サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

それからのラーマ ❹

2015-12-08 00:00:22 | 日記

ポニョ:何度読んでもラーマヤーナの中に登場する人々って人類の見本のような人がたくさん出て来るよな。目上の人を大事にするし、女性を母親のように女神様のように扱うし、それにとてもへり下ったところがええよな。

ヨシオ:その人がどれくらい霊的に進んだ魂かどうかは、その人がどれくらいへり下った態度を取れる人かどうかを見る事によって分かるんや。だって、霊的に進化した人ってエゴが少ないやろ。「私が」とか「私のもの」という気持ちが少なくなって行くと、誰に対してもへり下った態度を取れるようになるんや。その反対にエゴが強かったり、プライドを持っていたり、自分の欲望が強い人は、謙虚さが無く傲慢で、人の気持ちも考えず、誰かに世話になっても感謝の気持ちも持たずに平気で人を裏切ったり、世話になった人の悪口を言ったりするやろ。そう人は自分の欲望を満足さすためにへり下った態度をするかも知れないけれど、その人の本質はエゴやプライドや欲望にまみれているからすぐにそのへり下った態度が偽物やってバレるんや。逆に心からヘリ下れる人ってエゴや欲望プライドが少なく、全てに感謝をして生きて行ける人やから謙虚さや平安が顔からにじみ出てるやろ。それに、そういう人は自分の周りにいる人達の中に神様を見る事が出来るから、一見その人は他の人たちにへり下っているように見えるけれど、実際は、その人はいろんな人や生き物の中におられる神様にへり下っているんや。

ポニョ:全てを神さんと見ることが出来れば、「私」「私のもの」という感覚が消えてしまい自分の周りにいる人たちに対して謙虚な気持ちになる事が出来るんやろな。

ヨシオ:だから自分が小さく小さくなっていく過程を霊的進化と呼んでもええんや。

ポニョ:このラーマヤーナに登場する人達の態度とか見ても、ここまでへりくだれるかと思うくらいへり下っているよな。

ヨシオ:クリシュナもダルマジャに何か仕事をさせて欲しいと頼んだ時があって、ダルマジャはもちろん宇宙を統べる神様に用事なんて
頼めないと思ったんやけれど、クリシュナは自分で人々の食事の後片付けすると言って、宴会の後に残った皿代わりのバナナの葉っぱを集めて掃除をしたり、クルクケーシュトラの戦争で使った馬達を川に連れて行って洗ってあげたりして、とても大元の神さんとは思えないほどへり下った生活をされていたんや。

ポニョ:自分というエゴがが小さくなって行けば行くほど、自分の中にある神聖さが光り輝くっていう事なんやろな。おいらも頭が光ってきたんやけれど、それってエゴが少なくなって来た証拠かもしれないぜよ。

ヨシオ:ポニョ吉のアホな会話と付き合ってられないから、ラーマの話に行こか。今日はラーマ達が凱旋パレードをするお話ですが、その前にラーマのお母さんであるカウサリアと猿達の会話から始まります。

カウサリアは猿たちに言った。「おお、あなた達猿達よ。あなた達は私の息子であるラーマと同じくらい私にとっては親しいものなのです。ラーマがこれからも決してあなた方を忘れたりしないように、あなた方を永遠に守り抜いてくれるように願います。」
そして彼らのために馬車を用意させて彼を乗せ街に入城して行きました。
街の全ての家の前には金の壺が置いてあり、その中の水は幸運の色に輝いた水が入っていました。国旗も各々の家や通りにはためいていました。

人々の顔色も月に照らし出された蓮の花のようにラーマがいなくなっ悲しみで色褪せて萎びたようになっていたのに、ラーマが戻ってからは朝日に照らし出された蓮の花のように新鮮さが戻り美しく花が咲いたようになりました。彼らのどの顔も魅力的な光に包まれて輝き始めたのです。大空に人々の歓声と勝利の勝ちどきをあげる声が響き渡りました。
ラーマを乗せた馬車が街の中に入って来ました。街の通りは喜びと興奮のるつぼと化しました。吉兆の印であるランプの炎を、ラーマをお慕いするもの達によって馬車に向かって振られました。それはまるで空の星々が大地に落ちてきたような印象を与えました。通りはバラの花を浸して作った香水が撒かれて至る所、芳しい香りを放っていました。

目の前を通る馬車をめがけて人々は窓やテラスから花を投げたのでそれらは雨のように降り注ぎました。市民達の興奮は最高潮に達していました。ラーマの三人の兄弟たちやその母親たち、そしてラーマとシータは、通りを埋め尽くしている人々に言葉に出来ないくらいの喜びを与えていました。人々はお互いにおめでとうと言い合って、自分たちがこのような素晴らしい幸せな機会に生きて体験出来ることがどれほど幸運な事かと喜んでいました。 彼らが宮殿に到着すると宮殿に仕える側近と召使いの女性たちが進み出て、御足を洗う儀式を受け取りました。
戴冠式

ラーマたちが宮殿に入ると、ヴァシシュタや宮殿お抱えのグルがラーマをアヨーディアの皇帝として即位するように説得し、そのための戴冠式の吉日を発表しました。彼はまた賢者や僧侶も招待してヴェーダを唱えてもらい戴冠式に花を咲かせるつもりですと言いました。ラーマたちはヴァシシュタの提案に喜び「戴冠式を祝う事はすべての人類の平和と繁栄を与えるだろう。」と言いました。
ヴァシシュタは大臣のスマントラを呼んで次のように宣言しました。
騎兵、象使い部隊、戦車と歩兵を招集しなさい。国を挙げてラーマの戴冠式を祝うのだ。」
その言葉はスマントラに大きな喜びをもたらしました。彼は全軍を招集し、象、馬、そして戦車を盛大に飾り立てました。軍勢は市の門の外側にぎっしりと整列して配置されました。騎手と歩兵はカラフルな軍服を着て戴冠式のために市に行進する準備ができて、注目を浴びながら立っていました。国の使者たちは儀式に必要な縁起の良い品物を集める為に四方八方に送られました。
市全体が喜びに満ち溢れていました。市民は自分の家や街をお互いに競って飾り合いました。人々は自分の両目だけでは魅力な街を見るのに十分ではないと感じました。

ラーマは戦場からラーマと一緒にアヨーディアまで同行して来たスグリヴァ、ヴィビーシャナ、アンガダ、ナラ、ニーラその他 の者たちに特別に配慮しました。彼は、それらの同行して来た者たちの必要な物を全て適切にそそうなくお世話をするように命じました。この命にしたがって、宮殿の召使いたちは、客人たちが快適に過ごせるように完璧に手配しました。ラーマはバラタを呼び、自らの手で櫛を持ってバラタの髪の毛をとかしました。バラタは長年自分の髪の毛に注意を払っていなかったので、その毛はもつれて艶を失っていたのでした。三人の兄弟たちはそれぞれに聖水を注いで沐浴し、バラタの元に行きました。その後、ラーマは彼自身のつや消しの毛を解きほぐすためにヴァシシュタの承認のもと、吉兆の沐浴をしました。女王の母親たちはシータの沐浴に立ち会いました。母親は慎重にシータのもつれた髪をとかして、黄色のシルクの衣で彼女を着つけました。彼女たちはたくさんの宝石を使ってシータを飾り立てました。シータは女神ラクシュミのように輝いていました。シータは、ラーマがあった場所に移動し、彼女の主であるラーマの左に彼女の席を取りました。


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