Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

文下のケヤキ

2023-07-30 20:23:49 | 散歩
ここ2~3か月、庄内地方の里にあるケヤキの大木を何本か紹介してきましたが
今回は真打登場ということで、鶴岡市の文下(ほうだし)地区にある「文下のケヤキ」を紹介します。
見ての通りの巨木で、高さは28m、幹回りは9.1mほどあり、樹齢は推定で800~900年のようです
このケヤキは国の天然記念物に指定(昭和26年)されており、赤い鳥居が見えることから判るように、当家の屋敷神である八坂神社の御神木でもあります
ケヤキの隣の祠と比べると、いかに巨大な樹木であるか判るでしょうか
これは別方向から撮影した枝分かれしている部分ですが、とんでもない太さであることが判ります
この「文下のケヤキ」ですが、古来より神社も含めて個人宅の所有になっているという点も驚きです。
このケヤキにはこんな言い伝えがあるようです
「幹の中ほどにある空洞には耳のある白蛇が棲みついており、この白蛇を見た者はたちまち失明する」
このケヤキのあるお宅、さらには隣家の住民は屋根の葺き替え時には空洞の部分を見ないようにして作業したようです。


土江田コレクション

2023-07-29 20:53:27 | 古伊万里
ヤフオクに土江田コレクションが出品されています
伊万里好きならその良さが判ると思いますが、ワタシが氏のコレクションを知ったのは骨董雑誌「小さな蕾」の2001年2月号で
氏の友人である野口芳直のコレクションと共に「古伊万里蒐集事始」という特集記事でした。
土江田佑三郎は本業は考古学と地質学の研究家のようですが、伊万里をはじめ多数のコレクションをお持ちの方で
特に陶片コレクターとして有名なようで、自ら「陶片僕」と名乗っていたようです。
「小さな蕾」では40ページにわたって氏と野口氏のコレクションが紹介されていますが、私が特に印象的だった品が↓の品です

この品は里帰り伊万里で、カップ&ソーサーの皿の部分だけのようですが、この本が刊行された頃は古伊万里初心者だったワタシには
強烈な印象を残した品でありました。
そしてこの品が今回出品されています
ブログで取り上げない方が落札を目指す上では良いのかも知れませんが、そこはヤフオクですので貧乏コレクターには落札できない確率の方が高いので
とりあえず、憧れの品が出品されたことを記録に残すべくネタにしてみた次第です。
どんな事情で氏のコレクションがヤフオクに出品されるに至ったのかは不明ですが、是非後世に伝えたいものです。


岡田のムクノキ

2023-07-28 20:39:02 | 散歩
今日の酒田は最高気温が33度近くあり、あまり出掛ける気力の出ない暑さですが、とりあえず予定していた通りに
遊佐町にある「岡田のムクノキ」を見に行ってきました。

案内板にあるように県指定の天然記念物で、このお宅のご先祖は天保時代の印旛沼疎水工事の時に持ち帰って植えたようです

一般のお宅の裏に生えており、横を月光川が流れています
「ムクノキを見せて下さい」と頼むのも何なので、川の対岸から撮影しています

高さ21m、幹回り4.6mということのようですが、山形県には自生しない樹木の大木ゆえに貴重なようです

20倍ズームを駆使して撮った画像ですが、特徴的な板状になった幹の部分が判るでしょうか
このムクノキがあるお宅の前には蓮が植えてあり、咲き始めていました

このあたりの地区から見た鳥海山です
この近くの岡田皇大神社には大ケヤキがあったのですが、何年か前に切られてしまったようです。



新着古伊万里

2023-07-26 20:48:08 | 古伊万里
暫くぶりで個性的な伊万里を入手できました
と言っても、ベテランのコレクターさんが見たら、「さして珍しくない」とか言うかもしれませんので、あくまでも私見です。
そんな訳で小出しにして紹介します。
まずは表の一部分です
染付けの濃みの中に緑と黄そして一部に赤が見えますが、完全に時代は特定できません

裏面を見ると薄く鋭い高台から寛文期の品であることが判りますが、この裏文様はあまり見かけません

表の一部分ですが、寛文期の藍九谷によく見られる梵字のような文様が丸抜きされた中に絵付けされています

全体を見ると藍九谷の中に色絵を加飾したような品であることがわかります
「色絵古九谷五寸皿」と呼んでさしつかえないとは思いますが、あまり見かけないタイプの品なのは確かです。
このところ特に欲しいと思った伊万里がないという状況が続いていましたが
この品については、目にした瞬間に「これは絶対に入手せねば」と思った品でした。(滅多にありません)
で、この品ですが、↓のような箱に入っていました
「古九谷色絵茶碗」とありますので、恐らくは別の品の入っていた箱を流用したことが伺えます
箱の中は↓のような布が入っていました

残念ながら完品ではなく甘手ですが、魅力は損なわれていないように思われます。



払田の地蔵の松

2023-07-23 20:41:49 | 散歩
今日の酒田は梅雨明けしたこともあって、最高気温は32度と完全に真夏の突入しました
そんな暑い中、前回紹介した「廻館のケヤキ」と同じく、庄内町(旧余目町)にある「払田の地蔵のマツ」を見に行きました。
払田集落の西の端に鎮座している大きな黒松で、県指定の文化財になっています
画像がイマイチですが、大きさは伝わるでしょうか
案内板が設置してありますが、なにやら興味深い云われが書いてあります

この案内板に書いてあるような云われから、「夜泣きの松」と呼ばれることもあるようですが、怪談めいたお話ですね。
↓画像を見ると、かなり複雑に枝分かれしていることが判ります

別方向からの全体像ですが、大きく広がった美しい姿をしています
これも別方向から

幹の下の方の部分ですが、さすがに樹齢400年近いだけのことはあります

これも幹の下の部分です

地域の方が大切に守っていることが伺えますが、旧余目町の住民のどれくらいが知っているのかは判らないので
旧余目町在住の会社の同僚に尋ねてみようと思います。