酒田では先日30mを超える強風が吹き、駐車場で隣に止まっていた車のドアが煽られ、ウチの車のドアにガツン!、なんてことがありました。
(自分の負担ではないとは言え、近年の車の修理費用は高いようで・・・)
さて、前回も含めこれまでいくつかの花唐草の品を紹介してきましたが、文様が花唐草文だけの、いわゆる「総花唐草」は一度も登場していません
残念ながら典型的な総花はウチにはありませんが、「ほぼ総花唐草」という品がありましたので、今回取り上げてみました。
「花唐草文五寸小鉢」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/65/d90020926a10b378eb038ddd8fe98b53.jpg)
見込み中央の二重圏線の外側に蓮弁文がありますので、「総花唐草」とは言えませんが、文様のほとんどが花唐草です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/5f/06dbaba38f37a593f7d8245f0978211f.jpg)
花唐草の部分を拡大すると、かなり繊細な描き方がされていますので、江戸中期、業者さんなら「元禄古伊万里」として扱うでしょうか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/3b/3a105bc7f3702175fa48b682b8d9683b.jpg)
なかなか手の込んだ成形がされていますが、裏面は典型的な中期の唐草繋ぎですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/32/f8e5930062c85bc93c9b77a2c2092bb3.jpg)
落款は「宣明年製」、中期の品に時々見られるもので、それほど珍しいものではないようです。
今から20年ほど前、地元の骨董市で総花唐草の見事な七寸皿(上り、発色とも抜群)を見かけましたが
当時は花唐草も蛸唐草も随分と高かった時代で、到底ワタシの買える値段ではなかったことを思い出します。(十数万円だったような・・・)
以前の品でも感じましたが、花唐草となるともう完全に和様化したデザインですから、大陸伝来の唐草という言葉に代わり、それらしい名称をつけたいですね。
私も一個だけ、大傷物のそば猪口があったのですが、どこを探しても見つかりません。花唐草戦線不戦敗(どのみち大傷物(^^;)
「宣明年製」は結構あるのですか、知りませんでした。
「総蛸唐草」は意識していたんですが、「総花唐草」は意識していなかったかもしれません(~_~;)
「総花唐草」も、なかなかいいものですね(^_^)
これから気を付けて見ていたいと思います。
でも、なかなか、市場に出て来ないかもしれませんね。
蛸唐草に比べると女性的な感じがしますよね。
この文様がいつ頃から「花唐草」と名付けられたのかは知りませんが
確かに、イスラム圏から伝わった唐草文様とは明らかに違いますよね~・・・。
総蛸唐草なんてのは今では信じられない値段で売られていたように記憶しています。
(それがトラウマで蛸唐草を避けていた・・・)
値段の高い時代に市場に出た花唐草の優品なんてのは、相場が上がらないと売りにでないんでありましょうか。