Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

真珠色のモルフォ

2019-09-27 23:24:18 | 
南米を代表する美麗な蝶、モルフォについては以前に「キプリスモルフォ」を紹介しましたが
オスのモルフォ=青い金属的な光沢がある、というのが一般的なイメージだと思いますが
モルフォのオスにも青く輝かない種類も勿論います。

そんな中、今回紹介する2種類のモルフォは翅が真珠色に輝く種類です。
こちらは2000m近い山岳地帯の生息している小型モルフォの「スルコウスキー・モルフォ」です


ごく薄い色で発色していますが、なんと裏側が透けて見えます。ちなみに裏はいたって地味なのは言うまでもありません。


もう一種類、こちらは翅を開くと15cmもある大型モルフォの「ゴダートモルフォ」です


このモルフォも翅が透けて裏側の模様が見れます

裏はこんな感じです





酒田をちょっと散歩 18

2019-09-27 21:00:18 | 散歩
 しばらくぶりの「散歩」ですが、少々ネタ切れでありまして、今回は酒田市の中心街にあるお食事処をいくつか紹介します
ワタシはいわゆる「グルメ」では全くありませんので、個々のお店についてはネットで調べて下さい。

まずはNTTの裏手にある「国技館」、随分前にここで同級会をやった記憶があります


国技館のすぐ近くにある「富重」、何度も行っていますが、最後に行ったのは二ヶ月ほど前」でしょうか


「富重」から歩いてすぐの「味工房 八月」

ちなみにこの界隈は「旧染谷小路」です

4年半ほどまえに閉館してしまった「本町温泉SPA GARDEN]


焼鳥の名店「長兵衛」


古民家を使って営業している手打ちそばの「田毎」(たごと)


明治10年創業の老舗うなぎ割烹「治郎兵衛」


最後にオマケで、あまり見ることのない横から撮影した「山王くらぶ」です。


一部のお店をのぞくと、滅多に行かない場所なんですが、酒田へ観光の際にはどうぞ。



回想の古伊万里 17(古九谷金銀彩変形皿)

2019-09-25 23:03:43 | 古伊万里
 良く知られているように、金銀彩は古九谷様式の中でも異才を放つ存在ではあるものの
銀彩は酸化して黒くなってしまうこともあって、製作された期間は短いようです。
とはいえ、金銀彩にもいくつかのタイプがあるようで、金銀彩だけのもの、金銀彩に赤を加えたもの
染付や瑠璃釉の上から銀彩が施されたタイプ、といった感じでしょうか。

今回紹介する品は、染付の上から銀彩が施されたタイプです


見込み中央部に金彩で桔梗文を描き、その周囲は染付の上から銀彩で唐草文が絵付けされています
赤は圏線だけで使われており、一応、金銀彩+赤、そして染付という構成ですが、絵柄としては地味な印象です
とはいえ、この品はなかなか変わった成形がされており、見込みの桔梗文とこの形が印象的品ではあります。


銀彩はお約束通りに酸化して黒くなっていますが、見込み中央の桔梗文の金彩はきれいに残っています。
見込に桔梗文というのはあまり見かけませんので、もしかすると桔梗文ゆかりのところからの特注品の可能性もあります



落款は「角福」で、薄くシャープな高台はいかにも寛文期の品というじです


回想の古伊万里 16(色絵古九谷雪輪文小皿)

2019-09-20 20:01:42 | 古伊万里
 色絵古九谷は伊万里全体の相場が下がった現在でもそれなりのお値段がしますので
ウチのような貧乏サラリーマンには似つかわしくない品であることは間違いありません。
とはいえ、何とか手に入れたいと思うのがコレクターの性でありまして、結果的に多少のキズは我慢という結論に至ります。

今回の品もそんな中のひとつで、ニュウが一本あることで安く入手した品です


見込みを青の圏線で囲み、その内側と外側に緑と紫で雪輪文を散らしています
重要なことは、この青の圏線は釉剥ぎされた上から色絵付けされていることで、これは重ね焼されたことを意味しています
この手のタイプは初期赤絵でも見られますので、小皿ゆえにある程度の数を量産するために行われたと考えるのが妥当でしょうか。



ところで、この雪輪の間に描かれている放射状の文様は何でしょうか?、ワタシには当初判らなかったのですが
先輩コレクターより、「雪輪と組み合わさっているのだから、雪の結晶を文様化したものでは」というお言葉をいただき
「なるほど~」と納得した次第です。



この品、とても上質な土が使われているようで、まさに純白です
そういった点を考えると、古九谷様式から柿右衛門様式への移行期の品という想像もできるでしょうか。

キズ物ながら、古九谷ならでは愛らしい小皿だと思っています。
(直径14cm)



ファルキドン・ミイロタテハ

2019-09-18 23:56:36 | 
ジャングルの宝石と呼ばれ、世界的にコレクターの多い蝶、それがミイロタテハ(アグリアス)です

メキシコからペルーあたりのジャングルに分布しており、ジャングルの樹の上を非常に早い速度で飛翔します
したがって翔んでいるところを採集するのはとても困難で、トラップを作りそこの寄ってきたところを捕まえるということのようです。
アグリアスは未だに分類が混乱しており、しかも地域による変異、さらには個体による変異が大きいことも混乱に拍車をかけています
とりあえず今回紹介するのは、その中でもファルキドンという種類のアグリアスです。



とても美しい種類で、地色である黒、青、そして翅の縁の部分には金緑色の美しい斑文が広がります
この種は、ブラジルのマディラ川とタパジョス川に挟まれた狭い地域(と言ってもアマゾンなので相当広い)にのみ
生息しており、ウチの個体は65ミリほどの小さな個体ですが、サイズの大きなものだと75ミリくらいあるようです。
表も裏も個体差が結構あり、斑文の変わっているものが珍重され高値で取引されるのは当然ですね
裏面はこんな感じです。


ウチにある僅かばかりのアグリアスの標本の中でも、一番好きな標本です。

それにしても、アマゾンの森林火災と開発のよる環境破壊で絶滅しないことを祈るのみです