Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

お正月飾り

2019-12-31 22:30:10 | 日記
あと一時間半ほどで2020年の幕開けですが、ワタシの場合、元旦も出社(朝の3時間ほど)するので
特にお正月といった気分がないのは確かです。(会社自体は休業ですが)

そんな訳で、我が家のお正月飾りを一つだけ載せておこうと思います。


後ろの尺皿はいずれ伊万里のカテゴリーで紹介しますが、問題は手前の高さ15cmほどの鶴首です
この品は今から20数年前、まだ伊万里や九谷はおろか、磁器と陶器の違いさえ判らない頃にデパートの骨董市で購入した品で
当時は蛸唐草人気が絶頂の時代で、口にソゲがある割には結構なお値段(確か2万数千円)で売られていました。




この品を買った頃は、この品が伊万里であることすら知りませんでしたから、「最初に購入した古伊万里」というには問題がありますが
「最初に買った骨董品」であることは間違いなさそうです。

本来であれば「回想の古伊万里」で紹介すべき品かも知れませんが、伊万里と知らずに購入したことを考慮して
今回は日記のカテゴリーとして書いてみた次第です。

ベアタミイロタテハ

2019-12-29 23:07:34 | 
アグリアス(ミイロタテハ)の分類は混乱していますが、今回紹介するのはベアタミイロタテハ(agrias beata)という種類です
青と黒を中心とした配色のミイロタテハで、以前に紹介したクラウディーナやナルキッサスのような赤の部分がないので
ある意味では地味なアグリアスと言えますが、そこはアグリアスですので、独自の魅力があるように思います。

まずは原亜種である「ベアタ(beata beata)」という種類です


中央部には青の部分と黒の部分、そしてその周囲には微妙なグラデーションのついた金緑色(この個体では目立ちませんが)
の部分が広がっています。ベアタの中では一般種ですので、珍しくはないんですが、青の部分の広さや金緑色部分の輝きで評価が大きく異なるようです。

裏面は↓のようになっており、表にはない強烈な赤が後翅の基部にあります。


続いては同じベアタでも「ベアタ・スチュアルティ(beata stuarti)」という亜種です。


原亜種である「ベアタ」に比べると明らかに青の部分が広いことが判りますが、実際、青の部分が広いほど高値になるようです

↓が裏面なんですが、同じベアタアグリアスですが、後翅の基部に赤い部分はなく、黄色の部分が広く広がっています


同じ種類の亜種でもこれだけ違っており、さらに個体変異が激しい訳ですから、多くのコレクターが居るのは納得できますね。

回想の古伊万里 36(色絵草花図五寸皿)

2019-12-28 23:25:23 | 古伊万里
 ここ数回、「初期柿右衛門」、「初期赤絵」、「柿右衛門」といったカテゴリーの品を取り上げてきましたが
正直なところ、典型的な柿右衛門様式を除くと、どんな特徴が?と訊かれても答えられないことを再認識した次第です。
そこで今回はウチにある品の中から、図録で同手を紹介する際に書かれた文章を紹介したいと思います。

「伊萬里色絵草花図皿」


直径14.3cmほどの小皿で、やや深めに成形されています
デザイン的には芙蓉手であり、赤、青、黄、緑の四色が使われており、色絵の発色、厚塗りである点は
古九谷様式に近いものがあるように思いますし、柿右衛門様式の余白を生かしたデザインとは大きく違う特徴を持っています。


裏面は赤の圏線のみというのは、初期柿右衛門にも見られますので、古九谷から柿右衛門への移行期の一群というのは間違いなさそうです


さて、この品ですが、栗田美術館創設時の豪華図録(1000部限定で定価八万円!)に同手が掲載されており
そこの栗田館長による紹介文が掲載されています。

107ページに掲載されています(といっても、この図録を見ることはないと思われますが)


以下は栗田館長による紹介文です

八角の見込のなかに草花を描き口縁にそって草花と宝模様連続して配置する、この図様を芙蓉手と称している。
これは寛文時代オランダ貿易の最盛期に於ける輸出伊萬里の花形であった。
これらの皿類は当時大量に輸出されたもので筆者はこれをロンドンで求めたものである。これら一連の初期伊萬里赤絵を
柿右衛門と呼ぶものが多いがこれは将に噴飯ものであり、無名の陶工、画工に対する冒涜である。
これらは陶商がオランダ商館から注文を受け有田の陶工画工が製作したものであって、柿右衛門と何等の関係がないものである。
この皿は大量に生産されたものだけに筆致はさすがに早く練達である。

この図録が発行されたのは1975年ですので、すでに45年近くが経過していますので、その間、伊万里についての研究が
進んだことを考慮すると、この栗田館長による文章が総て正しいのかは私には判りませんが、栗田館長の強烈な個性が伝わる文章ではあります。


回想の古伊万里 35(色絵柿右衛門唐子の図四方皿)

2019-12-24 23:39:11 | 古伊万里
 この二回ほど、分類としては難しい、「初期柿右衛門」と「初期赤絵」を紹介しましたが
それに比べれば明らかにわかり易い、色絵柿右衛門様式の小皿を紹介したいと思います。



四寸サイズの四方皿ですが、柿右衛門様式としてはわりと珍しい器形のような気もします
見込み部分には独楽で遊んでいる唐子が描かれ、判りにくいですが、四方には陽刻で文様が刻まれており、作例としては少ないのかも知れません
いわゆる濁し手の生地で、しかも薄く成形されており、絵付けの細かさも、さすがに柿右衛門といった感じです。



裏面はあっさりと花が散らしてあり、柿右衛門様式でも末期(元禄あたり)の特徴を備えています



縁に若干の直しがあることで安く購入できた品ですが、柿右衛門としての魅力は十分にあると思っています。

JCBを語るフィッシングメール

2019-12-23 20:17:13 | 日記
メールソフトを開いたら、JCBを語るフィッシングメールが来ていました
下がそのメールですが、一見まともそうですが、日本語として変な文章になっています



MyJCBというのは、利用額等を確認できるサイトですんで、JCBカードの利用者は普通に使っていると思いますが
このMyJCBのサイトのアドレスが全然違っています。



↑が正しいアドレスですが、そもそもMyJCB Express NEWSではこんな個人向けの重要な情報は連絡しません
ちなみに↓が今月のMyJCB Express Newの内容です。



JCBカードはユーザーが多いと思いますので注意が必要のようですね