6月20日(金)より
●「痛い!いたたたた・・・」
寝る前、トイレ帰りの母をベッドで迎える。
朝・晩日課になっている「おなかの筋トレ」をするのだ。
しかし、いつにもまして、出血している。
「痛い!いたたたた・・・」
見るからに痛々しい。
●がんばったから、“ホット梅”
しかし、「痛いよね」とばかりも言ってもおられない。
もう一度トイレに行って、洗ってふき取ってから、「おなかの筋トレ」開始!
だけど、今日はかなりうまいぞ!
うまい、うまい!
お母さんその調子!
クリームを塗って、「はい、おしまい!」
「ホット梅でも飲もうか。よう、がんばったし、これで、よーく眠れるよぉ」。
(注)ホット梅とは・・・梅ジュースのシロップと果実のお湯割り)
「ありがとうなあ・・・。ああ、おいしぃこと。
あ~、つかれたわ・・・」。
母は間もなく寝付いてしまった。
●このままつきあっていかないかんのよなあ。
真っ赤に染まったティッシュの塊を片付けながら想う。
痛いよなあ。
ずっと痛いんよなあ。
そりゃ、そうやわ。
このままつきあっていかないかんのよなあ。
こうやって、最期まで・・・。
わかっていることなのだが、どうにも切なくなる夜がある。
・・・CDのボリュームをそっと上げた。