Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

謹賀新年(シボリアゲハ)

2021-12-31 23:57:48 | 
あけましておめでとうございます
昨年は拙ブログをご覧いただきありがとうございました。もはやネタ切れ状態ではありますが
今年も続けていこうと思いますので、よろしくお願い致します。

さて、今年最初の更新は、ウチにある蝶の標本の中で、何故か一種類だけ紹介していなかった(決して珍しくはない)蝶を紹介します。
「シボリアゲハ」(学名 Bhutanitis lidderdalii)

翅を開くと9cmほどの蝶ですが、まず目立つのはアゲハ蝶の仲間に見られる尾状突起が3本もあるという他に例を見ない形です
黒地に絞り模様のような線の入った紋様も独特ですが、それ以上に尾状突起の上の方の赤が強烈な印象を受けます。
シボリアゲハは4種類しかおらず、80年もその姿が確認されず幻の蝶だと思われていたものの、2011年に日本の調査隊が再発見した「ブータンシボリアゲハ」
さらにはウチの標本である「シボリアゲハ」、さらには中国を中心に生息している「シナシボリアゲハ」と「ウンナンシボリアゲハ」です。
シボリアゲハの仲間はいろいろなエピソードがありますが、今回は書きませんので、ネットで検索してみて下さい。
裏面はこんな感じです。
ちなみにウチの標本は政情不安でヤバくなっているミャンマー産です。

モルフォ蝶の動画

2021-12-30 21:44:41 | 
もう4年以上も前になるんですが、youtubeにウチのモルフォ蝶の標本をパラパラ漫画にした動画をUPしておりました
タイトルは「モルフォ蝶のブルーな世界」というもので、恥ずかしいことにBGMはポール・モーリアの「Love is Blue」(恋はみずいろ)だったりします。
当然こんな動画が注目されるはずもなく、公開から4年程経過しても、再生回数は100回満たないというものでした。
ところが、ここ数か月妙に再生回数が増え(といっても僅かですが)、いつのまにか1500回ほどになっていました。
どなたが見てくれているのか判りませんが、ちょっ不思議な気がしています。



回想の古伊万里 176(染付大根文変形皿)

2021-12-28 21:31:19 | 古伊万里
ウチの古伊万里も完全に在庫切れでありまして、どっかで仕入れないといけないんですが、なにせ「良い品は高い」ですんで
なかなかままならない日々が続いております。
今回の品は二か月ほど前に入手した品ですので、「回想の」ではなくウチでは新顔なんですが、とりあえずシリーズの一部として紹介します。
「染付大根文変形皿」

藍九谷でわりと見られる変形皿の空間を生かして大根を絵付けています
伊万里では大根文は中期以降の品に多く登場しますので、前期の品で大根を描いている品はさほど多くないように感じます。

この品の素晴らしいところは上がり、発色が抜群にいいことで、藍九谷好きにはこの染付の発色に見とれてしまいます
時代的には恐らく寛文期と思われ、同じ形の変形皿の中では珍柄かも知れません。
裏文様も典型的な寛文~延宝期に特長が現われていますね
喜んでいいのか悲しんでいいのかは微妙ですが、この皿、ヤフオクでの落札価格が4桁中盤という安さでした
個人的には、「こんな良い品がそんな値段でいいのだろうか」とう思いが強いのは確かです。

回想の古伊万里 175(色絵茄子文小皿)

2021-12-24 21:00:49 | 古伊万里
どっかにもう一枚くらい古伊万里があったような・・・、という気がして、あちこち漁ったら出てきました、なんてことない品が。
「色絵茄子文小皿」
色絵で茄子が絵付けされた四寸サイズの小皿ですが、ウチの伊万里の中でも「古伊万里」と呼んでいいか微妙な時代の品であるように思います。
(幕末~明治、業者さんは幕末と言っていた)
茄子は適度に写実的に絵付けされ、紫、緑、黄、さらに何故か花のようなものが散らしてあり、ここには赤が使われています。

正直なところ、いわゆる生活骨董でありまして、しかも一枚しかないということで、骨董としての価値は?。だったりします。
今思うと、「なんでこんな品買ったんだろう」というタイプの品ですが、この品を買った当時は毎月のHPの更新に苦労しており
経済的な理由も手伝って、「とりあえず伊万里ならいいか」という思いが強かったのは確かです。

裏文様のない裏白ですが、このあたりは大量生産するためのコストダウンでありましょうか。



名品登場!?

2021-12-22 20:03:13 | 古伊万里
ヤフオクを見ていたら、藍九谷では恐らく一番有名だと思われる
「竹虎文七寸皿」が出品されていました。(しかも二つの業者さんから)
まずはコチラのお皿です
かの有名なお皿に色絵で加飾されています
絵付けはなかなか見事で、捻り縁も完璧ですが、問題は見込み表面の使用痕というか、ひっかいて付けたような傷です。
これは贋作によく見られる特徴のようで、紙ヤスリかなにかである種の「時代づけ」を行ったものと思われます。
コチラの「贋物古伊万里」というサイトにその例が紹介されています。
とは言え、実によく出来た品ではあります。

さらにコチラはなんと五客揃いです
この五客揃いについては捻り縁が甘いのと、絵付けが雑なので、近世の写し物であることがすぐに判りますね。

ワタシの記憶が確かなら、ヤフオクではこの図柄の品はここ20年で何度か出品されており
何でも大聖寺で写しが作られていたというのを読んだ記憶があります。
ワタシは十数年前に、「東京ドームプリズム骨董祭」で、この品の本物を見たことがありますが(もちろんガラスケース越しに)
350万円くらいだったように記憶しています。