すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

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穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

膝を傷めた機会に 「医療システム」について

2021-10-26 | ノルウェーの福祉


2021.10.8.

この写真、相方さんの撮影なんです。

というのは、私ただ今、松葉づえで、
治療に行く以外、
もう2週間家に籠っています。

膝に違和感を感じ始めたのは、
ほぼ1か月前。

そのまま2週間ほど過ごしたのが、
まずかったと反省。

今は、少しでも早く完治するよう、
集中しているところです。

これまで、あまり医者に行かずに済んでいたので、
この機会に
ノルウェーの医療システムを少しご紹介しますね。

 一人一人に専任の医者が決められる。

1.国民一人一人に専任の医者(Fastlege)が決められる。
(気に入らなければ、変えることもできる)

2.ネットで予約を取り、内科でも、外科でも、
 まずは、Fastlegeに診てもらう。

公立の施設に何人ものFastlegeがおり、
Fastlegeの範疇を超える時は、
行くべきところを指示してくれるのです。

ただ今回は、私のFastlegeは予約いっぱいで、
診てくれたのは、そういう時のために控えている
大学を出たばかりの新人医でした。

専任の医者から、枝分かれ

彼の診断は、

「膝に水が溜まっているようだ。
レントゲンを撮りましょう。

Fysioterapeuto((理学療法士)は、
自分で予約してくださいね。」

レントゲン撮影は別の個所で 
なんと12日後だというのです。

はー!?
手遅れになったらどうするの!? 

すると、相方さん。

「彼が、言っただろ?
 もし、悪化したり、熱が出るようなら、
 すぐに来るんだよって。
 急が必要なら、 
 たぶん病院に回してくれるんだよ」。

なるほど、確かに言ってました。

Fysioterapeutoは、運よく、
その日に取れました。
テーピングをしてもらい、
脚が固まらないようにとトレーニングも教えてもらい、
ずいぶん楽になりました。

レントゲンの結果がまだ来ない!


これは、自費購入。

数日後、別の個所が痛み、立てなくなり、
車椅子でFastlegeを再来。
(この日から松葉杖。
これも、もっと早くすべきだった!)

腫れが随分引き新たな病名が出てきた。
「ベーカー嚢胞」。

まあ、何にせよ、確定するには
レントゲンが必要。

その後日、レントゲンを撮ったのですが、
まだ結果が来ていません。

はー!? 
結果が出る前に治るわ!
(いやいや、そんな早くは無理、むり・・・)

日本に慣れているからか、
せっかちになりがち。
(日本に慣れているからやて・・・?)

まてまて、ちょっと冷静になってみましょう。

ノルウェーのシステムの、長所は、

・一人の医者が患者一人に関わるので、
 断片的な診察になりにくい。(あくまでも推測)

・ちょっとしたことで、
 すぐ病院にいく患者の流れを防げる。

・予約制で、待ち時間がない。

しかし、短所は、
病院以外の設備が十分でないなど、
迅速性に欠けることでしょうか。
ゆったりしている、
と捉えるべきか…。

あれ、日本と正反対な現象!? 

とあらためて気づきました。

そして、自分の将来についても気づくことが多く、
「ちょいと休憩やな。
 これは、これで悪くないな」
などと、過ごしています。

とは言え…

実態がわからなければ、
Fysioterapeut も適切な処置ができんやろ!
遅すぎやで!

次回は、レントゲンの話ができますように。


市から借りた(無料)椅子が、大活躍!


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