サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

インタビュー特集(50)神から来て神に戻るの巻

2017-05-05 16:00:12 | 日記
ポニョ:今回のインタビュー記事がシリーズの最後の記事やけれど、インタビュー記事を読んでいると実際にサイババさんが一緒におられるようや気持ちになるから不思議やぜよ。

ヨシオ:イメージの力、想念の力やな。自然と神の関係についての質問が出されているけれど、以前マレーシアのジャガさんがインド洋大津波の後にサイババさんに次のような質問をしたんや。

ジャガ; 地震や津波などによってもたらされる大規模な窮状と苦しみについて、神はどうご説明になりますか?

ババ; すべては神です! 地震は神です! 津波は神です! そして、神なるものは善です。(ババは不思議そうな表情で私を見つめた)苦しみは存在しません!

ジャガ; バガヴァン(神なるお方)、それはバガヴァンの言い分です! 一方で、そうした大災害のせいで苦しんでいる人々が何百万人もいるのです。

ババ; それらは自然の摂理です。医者が腹痛の患者を治すためには、刃物を使い、腹を切って開け、痛みの元を取り除かなければなりません。そのようにして、医者は痛みを取るために痛みを与えなければならないのです。これは神のやり方でもあります。(それからババは私を力づけるようなまなざしで見つめ、言った)苦は存在せず、「魂」が苦しむことはありません。

ジャガ; (私はしばし黙って座ったまま、その驚くべき回答について考えた。とどのつまり、神は、はかない外側の殻である「肉体」の痛みや苦しみを気にかけたり、それらを正当なものと認めることはないのだということを私は悟った。神が気にかけているのは主に「魂」のことなのだ)Journey to Godp54 

ヨシオ:サイババさんが全ては神だと言われたから、全ては神なんや。誰もそこに疑問を投げかける事は出来ないんや。

ポニョ:でも、「すべては神です! 地震は神です! 津波は神です! そして、神なるものは善です。」ってすごいパワフルなメッセージやぜよ。あのパワフル言葉を発するなジャガさんが言葉を失われたぐらいやから。

ヨシオ:確かにジャガさんはエネルギーがたくさんある人やったな。

ポニョ:今回の記事の最後の方にも人が霊的に進歩すれば神中心の人間へと進歩するっていう話が出ているけれど、これもヒスロップさんがサイババさんに質問されたよな。

ヒスロップ:スワミは人類がこれから先の進化の三つの段階をあげられました。超人、普遍者、そして絶対者です。超人とはどういう意味ですか?

ババ:超人は、体と世界に対して完全に無執着でいる段階の事です。この段階では人類や世界の利益のためになるように何かを語ること、行うことはあるかもしれませんが、超人はもはや世界の一部では無く、人の関心事にも巻き込まれません。

ヒスロップ:〜誰が超人なのですか?

ババ:(古代の賢者の名前を5、6人あげて)これらの人々は、完全に人間を超越していて、世俗の生活を超越していましたが、他の人々のために助言を与えたり、なんらかの行為に携わったりした事はありました。

ヒスロップ:それは昔のことです。今。この時代に超人はいないのですか?

ババ:ええ、います。けれども、現代では外面的には社会に住んでおり、外面からだけでは見破れません。

ヒスロップ:普遍者の段階とは何ですか?

ババ:体は無く心も無い両方とも消えています。体、感情、心、知性はもはや存在しません。愛だけ、霊性だけです。

ヒスロップ:普遍者の段階では、実体、すなわち、個体は存在するのですか?

ババ:いいえ個体はありません。個体ではなく、霊的な力の流れに似たようなものです。
サイババとの会話p28

ヨシオ:このサイババさんのコメントはとても大事やな。人類は超人、そして普遍者、最後に神そのものである絶対者に進化して行くんや。

ポニョ:超人まではなんとか理解出来るけれど、普遍者ってイメージが湧かないぜよ。

ヨシオ:サイババさんがヒマラヤのリシュケシュに旅された時に、車を断崖絶壁な川に面した道路に停められて一人でトコトコと崖に向かって歩いて行かれたんや。すると断崖絶壁の向こうからサリーを着て飾り物を付けられた女性がエレベーターに乗っているみたいにスルスルと崖の下から上がって来てサイババさんの御足に触れて挨拶されたんや。そしてサイババさんがその女性に、長く待たせたね。と言われて一言二言言葉を交わされた後、その女性は何事も無かったように再び崖をスルスルと下の方に降りて行き消えてしまったんや。

ポニョ:長い間待たしたねとサイババさんの長いは、一年や二年の話では無いぜよ。多分その方はガンジス川の神さんなのだ。女神ガンガーなんだってばよ。

ヨシオ:そうかもしれないな。という事で今日もインタビュー記事を御楽しみ下さいね。

問:スワミ、この宇宙に神の創造物でないものは存在するのでしょうか?

サイ:この世のすべては神から来ました。(1) 原因(神)なく生じたものは何もありません。すべての存在、物体、出来事は、根本原因と、その指示と導きによって生じました。(2)

問:神に世界を創造させた動機は何だったのでしょうか?

サイ:(神は)神の遊戯として世界を意志しました。(3) プラクリティ(世界)とは、神の栄光とすばらしさに気づくことができるよう、あなたがたの目の前に置かれた神のリーラ(戯れ)にすぎません。(4)

問:聖典には、神は万物の中に宿っている、とあると聞いていますが、本当にそうなのですか?

サイ:神は微細な原子から、もっとも巨大な恒星に至るまで、全宇宙に宿っています。(5) 神が存在しない場所はどこにもありません。(6)

問:しかしスワミ、自然と神とは異なるとよく言います。私たちは「これは違う。これは違う」(二元論を用いて神を認識する方法)と言います。神は自然の中にも宿っているのでしょうか?

サイ:あなたがたは、自然を神と別 のものとして見る限定されたものの見方を、立ち昇る炎(啓示、浄化、識別の炎)の中に投げ入れて、滅ぼさなくてはなりません。神は自然のすべてを、神を原因として、神の物質(質料)で創造しました。(7)

問:では、「自然と神」の神秘を理解する鍵は何でしょうか?

サイ:自然の根本的真理とは、多の中に一なるものがあるということです。それが理解への鍵です。(8) 根本的な実在を理解するためのもっとも容易な方法は、あらゆる創造物の中に神を見ることです。神は万物の根底に横たわる実在として、そうしたあらゆる多様性の中で、楽しく遊んでいるのです。(9)

問:スワミ、私にはこういった神秘を理解するのは難しく感じられます。

サイ:神の神秘は途方もなくすばらしいものです。普通の人には、こういった神秘を理解するのは容易なことではありません。(10)

問:私がそうした神秘を、無形の神を、理解するのを妨げているものは何なのでしょう?

サイ:感覚に集中している人は、グニャーナ マールガ(英知の道)の頂点で認識される、外に表れ出ることのないニルグナ ブラフマン(無形の神、属性を超越したブラフマン)を、多大な苦労と苦悩なしにつかみ取ることはできません。プラーナ(教典・古譚)が、属性を超えた神の様相よりも、属性をもつ神の様相のほうを詳しく述べているのには、こういう理由があるのです。求道者は、最初に属性をもつ神に関連したサーダナ(霊性修行)を実践する必要があります。それによって集中力が与えられ、その後、粗雑から精妙へと至る法則に従って、自分の心マインドをニルグナ ブラフマンそのものに融合させることができるようになります。(11)

問:どうすれば、感覚中心の人間から、神中心の人間へと進歩して、こうした神の神秘を知ることができるでしょうか?

サイ:満ちあふれる愛ゆえに私が与えてきた、あなたがたを改善し病を癒す助言について、じっくりとよく考えてみなさい。自分が犯したり、もくろんだりした悪事を悔い改めることで、心を清める努力をしなさい。自分の生活を新たにすることを固く決意しなさい。言葉と思いと行動に深く根付いている有害な習慣をやめ、神の計画にかなった生活を送りなさい。そうすれば、皆さん方一人ひとりが花開き完全なる神となるでしょう。(12)

出典:
(1) Sai Baba Gita, 3.
(2) Voice of the Avatar, II, 11.
(3) Sathya Sai Speaks, X, 243.
(4) SSS, III, 29.
(5) Sanathana Sarathi, 31, Dec. 1988, 309.
(6) SBG, 8.
(7) Sathyam, Sivam, Sundaram, III, 65.
(8) Sathya Sai Vahini, 11.
(9) SSS, I, 53.
(10) SS, 38, April 1995, 88.
(11) 「生きる道 ダルマヴァヒニ」,p126.
(12) Sathyam, Sivam, Sundaram, III, 6

翻訳:サティア・サイ出版協会

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