて、3番出口直結なので、迷わずに行けます。
地下から建物の中に入り、エレベーターで8階に上がると、今昔館の入り口です。
お盆はガラガラだろうと思っていたら、とんでもない! 15時半に着くと、チケットを買うのに行列ができていました。
海外から訪れる観光客や、連休で他府県から来られる家族連れの観光スポットになっていたのですね。
チケットの列に並んでいると、係の人に聞かれました。
「How Many People?」
……、自分ではコテコテの日本人顔のつもりですが、奈良や京都でも外国人観光客とよく間違えられます。きっと神秘的な顔なのだろうと自分に言い聞かせ、思わず答えました。
「Two People」
行列はスイスイ進み、5分も並ばず、チケットを手にできました。
館内で写真撮影はできますが、リュックは展示物に当たりやすいということで、ロッカーに預けます(両替機がないので、100円玉を持っておくとスムーズです)
入り口を抜けて、長い長いエスカレーターで10階の展望フロアに到着。
10階からは、江戸時代の大坂の街を見下ろすことができます。人間国宝・桂米朝さんの語りを聞きながら、いよいよ9階「なにわの町屋の歳時記」へ。
夕暮れの江戸の町にタイムスリップしたような不思議な感覚。天保初年の大坂の街が実物大で再現されています。
通りの両側には、建具屋や風呂屋、小間物屋、唐物屋、人形屋、呉服屋、本屋、薬屋などが並び、ただ展示物が置かれているだけではなく、かんざしなどのお土産を売る店員さんたちの声が飛び交い、活気にあふれています。
着物姿の人が多いと思ったら、9階の中央にある「着物コーナー」では、一人500円で着物を着つけるサービスがありました。外国人観光客に大人気で、残念ながら閉館時間までチケットはSOLD OUT。
くねくねと迷路のような路地を歩くと、民家の中に入っていきます。
台所ではかまど(おくどさん)があったり、家の外に井戸があったりと、映画やアニメで見たような江戸時代の家具や調理器をすぐ目の前で見ることができます。
8階に降りると、そこは「モダン大阪パノラマ遊覧」。明治・大正・昭和の近代大阪の街が、ミニチュア模型で再現されています。
昭和初期、ファッションの最先端をいくお洒落な街並みを再現した、心斎橋筋商店街。
大正時代に描かれた絵巻をもとに再現された天神祭の船渡御。天神祭は花火が有名ですが、今の時代も船渡御は引き継がれています。
明治45年に開業した新世界のシンボルタワー通天閣と、遊園地ルナ・パーク。フェスティバルゲートは何度か遊びに行きましたが、ルナ・パークは初めて知りました。
大阪市城東区の古市中団地。当時は新しいライフスタイルの住宅として注目を浴びていたそうです。
特に懐かしかったのは、昭和のテレビ。幼い頃は、中に視聴率を図る機械が入っているのかと思っていました。妹とチャンネル争いをして、チャンネルを引き抜いて隠したのは、今振り返ってもおぞましい想い出…。
もうひとつ懐かしかったのが、昭和30年代から40年代に小学校で使用されていた机と椅子。
途中からツルツルの椅子になりましたが、一部の教室では木を組み合わせたイスが残っていたような…(年齢がバレるので、これくらいにしておきます)。
日本らしい、大阪らしいお土産も、お手頃価格で並んでいました。
懐かしくて、ほっこりできる「くらしの今昔館」。昭和に想いをはせたい私のような中高年にピッタリ。「夏休みの自由研究、何しよう…」という小学生をお持ちのパパ・ママにもおすすめです。
帰りは日本一長いと言われる天神橋筋商店街をテクテクテクテク……、Osaka Metro(地下鉄)「南森町駅」まで30分ほど歩いて、電車に乗り、家路に着きました。
「大阪くらしの今昔館」の公式サイトはこちらです。