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すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

2021年の始まりに 月を追いかける

2021-01-02 | ノルウェーから

新年明けまして
おめでとうございます。

2020年も特別でしたが、
2021年はもっと特別な年になりそうな気がします。

元旦に、何か特別なことをしたいな~

トロムソは、新年に入っても雪が降りませんでした。
23年ぶりのことだそうです。

日本では毎年初日の出を拝みに行っていましたが、
ここではできません。

しかし、太陽の姿はなくとも
その存在を示すように日中照る月が美しく、
心惹かれます。

満月の時は、月は太陽の反対側にある。
つまり、極夜期は
満月が一日中地平線の上にあるということです。

極夜期の満月は2回だけで、
先日の満月は12月30日。

そこで、トロムソから見えない時間に(でも明るいうち)
月を追いかけることにしました。
雪がないので、山にだって登ることができます。

こんなチャンスは、めったとありません。

これは、大当たり!
お蔭で、忘れえぬ2021年の始まりとなりました。

今年は、

去年尻込みしたことにもトライしたいと思ってます。
それも楽しんで。

どうぞ

心穏やかな年となりますように。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

12月31日 11:17 この後、トロムソ島から見えなくなる。
 

太陽の光もピンクで美しいが、今日は背を向けて進む
 

見えた!標高約400m もう少し見たくて山に登ることにした
 

登っている間は、見えない


静けさの中、控えめに しかし、どっしりと照る 2020.1.1.13:00
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テレビで家族と話すクリスマス

2020-12-27 | ノルウェーから

今年、7色に変わる新しい光がStorgataに登場。太陽が出るまで点灯する。

北日本では、大雪とのこと。

ところが、なんとトロムソは、
全く雪のないクリスマスでした。

ノルウエーでは、学校も18日から休み、
Juleferie(ユル休み)と言われます。
家族が集い、お墓詣りの時期でもあります。
日本のお正月のようです。


Julの墓地には、あかりが沢山灯る

どういう料理を食べるのか? 
地域で傾向はありますが、
家の伝承料理があるようです。

私の相方さんの家では、
24日はRibbe(豚の胸部)、
25日はKveita(クウェイタという大きな魚)
と決まっています。

今年は、これまで義父母がしてくれていたことを
私たちが全部することになりました。

 

ribbeは、外皮はカリカリ、中はジューシーでふんわり。コツが要るんです。


生クリームにマスタードが効いたソースで。Akevittというお酒が合う!

デルフィアカーケ 材料は、チョコ、卵、ココナッツ。我が家の定番!
 


Julにはいろいろなクッキーをたくさん焼いておく。客の多い時期の知恵

実は、今年も
彼らの家で 彼らと過ごせるとは
思っていなかったのです。

9月義父が股関節骨折で手術、入院。
一人で暮らせない義母は、施設で過ごしました。

持病ポリオで日々手足が不自由になっている義父にとって、
右腕が動かず、喋れない母との生活に限界が来ており、
義父はこれを機に、
二人で施設に入所する決断をしました。

しかし、股関節の回復と共に、
もう一度試す決心をしたのです。
「家で二人で暮らす」ことを。

ヘルパーさんのサポートを再検討し、
二人の生活が10月末から始まりました。
無理なら、施設に入れるようになっていましたが、
二人は無事暮らせているのです。

二人の仲が良い、ということもあります。
福祉が整っている、ということもあります。

しかし、

「自分たちに何が必要かを知っている」
「家族の支えがある」。

この二つがあったからこそ、彼らの安定がある。
私は、そう確信しています。

とにかく家族がよく話し、よく聞くんです。

父母は、子どもの負担になりすぎないよう願う。
子は、親が決めたことができるようサポートしたい。

これを土台に模索する相方さんの家族に
私は改めて感心しました。
(メールの長文がわんさか来るのには、参りましたが・・・)

毎日の電話、動画に加えて、
今回もう1つツールが増えました。

パソコンやSNSに疎い義父でも、
スィッチ一つで、
zoomのようにテレビの画面で喋れるようにしたのです。

これで、喋れない母も参加できます。

今年のクリスマスは、コロナの為、私たちと4人でしたが、
孫や曾孫のお喋りに 二人はニコニコ。

これは、かなり画期的!
相方さんの大手柄でした。


 

私もコロナを機に、
娘(日本)・息子(アメリカ)夫妻と
「家族リモート」するようになり、
精神的に大いに救われました。

ネットコミュニケーションにますます感謝の一年でした。

もう一つ報告です。

母のセーター、出来上がりました!

しかし・・・

袖が長―い、左右対称でなーい。

ということで、自分で着ることになりました。

母には、長い馴れ初めで大笑いしてもらえました。

皆さん、今年もブログを読んでいただきまして、
ありがとうございました。

よき年の瀬、新年を迎えられますように。

 
靴下は、義妹さんからの手編みプレゼント

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トロムソを飛びだし,戻ってきて~ひらめきの旅より(最終話)~

2020-10-06 | ノルウェーから

トロンハイムを折り返し地点に選んだわけ

ひらめきの旅、どうしてトロンハムを折り返し地点に選んだか。
それは、3つの条件から。

1.トロムソと雰囲気の違う、暖かい所へ脱出したい!
2.まだ行ったことがない中ノルウェーの、トロムソより大きな町
3.10日でゆっくり滞在・往復できる距離にある。

そこで浮上したのが、トロンハイム。
かねがね行ってみたかったのもあり、即決定!

北緯66.33度に立ってみて

中ノルウェーとの間には、大きな境界線がありました。

「66.33°」。

ここより北が北極圏。
大雑把に言うと、
「真夜中の太陽」が見えるかどうかの境目。



ここには、第二次世界大戦中、
ドイツ軍がロシアから捕虜収容所を移した跡地もあり、
なんとも厳しい気候と環境が覗われます。

私には、かなり衝撃的な場所でした。

「ここから、まだ北」。

当時、どんなイメージを持たれていたでしょう?

暖かさで、こうも違うのか

寒い地域には針葉樹なんて、単純に思っていましたが、
実際には樺(白樺でなく)が多く、
さらに標高300mからは、木が生えません。
樺はストーブの薪に最適、つまり北極圏には必須の木。

 
それが、南下するにつれ、
木材に使われるエゾ松へと変化していきます。

また、高い山々が、丘になり、
狭いジャガイモ畑から、

広い麦畑が延々と続くようになります。

ノルウェーになかった小麦が品種改良され、
今や小麦の自給率75%だそうです。

景色の変化に、線路も加わります。



「わあ、線路だ。電車来るかな~」とワクワク。
おいおい、あんたは、昭和初期の子どもかい?

トロンハイムの街は、明るく暖かく文化的

お目当ては、
ニーダロス大聖堂
火事で焼けた後復興された音楽歴史博物館

ニーダロス大聖堂は、国王の戴冠式もされていた教会。
中世の建築様式で、
1140年以来増築・改築を続けたこの聖堂は、
ヨーロッパの風景とも重なります。

この日は、サックスの演奏が屋上から聖堂一体に響き渡りました。
うーん、こういう趣向、心に響くわあ。

音楽歴史博物館は、個人が世界から集めたコレクションが元。
私は、ノルウェーハープの歴史を知りたくて行ったのですが、
「農民のハープ(そうなの?)」と記されただけで、
それ以外の情報は何もありません。
残念しかり。

※ 中は素晴らしいんですよ。行かれた方には、お勧めです!

ランゲレークというハープについては、沢山情報があるのになあ。

やっぱり、暖かいって、いいわあ~!

しょぼくれた私、植物園の芝の上に横になると、
1時間も眠ってしまった!

暖かいって、なんて気持ちいいんでしょう。

もうそろそろ北ノルウェーというところでは、
車から綺麗な湖を発見!

そこで、降りて・・・
泳ぎました!(一応水着は持っていた)

ああ、やっぱり暖かいって、いいなあ。

再びトロムソの風景に迎えられて

この旅にも十分満足。
このままトロムソまで帰ろう、ということになりました。

日が暮れていた時間でも、
トロムソに近づくほどに明るくなってきます。

静かに頬を染める山。
いちごミルク色の空。

8月1日 22:27

8月1日 23:14

そう言えば、旅の間、この風景はありませんでした。

「これが、北ノルウェー、北極圏だったんだ」。

次に迎えてくれたのは、
海上から山のすそ野を埋め尽くす濃い霧。
昼間は暖かく、太陽が沈んで急に気温が下がった時に起こる現象です。

8月1日 23:22

こんな神秘的な風景もなかった。
デンマーク、スウェーデンにも通じる中ノルウェーの風景が、
北ノルウェーでコロッと変わるのです。

EDELに来たお客さんの言葉を思い出しました。

「全く違う気候・風土を味わいにトロムソに来たの。
 オーロラだけのために来ないわ」。

確かに。

ここは、
ノルウェーの中でも、
北欧の中でも、
ヨーロッパの中でも、
世界の中でも
特別なところ。

もうちょいと、ふんばるか。

と、書いたところで、

相方さんが呼ぶ。
私は毛布をつかみ、電気を消して、ベランダへ。

満天にオーロラが広がっています。
そして、今夜は明るい流れ星も。

いろいろあるでしょうが、
皆さん、10月も元気でまいりましょう。

「ひらめきの旅より」最終話まで
お付き合いくださって、
ありがとうございました。

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お腹に優しく、ちょいと休憩

2020-09-08 | ノルウェーから

台風の時期ですが、
皆さんの地域は、大丈夫ですか?

こちらは、すっかり秋です。

「ひらめきの旅から4話!」
なんて、予告しちゃったのですが、
ちょっと休憩。
ブルーベリー摘みなどで忙しかったのですが、
それも少し休憩。

鳥の巣立ちは、秋の前ぶれ。賑やかだった巣箱が しーん。

今夏は、毎日
畑で摘みたてサラダ菜などでジュース、サラダを頂き、
体も気持ちもシャキ!

おっと、うっかりジュースに混ざるところだった。
 

日本のような湿気、暑さもないのですが、
それでも この季節の変わり目は、
なんだか疲れます。

暖かい(暑くはない)のが嬉しいわ、
白夜で時間を忘れるわで、
夜まで動いたり、
夜更かしにもなりがち、
というのもあるだろうなあ。

日本でも、私は疲れるとお腹に来るのです。
すると、暑くてもお腹に温かいものがほしくなります。

そんな時、

まずは、うどん、お蕎麦に味噌汁。

最近、もう一つ
日本では馴染みのなかったレッドビートのスープが、
お気に入りになっています。

レッドビートは、今が旬。

まな板から、手、他の野菜まで、
瞬く間に強烈に染めてしまうレッドビート。

もう少し大きくなってほしいなあ。来年は、もう少し土改良しよう。

私のスープをご紹介いたします。

ニンニクたっぷり、
玉ねぎベーコンを炒める。
ひよこや豆や野菜、
そう、どんな野菜でもOK!(どうせ同じ色になっちゃうし)

レッドビートは、根も茎も葉っぱもみんな入れる。
(葉っぱの柔らかい部分は、後から散らすと綺麗)
味付けは、塩コショー、そして醤油を少し。
干し昆布(トロムソの海で採って干した!)を刻んで入れたら、
ますます美味に!

これを飲むと、
お腹も回復、元気が出てくるんです。

そうそう、あの「ミントプラント大作戦」も
うまくいきましたよ~!

今夏は、
友だちにもけちけちせず、
生ミントティを振る舞えました。

たっぷり飲める。

この幸せ!

そして、冬に備えて、せっせせっせと干してます。

9月は、収穫の月。

美味しいものを食べるために
美味しくお腹も整えとかなくっちゃ!

皆さん 元気でいましょうね~!

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ブログ夏休み前のノルウェー報告

2020-07-07 | ノルウェーから
 

7月になり、日本では豪雨が続いているんですね。
皆さんの地域は大丈夫ですか?
どうぞ被害が少ないようにと祈っています。

今日は、夏休みを前に、
まとめて、いろいろ報告いたします。

ノルウェーのコロナ感染状況

7月6日の報告では、国内新規感染者数3人。

ちなみにトロムソでは、
5月17日以来、感染者は出ていません。

気が緩みすぎなんでないかい?
という傾向も無きにしも非ず。

ノルディック内では、旅行も自由に。

ノルウェーでは、夏は旅行シーズン。

今年は、コロナでどうなるか、
皆が国の決定を待っていたと思います。

ノルディック内、デンマーク、アイスランド、フィンランドでは、
ノルウェー同様の対策が取られ、
状態もノルウェーと同じく安定しています。

それで、ノルウェー国内、また、これらの国の間では、
すでに行き来が自由になっています。

ただし、スウェーデンはコロナの感染がまだ治まらず、
これらに含まれていません。

ヨーロッパ内は、
「帰国後10日間の隔離、旅行中の病気に保険が出ない」
という条件つきで、
7月15日から旅行できるようになります。(スウェーデンも)

アンケートによると、
国民の8割近くが車での国内旅行を考えているそうです。

もともとノルウェー人は、キャンプ好き。
夏は、キャンピングカー、キャンピングワゴンがゴロゴロ。
だから、予想通り、という気もします。

トロムソから車で1時間半のリンゲン。氷河からの流入で海がツートーンに。

EDELはずっとオープンしていた

私が勤めていたアンティークブティックEDELは、
以前書きましたように引っ越す予定でしたが、
賃貸料の検討など、商店街会議が毎週開かれ、
結局ずっとオープンしてこれたのです。

お客も増えてきて、
私にも仕事の声がかかるようになりました。

笑顔ででんと構える店長の姿勢には、ほとほと感心し、
私の心までも軽くしてもらいました。

もちろん、トロムソの経済が復活したわけではありません。

一日5000~7000人入るロックフェスも今年はなし。会場のテレグラフブクタ

コロナで学校が閉まっていた時、家では?

先日、EDELで仕事した時、
今夏から高校生になる16歳の子と一緒でした。

彼女は、以前からEDELが大好きで、
去年の夏から学業が忙しいとき以外、
土曜日にバイトをしていました。

そこで、この日私は、仕事の合間に
コロナで学校が閉まっていたときの様子をインタビュー。

「家ですることがいっぱいで、きつかったよ。
 少しずつ慣れたけどね。
 学校の自分のパソコン(生徒全員に一人一台ある)で、
 毎日ネット授業。
 練習問題や宿題もいっぱい。

 例えば、英語なら、
 練習問題や作文を書いたり、音読を保存する。
 保存したものを先生がチェックする。
 それは、コロナの前も学校でやってたから同じよ。
 ディスカッションは、TEAM(ZOOMのようなもの)でやる。

 だから、学校は閉まっていても、家でいっぱい勉強したわ。
 きつかったけど、すごく力がついた気がする。

 ただ、友達に会えないのが淋しかった。
 体育でスキーをする時、友達と会えるの。
 それが、楽しみだったわ。

 成績? 
 すっごくよかったよ!」。

彼女の学校は、もちろん公立です。

うーん、
これは、私にはかなり衝撃的でした。

日本での現状は、どうだったのでしょうか?

小学生の自宅での学習をフォローするのは、
家で仕事をする親には、さらにしんどかったようです。

また、中学校教師をしている友人は、
学校が再開してからの方が、配慮することが多くて疲れ果てた、
と言っていました。

こうしてノルウェーでは日数が削られることなく、
例年通り学校は、夏休みに入っています。


トロムソでもできるんです!暑さに欠けますが・・・(日本人の集まりで。)

「希望が出てくる庭」を夢見て

私は、と言いますと、
雪が解けてから、畑の他に「庭」に力を入れていました。

「トロムソでも、これだけ花が咲くんだ!」
と教えてくれるのは、世界で最北を誇るトロムソの植物園。
ここで爛漫に咲く花を見ていると、希望が出てくるだなあ。

また、うちから少し歩くと、素敵な庭のお宅があり、
時々庭を見に、お邪魔させてもらっています。

「ここの冬を超す花を眺めて、お茶したい」。

日本でも花を見るのは好きだったけど、

育つ姿にこんなに愛しい思いを抱くとは・・・。

最後に、北ノルウエーの夏の花を紹介して、
しばらくブログの夏休みを頂きます。

と言っても、師匠の庭からでーす!

うちの庭は、まだまだ花盛り途上なので。

次回は、8月17日になります。

夏休み明けに
コロナの感染状況が悪化していないことを祈ります。

どうぞ皆さま、
梅雨、梅雨明けの暑さの中、
無事乗り切ってくださいね。







 
 

秘密の場所でルバーブ採り。にしては・・・目立ちすぎ!
 
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「norskprøven」とは?

2019-05-30 | ノルウェーから

ではでは、昨日に続きまして、

今日は「norskprøven(ノーシュクプローヴェン)」について、お話しますね。

「norskprøven」には、4種目あり、

口頭試験以外は、全てパソコンで行われます。

1.リスニング(20~50分)
2.読解(75分)
リスニングと読解は、                        力があると判断されると自動的に次のレベルの問題がくる。

3.作文(90分)
これは3問。何種類かあって、私にきた問題はこんな感じでした。
①1枚の絵について。(80~100単語)
②母国の衣装、またはノルウエーの衣装について。(80~200単語)
③「バスがよく遅れてくる」に対する陳情書。(80単語以上)

4.口頭試験
 試験官二人に、受験者二人が入室。
①一人ずつ別のことを聞かれますが、私には・・・
「日頃どこで食料品を買っていますか?」
②受験者同士で対話する
 「5年後何をしているでしょう?」
③再度、一人ずつ話します。私には・・・
 「高齢者のメリット、デメリットは何でしょう?」

と、こんな感じでした。

試験直前に来た「この時」

試験の10日前のこと。

「パソコンでノルウェー語打つのが楽になった?」
「言葉が出やすくなった」
「CDの音声がゆっくりに聞こえる」。

気のせい?
いや、どうもそんな気がする。

 相方さんのお母さんの手作りケーキ (5月17日ノルウエー憲法記念日に)

試験4日前、
5月17日は、ノルウエーで最も大切な憲法記念日で、
相方さんのお父母さんを訪ねました。

すると、なんと!

これまで、お父さんの話すのが全く聞き取れなかったのが、
この日ほとんど聞き取れたのです。

お父さんも、
「ひと月前と全然違うので、びっくりしたよ。
 お互いに目を見て話しができるじゃないか」と。

もうこれには、嬉し涙・・・。

 カラマツ(Lerk)って、古い実も、昨年の実も、今年の実も一緒に春を迎えるんですねえ。

クラスメートは皆、私よりウーンと若い。
彼らは実に進歩が速い!
そして、どんどん卒業していくのです。

若くないし、英語も未熟な自分には、時間がいる。

わかってます。
わかっちゃいるけど・・・

その自分を受け止め続ける。

この2年、これが一番大変でした。

でも、「この時」が、試験寸前に来るなんて!

この試験を受けると決めたことで、
「この時」が早まったことは、間違いありません。

試験の結果は6~8週間後にくるのですが、
まあ、結果はいいんです。
(もちろん他の人には、これが重要なんですけど。)

この2年間、よう頑張ったなあ!

心から、自分で自分に言える。
これで、十分。

何度も落ち込む私を受け止め、サポートし続けてくれた相方さん、
voksenopplæringenの存在に、感謝です。

「ノルウエーで生きる」。

それには、長い序章でしたわあ。

やっと、一章に入れるようです。

生粋の生まれも育ちも北ノルウエーのAurikkel(エウリッケル)は、今ちょうど花盛りです


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白銀の春から、「令和」を祝して

2019-04-01 | ノルウェーから

今日、日本では、新しい年号が発表されたんですね。

「令和」

日本にとどまらず、めでたき佳き始まりであることを祈ります。


そんな始まりに反するようですが、

「すぎなの風」をしばらくお休みしようと思います。

そんなに書いてへんやん!

そうなんです。
でも、これでも日々ブログのことを考えているんですよ。

私は、5月最終週から6月第一週にかけてノルウェー語の国家試験を受け、
6月に学校を終了します。

「ノルウェー語が何なんやー!」と切れまくったのも懐かしい。

近頃やっと

「聞く・話す・読む・書く」ということが楽になってきました。

税金は払っているとはいえ、
無償で学校で勉強させてもらえた2年間の節目として、
この2か月、試験勉強に集中してみようと思うのです。

もちろんこれで、勉強が終わるわけではないのですが。

次の発信は、6月です。

ノルウェー語が使えるようになって、
これまでの発信とはまた違った発信ができることを願っています。

さて、トロムソでは、何年ぶりかの大雪です。
明らかに去年と量が違う!

  昨夜一晩でこれです

近所の私よりうんと年配のおじさまに
「雪が沢山ですよね」というと
「やあ、トレーニングもいっぱいだよ」とにっこり。

いやあ、まいったな。

雪かきは、ほんと汗でぐっしょりになるんです。

それにしても、こんな美しいものを創って地上に降らせる自然って、
偉大この上ないでしょう。

さあ、今日もトレーニングさせてもらいます!

********************************

皆さま、いつも「すぎなの風」までお越しくださって
本当にありがとうございますm(__)m

6月またお目にかかりましょう!

どうぞ皆さん、元気でお過ごしくださいませ。 

ベランダの横に見える雪の山は、この冬ベランダからおろしたものです(^^)

 

 

 

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2019年、少々日本風に新年をスタート!

2019-01-02 | ノルウェーから

新年明けまして、おめでとうございます。

トロムソは、日本より8時間遅れて、新年を迎えました。
というわけで、すでに日本から美しい初日の出の写真が届いています。
今年はよいお天気だったのですね。

こちらは、雪です。
ご存知のようにここは、まだ極夜。

太陽を拝むことはできません。

日本の「初日の出に祈る習慣」を話すと、
「なんて素敵なの」とうっとりと言ってもらえます。

日本は、新年の行事が多いのですが、
ここでは、明日から仕事も通常通り始まります。

12月に、日本の忘年会、お歳暮、クリスマスに加えて、
日本なら新年にする親族の集まり、墓参り、祈願まで、
昨日で、全部終了した感じです。

12月には、この時とばかり、
家族も含め沢山の人に会うことができました。
家族や友達にプレゼントを作ったり、買ったり、送ったり。
家の中は、昨年よりもJUL色になりました。

頂いたキッチンのカーテン。ここまで替えれたんだ!

昨夜の大晦日は、

昨年手打ちした製麺機で、日本人の友人が麺を作って届けてくれたんです! 

それを頂いてから、年越し花火。
風もなく雪も降らず、花火日和!
雪山に照る花火もいいものです。(でも、やっぱり暑い中の花火は、最高!)

2018から2019に変わると、
山の頂上で上がる花火だけでなく、
一般市民もあちこちで花火を上げるので、まあ賑やか(うるさい?)です!

日本では売っていない大型花火。
一度数えたら、30連発でした。

左が普通の人があげている花火。もっと沢山上がっているんですよ。

“Godt nytt år!”と言い合い、明るい夜を散歩して帰ってきました。


あれで、新年の行事も終わったのか、今日は、普通の静かな休日です。

もう一つ、日本との違い。
今もJul、部屋の飾りも極夜が明けるまで続くのです。

うーん、「新年」にもう一味ほしい。

そこで、ちょっと新年のお飾りをして、
ゆっくりとお抹茶を点てて、と。

昨年上映された故樹木希林さんの「日日是好日」を思いつつ(見たい!)、
元日に頂こうと保っておいたお土産の干菓子で。

中秋の名月も、「雪の月」とも、太陽に見立てたら、「お日様恋し」になる。

夕食は、これまたお土産に頂いたお餅でお雑煮を作りましょう。

よし、これで2019年もめでたくスタートです!


今年は、ノルウェー語学校も終了の予定。
いよいよ、就活を始めます。

どうも実感わきません・・・

ハープでしたいこと、ノルウェー語の勉強と思いはいっぱいあるのですが。

一体どういうことになるのか・・・?

皆さんにとっても、よき年となりますように。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

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観光客にもおすすめ、演劇・ノルウエー版・クリスマスキャロル

2018-12-06 | ノルウェーから

11月26日 10:45

「極夜」。

陽が落ちたら暗くなる日本からは、想像しにくいかと思います。
太陽が地平線近くにいる時間も長いので、
いきなり暗くなるわけではありません。

日に日、また一日の中でも、彩りを変えながら光度を落としていく様は、

この地域ならではのJulです。

このJulに「ニッセ」が活躍し始めます。


この会社の牛乳パックは、毎年違うデザインのJulバージョンになります

3日の夜は、思わぬところでニッセに出逢いました。

ちょっと抜けてて、愛情あるキャラ

トロムソには、

「HÅLOGALAND TEATER(ホロガランシアター)」という劇場があり、
専属の劇団を持っています。
この時節には、恒例「Juleeventyr」を公演するのだそうです。

実はこれは、あの「クリスマスキャロル」。
これなら片言ノルウェー語の私でも何とかなるだろうと、観てきました。

劇中には、ちょうど先週体験したノルウエーのフォークダンスも出てくるし、
耳に覚えのある伝統曲も効果的に使われているではないですか。

そんなことがわかったのも嬉しく、
「ノルウェー版」に私はだんだん身を乗り出していました。

「ニッセ」はいい仕事をする。

このお話はご存知でしょうか?
欲張りで情け知らずな主人公に3人の精霊が、
彼の過去、現在、未来を見せます。

この2番目の精霊にニッセが登場。
覚えが悪くすぐ忘れちゃうので、
うーんうーんと頭を抱えながらアレルギー(?)の鼻を鳴らす。
それでも気を取り直して主人公と歩く。
自分の冷酷な行為の結果を知り打ちひしがれる彼の手を取り、
うんうんとただ頷く。

ちょっと抜けているんだけど、愛情あるキャラ。
やっぱ「ニッセ」はいい仕事をします。

また役者が上手かった!

テレビ、映画にはない、劇場の面白さ。

こんなふうにお話すると、
「晴子さんすごい!もうそんなにわかるの!?」
と思われるかもしれませんねえ。

実は、セリフはほぼ理解できませんでした!

もう少しわかるかと思ったんですけど・・・

でも、演劇は、
役者さんたちの身振り手振り、言葉の抑揚などで想像することができます。

これは、テレビや映画を見るよりずっと楽です。


映画、テレビには、字幕がありますが、
字幕を必死に追って、さらに想像する。

今の私は、すぐに疲れる上に理解も難しい。

だけど、演劇では、舞台装置から脇役のしぐさまで、
自分の関心あるところに焦点を当てることができ、
そこから想像力が高まり、楽しめるのです。

これが、演劇の面白いところだ、とこれまで以上に思いました。

来年なら、どんな風に見れるでしょう? 
これは、来年も試す価値ありです!

 演劇なら、観光客でも楽しめるのでは?

作品によっては、
ノルウエーの文化に触れることができる。
ノルウエー語がわからなくても楽しめる。

つまり、観光に来た方でも十分楽しめる。
そういうことではないでしょうか? 

トロムソにお越しの際は、ぜひ、劇場のチェックもしてみてください(^^)

HÅLOGALAND TEATER
http://halogalandteater.no/

  

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夏休み明けの思いがけない感覚

2018-09-04 | ノルウェーから

 皆さん、今夏は世界的に暑かったようですが、

いかがお過ごしでしょうか?

私は一年ぶりに日本に帰り、
「懐かしい」を超える33度以上の毎日を過ごし、
無事トロムソに戻り、学校も始まっています。
さあ、ブログも休み明け。
会えた人、会えなかった人のことを思い浮かべながら書いております。
またよろしくお願いいたします。

新鮮夏野菜・愛情たっぷり手作りで迎えてもらえて、話が尽きない。ああ、これが何より!!!

ノルウエー語の勉強はしない!

せっかく覚えたことを忘れたくない。復習しておきたい。
と、日本でもノルウエー語の勉強をするつもりでしたが、
予定以上にやりたいこと、しなくてはいけないことが山積み。

そこへもって、暑いし車もなく、時間的、体力気力的に
「こりゃできん!」となりました。

日本では日本でしかできないことに専念する。
ノルウエー語の勉強はしない。(もちろん相方さんとはノルウエー語で話しますが。)

これで、どうなるか試してみることにしました。

和紙に竹細工。夏の夜を灯す明かり。日本の繊細な文化、もっともっと触れたい、知りたい。

新しいクラスで、同じテキストをもう一度

今年の私のクラスは、去年超特急で終えた2冊目のテキストを使うクラスです。

初日にして驚いたこと。
先生が話すノルウェー語が以前よりずっとわかるのです。
文を読むのは、少々手間取ったものの、以前の感覚は戻ってきました。
対話の時間は以前のドキドキがありません。
同じテキストでも発見がいっぱいです。
何より聞くのが苦手な私が、
「聞く」のに集中しても、さほど疲れなくなりました。

毎日毎日、聞くだけで精いっぱいで頭がパンパンだった去年のストレスはどこへやら。

まさか、この感覚を2か月の休み明けに味わえるとは!

どうして「違い」が生まれるのだろう?と考えるとやっぱ「歴史」をもっと知りたい。(岐阜城へ登山道から)

「自分の方法を続ける」「もどる」「休む」大切さを実感!

私には難しい授業で、どうしたら力になるのか、
と探ってきた「自分の勉強方法」は、
どうしても時間がかかり、しんどいものでした。

でも、続けてきてよかったぁ。

そして、今年度、前のテキストを復習できるクラスを選んでよかったぁ。

思いっきり日本語につかり、したいことをし、やるべきことをし、
友だち家族と過ごした時間。

それが、私の脳には最高の休養となり新しいエネルギーになったかのようです。

思い切って、休んでよかったぁ。

「自分の方法を続ける」「もどる」「休む」。

この大切さは、まさに「S.L.Sすぎな」で、
私が学び伝えてきたことです。

それをこんな顕著に確認できて、さらに私は励まされています。

一緒に演奏してくれる人がいる、場所を作ってくれる人がいる。この有難さに幸せいっぱい。

待ちに待った家族親睦会!

待ちに待った9月。
私の息子と娘、兄夫妻が来訪してくれ、
相方さんの家族と「家族親睦会」を自宅します。

この日をどれほど心待ちにしてきたことか。

さらに、その直後、友人7人が訪ねてくれます。

教室を閉じてトロムソに来て以来ずっと手探り状態でしたが、
少しずつ先が見えるようになってきました。
仕事に関しては、未だ何も見えませんが。

「先には自分が想像できないことが待っている」。

そう信じて、今できること、したいことを丁寧にやっていこう。

ベリー摘み、ジャム作りと勤しみながら、来客の準備をする9月です。

  

  

今年はklokkebær(ジャムにはできない)のジュース作りに挑戦!飲んでもらうのが楽しみ(^^♪

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