堺北民主商工会

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問われる資質と体質

2008年02月18日 16時31分39秒 | 世間の話
鳩山法相が12人全員の無罪が確定している鹿児島県議選の選挙違反事件(志布志事件)において「冤罪(えんざい)と呼ぶべきではない」と発言した問題なんですが、これは近代国家においては論外の認識だという事を指摘したいと思います。

そもそもこの事件は警察のでっち上げをうのみにした検察が権力を乱用して起訴した、有罪先にありきの案件であり、不当な取調べを経た刑事裁判であったにもかかわらず、先の発言を行う法相。
その後、責任逃れをしたいのか
見解について「法務省や検察が常日ごろ言っていることを、そのまま言っただけ」と釈明。
この国家権力を振りかざすかのような認識に世間の批判が集中しています。
野党からは罷免が出たそうですが、全く持って同感です。

“仮に”の話ですが、警察や検察が自分の勝手な都合で国民を色分けし、無実の市民を捜査し、強引に事件をでっちあげるという行為が自分に襲い掛かってきたら皆さんはどう思われますか?

警察より、検察より、大臣よりも格上の日本国憲法にはちなみに次のように書かれています。

第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

つまり現在の日本国憲法とは全く相容れない行為が組織的に行われたのがこの志布志事件でした。
この事件に関わった国側の人間の主張を一分でも認める人がいるならばその人間は今の民主主義の日本には相容れない人間だと言わざるをえません。
もしそんな人が居るのならば、日本の未来を健全な方向に発展させるべく業者運動に取り組んでいる民商としても非常に残念な事件です。

堺や大阪でも似たような事が無ければよいのだが・・、そんな妖怪のような人間が居なければよいのだが・・。

事務局:つ