気になる木

寒晴れの午後、時間がとれたからちょっと足を伸ばして、日野の百草園まで出かけた。立川からモノレールに乗り、高幡不動で京王線に乗り換える。モノレールから見下ろす街並みは暖かな陽射しをものうげに照り返している。

今日の目的はスケッチのロケハン。2月のグループ展にはもちろん間に合わないけれど、その次を目指してまずはスケッチだ。とりあえずは画題を見つけてデジカメで記録しておくだけでもいいし、駅前からの坂道を歩くだけでもいいやと目標を小さく決める。

昨年の夏には気がつかなかった「枝ぶりのいい古木」を見つけた。たぶん椎の木。スダジイかもしれない。巨大な幹は風雪に刻まれて、顔のような表情を見せる。ハイライトとシャドウのバランスも悪くない。地面の照り返しで木肌の細部もよくわかる。

よしっ♪　できたら春に、遅くとも夏にはスケッチして形をとどめようと決意。犬も歩けば、だ。やはり動かないと何も始まらない。始まりの始めでもいいやとアングルを変えて何枚かシャターを切った。