Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

2頭のアミドン・ペルヴィアナ

2020-02-29 23:52:00 | 
久々に、「ジャングルの宝石」である、アグリアス(ミイロタテハ)を紹介します
今回紹介するのは、ペルー産の「アミドン・ペルヴィアナ(Amydon Peruviana)」という種類のアグリアスです。

アグリアスは同じ地域に生息する同じ種類でも、個体ごとの変化が大きいことで知られていますが
↓の個体は前翅の斑紋がオレンジ色をしており、後翅の青色部は小さくしか出ていません。


これに対し同じペルヴィアナでも↓の個体は前翅の斑紋は赤に近い色で、後翅にが青色部が広くあります


裏面はというと①が前翅がオレンジ色の個体で、②が前翅が赤いタイプの個体ですが、表のように変化があるわけではありません





ちなみにアミドンミイロタテハは、同じアミドンの仲間として100種類以上の型や種、亜種に分類されており
この内、一部の種類をアミドンではなく独立した種として分類する場合もあるようで、分類が混乱しています。
(正直なところ良くは判りませんが・・・)
ペルヴィアナについては、後翅の青色部の下端の部分に金緑色がでているものが高く評価されるようで
そういった個体は高額で取引されるようです。

回想の古伊万里 48(染付帆立貝形小皿)

2020-02-28 08:32:47 | 古伊万里
 前回、中期の青磁帆立貝形皿を紹介しましたが、ウチにもう一枚だけある帆立貝形皿を引っ張り出してきました
染付の色が天明~寛政期に登場する色ですので、江戸後期の品であることは」確かでしょうか。


横10cm程のいわゆる「豆皿」で、画像ではわかりにくいですが、染付で塗りつぶされた縞の部分は
亀甲文等の文様が描かれた部分より低くなっており、手の込んだ成型になっています。
こんな小皿に細かい文様を描くのは手間のかかることだったと想像されますので、あらためて江戸時代の職人さんの根気強さには驚かされます。


裏面は山水文とさらには千鳥が飛んでおり、寛政あたりに見られる裏白でないことを思うと、文化~文政期あたりかな?という印象です
さて、この品で特に目を惹くのは落款であります。↓がその落款の拡大ですが、こんな落款は滅多にありません。


このジグソーパズルのような手の込んだ落款を、こんな小さな皿に入れるというのは普通では考えられません
調べれば他にも類品があるのは確かですが、ワタシはこの品でしか見たことがありません。
なぜこんな落款が描かれたのか?、ちょっと興味をそそられる部分ではあります。

ティモールアオネアゲハとヘリボシアオネアゲハ

2020-02-24 23:44:53 | 
このところ遅生さんと青磁合戦を繰り広げてきましたが、もう一枚だけあったはずの伊万里青磁が行方不明のため
とりあえず、蝶のネタで時間稼ぎをすることにしました。

青磁は発色が安定しないこともあって、伊万里青磁でも青っぽい品と緑っぽい品が存在しますが
今回の蝶は同じ仲間ではあるものの、青っぽい斑紋と緑っぽい斑紋を持つ蝶を紹介します。

最初に登場するのは、「ティモールアオネアゲハ」(Papilio pericles)です

翅を開くと7cmほどのサイズで、わりと縦に細長い翅形を持った小型のアゲハです。
この蝶はティモール島からタンニバル諸島にかけて分布しており、同じアオネアゲハの仲間の中では小ぶりで
中央部の斑紋はオオルリアゲハほどではないものの、青に近い色をしています。
裏面は↓のように典型的なアキリデス(カラスアゲハの仲間)の姿だと言えるでしょうか。


続いての蝶は同じアオネアゲハの仲間で、「ヘリボシアオネアゲハ」(Papilio Iorquinianus)です

ティモールアオネに比べるとひとまわり大きく、翅を広げると9cmほどある中型のアゲハです
モルッカ諸島やイリアンジャヤに生息している種類で、一見してわかるように、中央部の斑紋は緑がかった色をしています
まったくこじつけではありますが、まさに伊万里青磁の発色の違いのように感じられます。
裏面についてはティモールアオネとさしたる違いはありません。


アオネアゲハの仲間は蝶の世界では人気薄でありまして、どちらもそれなりに奇麗なんですが
やはり地味な印象なのと、一般種であることも手伝って、安く買える種類でもあります。

回想の古伊万里 47(青磁帆立貝形皿)

2020-02-22 21:05:27 | 古伊万里
 広いジャンルに素晴らしいコレクションを誇る遅生さんのブログで、またまた青磁の品がUPされました
なんとか青磁合戦(?)に参戦すべく、ウチにあと2つしかない青磁のうちのひとつを探し出してきました。

「青磁帆立貝形皿」です


画像では少々明るく映っていますが、実際はもう少しだけ濃い色をしています
サイズ的には17cmX16cmといったところですので、ま~五寸サイズより一回り大きい感じです
中期の伊万里青磁に良くみられる緑系の発色をした青磁で、それほど青磁釉は厚くないようですが
帆立貝の形を再現していますので、縞の山の部分よりも谷の部分の色が濃く、それがこの品の魅力とも言えます。



変形皿ということで、裏から見ると変てこな形をしていますが、しっかりとした成型がされており
そこは中期でも盛期に近い時期の作風が見てとれますし、釉薬の境目の錆色もお約束通りといった感じです。
買った当時はたいした品だとは思っていませんでしたが、しばらくぶりで見ると、意外に魅力のある品であることに気づいた次第です。

柴田コレクション 8-177と同手(1700~1720年代)

イベント中止

2020-02-22 11:01:28 | 日記
業界に関係ない人にはどうでもいいことなんですが、小売・流通業の情報システムに関する最大の展示会「リテールテックJAPAN2020」が中止になりました。

例年は東京ビッグサイト開催で、今年はオリンピック等の関係で「幕張メッセ」での開催予定になってたんですが・・・

2月18日の段階では、来場者にマスク着用の推奨、消毒液の設置さらにはサーモグラフィによる体温チェック等を行うことで開催する予定だったんですが、東京都が都主催の500人以上が集まる屋内イベントを3週間にわたり全面中止という発表を受けて、このような決断となったようです。
例年、4日間で10万人以上が来場するイベントですから、ま~現在の状況を考えれば致し方ないとは思います。思えば、このイベントの前身はSAショー(だったかな?)という名前で晴海で開催されており、ワタシの場合は最初に行ったのは36年くらい前の昭和の時代でした。
晴海から浜松町まで水上バスに乗ったり、夜行寝台で上野に朝6時に着き、帰りはまた夜行寝台で早朝に到着、そのまま出社なんていうのは20代の頃の東京出張の思い出ですね。