【創作びより】

【創作ブログ】急がば、手書き。

いよいよお盆の連休が始まりましたね。

1日目は、高校2年生になる三女とモーニングに行って、本屋に寄って、カラオケで歌いまくって…と楽しみにしていたのに、あっさりフラれてしまいました。

普段は仕事でなかなかゆっくりできないので、2人だけの時間を大切にしたいなぁと思うのですが…、お年頃になると難しいですね。

一人寂しく、「カフェ・ベローチェ」へ。カフェはほかにもスタバやタリーズコーヒー、サンマルク、コメダ珈琲、ドトールなどをよく利用しますが、一番のお気に入りは「カフェ・ベローチェ」です。

モーニングのカイザーサンドは焼きたてのパンが外はサクサク、中はモチッと美味しくて、しあわせな気分にしてくれます。流れている音楽もボサノバが心地よくて、冷房も寒すぎず暑すぎず、ベストな室温。

コンセント席もあって、Wi-Fiも無料。2階の席だと店員さんがあまり来ないので、ゆっくり寛げます。

2階の窓ぎわ、目の前に景色が広がるテーブル席に着きました。テーブルには横一列に6席あり、ほかの方たちは全員パソコンのキーボードをカチャカチャ叩いています。

 

そんななか、おもむろにリュックからノートを5冊出し、手書きで思いついたコピーやフレーズを書いていきます。

正直、横の人に「マジで手書き⁈」と思われていないかと、ヒヤヒヤします。

「顔見たろ、わっ、おばはんやん」「こんな時代に手書きかよ」「昭和か」「化石か」「寺子屋か」と思われていないだろうかと……。

でも、ここは開き直ります。「知らない人だし」「この先の人生でも関わらないし」

 

それほど手書きには恥じらいを感じる時代になりましたが、それでも手書きにこだわる理由。

それは「考え方がまとまる」からです。


モヤモヤしていた言葉をノートに書き出すと、自分が何を考えていたのかが自然と浮き彫りになります。

気に入ったフレーズは紙に書くことで、文体のリズムを感覚として体の中に取り込めます。

表など一覧にすることによって、アイディアの比較がしやすくなります。

重複して考えていた部分は整理され、絞りこまれていきます。

そして、手書きの何よりの効果は、「記憶に強く残る」ということです。

 

コピーに使えそうな言葉をたくさん溜めて、いつも持ち歩いているかと言えば、そうではありません。

常に見るかと言えば、締め切りがあまりにタイトで、ノートを広げる余裕すらないことがほとんど。

それでも手書きでコツコツ書いた言葉は、自分の深い部分に、すーっと落ちていく気がします。

 

そうして、急ぎでコピーを出さないといけないとき、瞬発力が必要なときにパッと浮かんでくるのは、手書きで自分の中に入れた言葉たちです。

 

もちろん、普段はパソコンやスマホで文章を書くことのほうが圧倒的に多いのですが、お盆やG W、年末年始などのまとまった休みがあると、ノートを新しく作り直して、言葉の在庫一掃処分、棚卸しをします。

 

「出番のなかったコピーだけど、案外力強いなぁ」「シンプルな言葉だけど、素直でスッと入ってくるなぁ」「この業種では使わなかったけど、ほかの業種で使えそうだなぁ」などなど、色々な発見があります。

 

ノートには、業種ごとに使えそうなコピー、コンテンツ案、タイトル名、インタビューの質問項目、オリジナルのリード文、ネーミングなどを書き溜めていきます。

並行して、言葉の素材となるフレーズ、熟語、カタカナ、動詞、形容詞、オノマトペも書き出します。

同時にふっと浮かんだ宣伝会議賞用のコピーも、専用のノートに書きつけていきます。

 

以前はこうした作業も「ムダかなぁ」「いざというときに使えるかなぁ」「ノートは重いしなぁ」「ペーパーレスのほうがカッコイイのになぁ」「時代と逆行してるよなぁ」と半信半疑でした。

 

でも、以前より書くスピードが早くなり、短時間で高クオリティーのコピーを提案して、一定の評価をいただくようになった今では断言できます。

 

「手書きで書いた文字は、血となり、肉となる」

 

コピーが上達するのに、近道はないので「急がば手書き」、文章を書く基礎体力を付けたければ、手書きがおすすめです。

 

P.S.本日2軒目のカフェはモスバーガー。

期間限定の「ナンタコス」をいただきます。

ん!去年より生地がモッチモチになってる!

これはもはや、ファーストフードの域を超えています!

旨味たっぷりのひき肉がベースになったタコスミートに、レタス、トマトなど新鮮な野菜のみずみずしさ。濃厚なチーズのパウダーがかかったトルティーヤチップスも、サクサクして楽しい食感。


これはジュースと一緒にいただいては申し訳ない。

モルツビールと一緒にいただきました。


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