午前11時半。知らされた時間通りに電話が鳴る。さーて、いったい何を質問され、どう応対すればいいんだろう、と柄にもなく(少し)緊張しながら受話器を握る。ああ、こんにちは、このたびは…と拍子抜けするくらい気さくに話しかけるKさんはさすがに事務局代表。海外出張から戻ったばかりで、と自分の状況もおりまぜながら質問を進める。うまい。質問者としてより、インタビューにも慣れているベテランの実務者の印象をうける。こちらも編集の仕事などで取材経験はあるし、問答を想定していたわけでもないが(というか、本当は30分前に起きたばかりで、コーヒーとトーストでひとごこちついたばかり)、巧みな質問の誘導に本音で答える。予定時間の30分ほどで「電話インタビュー」は終わったが、その場で結果を知らされるわけではない、また途中で「残念ながらあなたは、声は大きいが早口で何を言ってるかわからないし…」とダメだしをされるわけでもない。たぶん「結果は後日」ということだろうとは思う。
いずれにしろ、Kさんご自身のシニアライフへの考え方、活動状況の一端をお聞きして楽しかった。また、こちらが取材、執筆もしているという略歴は伝えてあるから、それなら近々開かれるセミナーに参加しないかとお誘いを受けた。内閣府と高齢社会NGO連携協議会主催の「高齢社会研究セミナー」だ。この20日に平河町の「日本年センター会館」で開催。参加希望者は事前申込みが必要だが誰でも参加できる。以前、総務庁主催のセミナーに、やはり取材がらみで参加したことがある。行政主導のイベントは敬遠されがちだが、金のにおいのする方向に流れる(傾向の強い)商業セミナーとは違う面白さ、発見もあるのは事実だ。現在、会社の事業としてもプランを練っているシニア向けのパソコン塾の参考になるのではともふんでいる。
Kさんとの「余談」で聞いたが、前述の「高齢社会NGO連携協議会」主催の「絵手紙・絵写真コンテスト」の特に「絵写真」部門が狙い目だという。ぶっちゃけると、応募がさほど多くはない、らしい。募集要項を見ると、入賞作品は名古屋の「愛・地球博」でも展示される。ただひとつ問題点も発見した。注意事項に「応募作品の著作権は全て主催者に帰属します」とあるが、これはないだろうと思う。著作権は作者に帰属するのは常識だが、いまだにこういった表記をするコンテストが多い。つまりは入選作品は他の媒体、プロモーションでも使用したいという意向だとは思うが、だったらそう記載するべきだ。この点は指摘してこようと考えている。にしても、郵政公社もスポンサーについているし、写真、絵手紙を趣味にしている人にはチャンスだ。自分でもこっそり応募しようかな。締め切りは7月末。
シニアルネサンス財団 サイト
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