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すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

Julで コロナが鎮まりますように。

2021-12-20 | ノルウェーから


ショッピングセンターには、生のツリーが売られている。
部屋に置くと自然に
葉も枝が開いてくるんですって。

今週から学校はJuleferieです。
(ユーレフェリエ;クリスマス休み。
 「冬休み」は別にある)

私の日本語教室も終わり、
義母もよくなってきたり、
私の膝もかなりよくなってきたり。

いろんな意味で、ほっとしています。

ノルウエーでは、
オミクロン感染者が約3400人。

陸続きで防ぎきれないということ、
感染力の強さが覗われます。

トロムソでは、10月末から、
毎日50人前後の新感染(オミクロンではない)
が続いています。

感染者のほとんどが、
ワクチンをうっていない大人、子ども、
というのが特徴。

ワクチンを打っている人も感染していますが、
重症化していないようです。

子どもは、マスクをしていない。

ワクチンは、
12歳以上の子どもの希望者まで進んでいます。

また、子どもたちは、
市から普及されて
テストを週に2回しています。

もちろん、
席を離したり、少人数に分けたりはしているようです。

しかし、どこかのクラスに感染者がいる、
のが日常になっているようです。

日本と大きく違うのは、
ほとんどの
子供はマスクをしていないこと。

大人は、マスクを義務つけられても、
子どもは違うのです。

子どもにはマスクの負担が大きく、
デメリットも大きい、

という考えからです。

子どもの問題が、
現在の一番の問題のような気がします。

身近に、コロナ感染者が出てきた。

恒例行事(去年はしなかった)、
友人16人くらいの食事会。

このご時世、皆が
家でテストをしてから、
ということになりました。


すると、
その中に陽性者が出たのです。

無症状で自覚なし。
しかし、PCR検査でも陽性。
しばらくして、味覚がおかしくなってきたそうです。
ワクチンは2回接種していました。

ある
老人施設で、50人のクラスターが出ましたが、
驚くことに誰も重症になりませんでした。

彼らは、
3回目のワクチンを終えていました。

義母は、12月に2回入院しました。
今まだ、病院です。

先日、身近な看護婦がコロナに感染。
老人ばかりの部署だったのですが、
幸いにも患者は
全員陰性。
義母も
3回目のワクチンを終えていました。

しかし、まだ義母は、隔離中。
24日のテストの結果が陰性で、
彼女の体調が良ければ、
家に帰れる予定です。


病院のホールのツリー

JULが幸いしますように。

ノルウエー人にとって、Julは、特別。
北ノルウェーは特に
太陽が出ない時期でもあり、
部屋を明るく飾って、
プレゼントを贈り合い、
家族、友人と過ごす。

忙しいけど、皆の大切な時期なのです。

義母には、退院の大きな動機になるほどです。

そこで、昨日は、
彼女の大切なクリスマスツリーを
彼女の留守宅に飾ってきました。

子どもたちもJulで家にいる間に、
感染者が減りますように。

日本でも 感染が拡大しませんように。


これは、まさに彼女の「我が家」なのでしょう。
他の飾りも、娘たちの子どもの頃の作品。


伝統的な、このオーナメントは、
すべて薄いガラス製。
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アドベントの「四灯で祈る」が、だれでもできるとしたら?

2021-12-06 | ノルウェーから
アドベントとは、
イエスの誕生日を待つ待降節。

12月24日の4週間前の日曜日の夜から、
毎週一本ずつ増やしながら祈る。

そんなキリスト教の慣習があると、
(宗派によって違うらしいが),
ノルウェー語学校の先生が、
歌と共に教えてくれました。

なんて素敵な慣習だろうと思ったものです。

今年は、自分でスタンドを作ってみました。



キャンドルの下の白い草は、
トナカイの好物・Reinlav(ハナゴケ)。
これは、クリスマスの飾りに、よく使われます。
tyttibær(コケモモ)の林で摘んできました。

アドベントには紫、とか
様式が、いろいろあるようですが、
信者でない私は、気にしません。

4本のキャンドルと意味を知り、
毎週日曜日の夜、火を灯して想いをはせる。

それだけです。

部屋も心も 
落ち着きます。

もしもですよ。
もしも・・・

皆が、この慣習を生んだキリスト教に感謝し、
便乗させてもらったらどうでしょう。

同じ日に 
共通のキーワードに 
キャンドルと共に 
それぞれに 想いをはせる。


これって、宗教を超えられませんか!?
(またまた、宗教を超えた繋がりを願う私の夢想!)

師走とは言え、
心穏やかな時間をお過ごしくださいね。

教えていただいたノルウェー語の歌を
訳してみました。
(YouTubeを見ると、この同じ歌詞で、
 いろんなメロディーがあるんですよ)。


ADEVETSLYSENE(待降節の灯)
     作詞:Inger Hagerup(インゲル ハーゲルウープ)
     訳:豊吉晴子

今夜は、ろうそくを一本 灯しましょう。
喜びを祈る 灯ひとつ。
自分自身のために、すべての人々のために
光を放って立っている。
今夜は、ろうそくを一本 灯しましょう。
喜びを祈る 灯ひとつ。

今夜は、ろうそくを二本 灯しましょう。
希望と喜びを祈って 灯ふたつ。
自分自身のために、すべての人々のために
光を放って立っている。
今夜は、ろうそくを二本 灯しましょう。
希望と喜びを祈って 灯ふたつ。

今夜は、ろうそくを三本 灯しましょう。
熱望、希望と喜びを祈って。
自分自身のために、すべての人々のために
光を放って立っている。
今夜は、ろうそくを三本 灯しましょう。
熱望、希望と喜びを祈って。

今夜は、ろうそくを四本 灯しましょう。
それらが、燃え尽きるまで。
熱望、希望、喜びと平和を祈って。
なにはともあれ
人が生きる
この小さな地球の平和のために。

※この歌には、「愛」はキーワードとして使われていません。
 3番のキーワードlengsel(longing)は「熱望」「切望」「憧れ」
 どういう意味を持っているのか。もう少し、勉強して、歌詞を変えていきた  
 いと思います。今年は、この程度で、お許しくださいませ。
 

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むれる夏、無事乗り切ってくださいね。

2021-06-28 | ノルウェーから



ノルウェーの学校は、
先週から2か月の夏休み。

大人もそれに合わせて、
3週間(これは義務!)の休みを
取り始めています。

昨年9月より、
「月曜発信」には及ばずとも、
「週一発信」は、ほぼ続けてこれました。

ようやった!

そこで、私のブログも早々に
夏休みにすることにしました。

この区切りに、
「なぜ私は、ブログを書くのか?」と振り返ってみました。

家族、友人への手紙の代わり

書き続けるって、容易くはありません。

でも、皆にメールで近況を知らせていたら、
どんだけ時間がかかるか・・・

と実は、ブログは、私の手抜きの手段なのです。

「晴子さん、どうしてるかな?」と思ったら、
「すぎなの風」を覗いてみてくださいね。

「私」からの情報、お役に立てる?

私が、自分の教室、学び合う場作りや発信を
始めたのが、20年前。
「海外に住まう」など願ったこともない私が、
ノルウェー人と出逢い、
教室も閉じて、ノルウェーに住む決心をした。
子育ても一段落(孫二人、出生予定)、
両親も既に見送り、還暦も近い。
「将来は日本に帰る」と決めている。

こんな「私」を通した情報が、
友人家族に限らず、読んで下さる方に、
何かお役に立てば、と願っています。

「私、ここにいるよ~」

「海外に暮らす」って聞こえはいい?
でも、容易じゃないですよ。

精神的に落ちて泣くことが、
どれほどあったことか。

コロナの時期がもっと早かったら、
私はつぶれていたでしょう。

私の場合、書くことは、
自分の心、頭の整理になるんです。

それでも、

「一方通行では?やめようか」
と悩んだことも度々あります。

でも、読んでくださる方がいる。
それが何より有難く、
「読んでいるよ」など反応を頂こうものなら、
俄然元気が出てきます。
生きるのに、大きなエールになるんです。

そもそもブログは、
「私ここにいるよ~」という自己主張。

皆さん、こんな私におつきあい下さって、
本当にありがとうございます。
心より、お礼申し上げます。


私の演奏でお粗末ですが、
「私たちの庭で」
という曲をお届けします。(5月の練習曲でした)
https://youtu.be/CRZwVsRSCBU

次の発信は、8月30日(月)です。
(時差で日本では31日になる可能性大ですが)

オリンピック・・・むれる夏、
無事乗り切ってくださいね。

God sommer!  
(ゴー ソンメル!:夏のよき時間を過ごしてね)
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日本人の魂の蓋がそっと開いた

2021-05-01 | ノルウェーから
 
トロムソの空港は、予想以上に人がいる。

機内は、
3席2列の窓際、通路側だけ使用で、ほぼ満席。
飲食はなし。

ホテルの朝食は品数が少ないが、人も少ない。

空港からオスロ市内までの電車もガラガラ。

 
朝9時でもあり、
Oslo.S(オスロ・セントラム)から徒歩15分、
オスロのメイン通りだが、人がいない。
カフェもレストランもほとんど閉まっている。
 

お城に続く、Karl Johan (カールヨハンス通り)

パスポートの受け取りまで、4時間半もある。
さあ、どうする?

思いもしていなかったものが!

携帯がない・・・? 
外のベンチで かばんの中身を店開き。
それほど人がいなかった、ということです。

見つかって、ほっとした瞬間、
突然目に飛び込んできたものに
目を見張る。

な、なんと、桜!



オスロに桜あったんやあ!
しかも、今が満開。

今日は、トロムソでは、まだできない
「花めぐり」といきましょう!

うーん、日本の春を思い出す。


パンジーが、もうこんなに!あれ、日本では「まだ」かな?
 

う・・・名前が分からない・・・
 

タンポポも もうこんなに大きくなってる!
 

ああ、10月に球根植えるのを、去年も忘れたんだった・・・
 
これは、レンギョウではないかい? うん、似てる!
 
これは、こぶしでしょ。 まるで、日本に帰ったみたい。
 
さあ、お城の公園に入ってみましょう。
 

らっぱ水仙! この黄色といい、音が聞こえそうで、好きなのよね。
 

王室を目の前に、誰でも通れる、寛げる。これは、驚きますよ。
 
小鳥もたくさんやってくる。全く人を怖がっていない。

お城の公園にも 桜が育っている!

あの薄いピンクの花は、もしや・・・?

やはり!

私が見慣れ種類とは違うようだけど、
まぎれもなく桜。


桜の花の下に佇んでいると
涙が滲み湧いてくる。
 

母国に帰りたくても帰れない人が
世界にどれほどいることだろう。

一国の中でさえ、身動きが取れない時。

私だけじゃないんだと、いい聞かせてきた。

ところが・・・

封印していた暗号を
誰かが、声にもせず囁いて、
魂の蓋がそっと開いたかのよう。

 
どれほどの年月とサポートを受けて
ここまで育ってきたのか。

今、その桜の木の下で、
この国の子どもたちが、戯れている。

そんな光景も、
ただただ幸せ。

日本に帰れなければ、
この時季に オスロに来よう。

結局、お城公園で
まったり花見日和となりました。

えっ? パスポート?

はい、無事受け取って帰りました。

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パスポートの更新だけに 前泊オスロ行き。

2021-04-26 | ノルウェーから

 



 

明日、パスポートの書き換えだけに、
オスロに、しかも前泊で行くことになりました。

日本に帰れない、この期間に、
パスポートの期限がくる。

ノルウェーでの更新は、
オスロの大使館でのみ可能。

当日受け取るためには、
「10時には来てください」とのこと。

ところが、10時に間に合う直行便が出ていない。
もちろんコロナの影響。

えーー!

というわけで、前泊まですることになりました。

やったー!と言いたいところですが・・・

オスロでは、
ワクチンの成果も出てきて、
感染者数も減ってきているものの、
コロナ状況は未だよくない。

4月26日の感染者数:285人
               死者合計:736人)。

オスロの今の対策を詳しく知りませんが、
トロムソとは、全く状況が違うのは、
間違いありません。

私のワクチンの順番は、
早くて来月予定だしなあ。

パスポートの更新、
トロムソでできるようになってほしい!

トロムソを飛行機で出るのは、一年半ぶり。
しかも、一人。

いつもならワクワク!なのが、
かなり慎重になっています。

ま、生オスロ、
しっかり見てきますわ。

コロナ感染が増えて続けている日本。
皆さんも、くれぐれも気を付けてくださいね。

そうそう、昨日、家の中で(笑)種まきしました。
(外はまだ雪ですから)

今年の小さなプロジェクト!

いつ芽が出るかなあ~?






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夫婦げんかも癒される ー Hella にて ー

2021-04-19 | ノルウェーから

うすら明るく
星も数えるほどの真夜中の空、

ほんのり緑を醸す今季最後のオーロラを眺める。

私の中では、完全に春。

先日で、眩しいスキーも終了。
(まだまだスキーをする人は、たくさんいますが)

お日様の恩恵にひたすら預かりたい。
さあ、そんな季節の到来です。

昨日は、Hella(ヘッラ)でくつろいできました。
Hellaは、日本語で言うなら、「千畳敷」。
Hellaでは雪解けが早く、
薪さえあれば、どこでも火が起こせる。
車でも行きやすいし、人気の場所です。

 

夏季のみオープンのカフェもある。

あなたたち、喧嘩するの?

ソーセージを焼きつつ、ふと一人に聞かれました。

「あなたたち、喧嘩するの?」

なに、そのタイムリーな問いかけは!?
実は、夕べの喧嘩を車中でまだ引きずっていたのです。
私が・・・

私:するよ。しょっちゅう。
相方さん:喧嘩っていうより、
     コミュニケーションの言葉の誤解なんだよ。

すると、

「言葉なんて、関係ないわよ。
 そんなの普通。
 男と女の思考回路の違いよ」。

「一人になる時間があると、いいわよー」。

「おれは、とっとと一人でhyttaにいっちゃう」。

などと、口々に言いだし、
食いついて耳を傾ける私。

日本人でない人と、
しかも、相方さんと並んで
夫婦の話をするなんて、初めて!

大人になったようで、嬉し!
(ええ年して、大人かい・・・!!!)

話が全部わかるわけじゃないけど、
固くなっていたものが溶けていくよう。

お蔭で、行きの車中と帰りの車中は、
雰囲気がコロっと変わりました。

● 完全に リラックス

この人たちとは、
10年近くつきあってもらっています。

あらためて思うのは、

彼らは、自然の中に 自然体で入り、
ただゆったりと過ごす。

これが、私には新鮮だったものです。

ところが、この日
「リラックスする」って、この感覚やったわあ、
と思い出したことに 自分でびっくり。

1月以降、コロナもあり、
EDELの仕事の日以外は、
家で時間を忘れて
日本語教材作りに頭はいっぱい。

いつしか日本にいた時の
せわしい私になっていたようです。

ノルウェーでは日曜日は、
お店はお休み。

それも、あると思います。
自然の中で過ごす人が多いのは。

そうそう、
完全に リラックス。

そういう時間、大事にしましょ。

お日様に、ただ包まれて。




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雪の色、白くてよかった。

2021-03-08 | ノルウェーから

 



昨年4月に自分が作った詩を ふと思い出しました。
読んで、笑っちゃいました! 
あの頃、かなりまいってたんだった。

トロムソでは、
今頃たんと雪が降り出しています。
たぶん今年も長引くでしょう。

でも、今年は、ワクワクしています。
スキーで遠出もしてみたい!

よかったら、この詩、読んでくださいませ。

 

 

雪の色    作:Haru (2020年4月)

 

毎日毎日 ひたすら雪が降る
ふぅーとため息をついて 
ふと思う。

 

もし、雪が黒かったら?

太陽の光を吸収し        
あっと言う間に、
雪は解けてなくなるだろう。

極夜なんて、
真っ暗で何も見えない。

木につもる雪は、
薄気味悪くうごめくに違いない。

しめしめと、

雪国は犯罪の宝庫になるかもしれない。

こりゃ、うかうか出歩きもできないぞ。

 

もし、雪が赤かったら?

雪を見るたび、こころが興奮。
人との争いが増えるかもしれない。
雪が解け始めたら、まさに血が滴るよう。

おお、おぞましい。

 

もし、雪が緑色だったら?

枯れ木が、枯れ木に見えない。
新緑の新鮮さを奪ってしまうじゃないか。
常緑と雪とのコントラストなんて、
あり得ない。

なんて退屈なこと。

 

雪が白いから、

そう、白いから。

極夜の最中でさえ、
光をためて、
うっすらとオレンジ色に灯る。

汚れたものを覆い隠し、
心までリセットしてくれるよう。

枯れ木には、
白い毛皮を纏った生き物がうじゃうじゃ。

それでも、決して静けさを失わない。

自然と白のコラボは、
どんなデザイナーもかなわないだろう。

時には 無色に 
時には 七色に輝く。       

ああ、雪が白くてよかった。

神様、あなたは、
なんと素晴らしい色を
思いつかれたのでしょう。

でも、神様
もう4月も半ばすぎです。

いい加減、

この雪を終わらせてください。 

 



 

 
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ノルウェーでワクチン後に死亡」の実態

2021-02-17 | ノルウェーから

今日から日本でも始まりましたねえ。

今日は、このワクチンのお話をします。

ノルウェーでは、昨年12月27日から、
日本と同じファイザーのワクチンが採用されています。
このワクチンは、2回の接種で効果が表れます。

昨日2月16日で 
一回目のワクチンを接種した人数:304,780
二回目のワクチンも終了した人数:71,418

ワクチンを受けた人の死亡率は、通常より低い

「ワクチン後、13人死亡」

この報道があったのが1月7日。

義母はワクチンを怖がり、
受けたくないと訴え始めました。

病院に勤める義妹さんと相方さんが
義母に説明をしました。
(義母は、発語できないが、理解力はある。)

「お母さん、今回亡くなった人は、
sykehjem(回復不能、死を待つ高齢者が住む施設)の人たち。
sykehjemには約40000人の患者がいて、
通常でも1週間に約400人が亡くなるの。

今回の死因がワクチンとは、判明していないし、
23人もその一部だったかもしれない。

Sykehjemの数字は、
普通の人には全く当てはまらないのよ。

だから、お母さんは、大丈夫」。

「sykehjemでワクチンを受けた
11000人の中の13人。

この2週間でsykehjemでは、
まだワクチンを受けていない約29000人
そのうちの約700人が亡くなっているんだよ。

つまり、ワクチンを受けた人の方が死亡率がうんと低い。

ワクチンが、他の風邪などにも効いたのではないか
とも考えられる。

だから、こわがらなくていいんだよ」。

コロナで血栓が作られやすくなる。

「もう一つ、大事な話。

『コロナで血栓が作られやすくなる』

という報告があるんだ。

つまり、お母さんのように
血栓ができやすく、薬で防いでいる人が、
コロナにかかったら、どうなる? 

ワクチンでアレルギーなど出る可能性はあっても、
ワクチンで死ぬ可能性は非常に低い。

でも、
お母さんがコロナにかかったら、
死ぬ可能性が、間違いなく高いんだよ。

だから、お願い。
ワクチンを受けて」。

こうして2月12日、
義父母は二回目のワクチンを終えました。

二人とも全く問題ありません。

ワクチンを受ける優先順位

ノルウェーでのワクチンを受ける優先順位は

1.Sykehjemで暮らす人
2.医療従事者(コロナ関係)、
  老人施設で暮らす人、
  家で暮らす85歳以上

3.75歳~84歳
4.65~74歳、
  病気のある大人
・・・と、続きます。
ちなみに私は、8番目のグループ。

コロナにおいてワクチンを受けるのは、
死亡を防ぎ、感染を止めるため。
世界のコロナを治めるため。

人一人が、かからないためだけではない。

どうぞ、日本でのノルウェーの記事が、
皆さんの不安になりませんように。

読んでくださって、ありがとうございました。

次回は、「コロナ」から離れます(^_-)-☆ 


2月16日 16:42 刻々と日が延び、夕刻の青さがますます染み入る
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コロナ対策・「指示と自主性のバランス」

2021-02-09 | ノルウェーから

「外国からの入国禁止」

現在の対策とは、
「外国からの入国禁止」。

仕事を予定していた人、

学生も、入れません。

陰性証明書があれば
ノルウェーに入れたのですが、
これをクリアした人から
感染が増えることが続いたのです。

なぜ?

陰性証明書が真正でないことが多いから。
各国の事情の違いです。

今は、英国、アフリカからの新種が加わり、
感染が子どもにも広がっています。
店も学校も閉まり、
ロックダウンに近い町もあります。

感染がコントロールできるよう 
感染の拡大を防ぐ。

これが、今回の対策の第一の目的です。

北ノルウェー、ふんばってます。

「指示」が、自主性を妨げるわけではない。

この度、「2週間」が、延長され
「あと2週間」となりました。
この「期間限定」「数字」は、大事なポイント。

例えば、今トロムソでは、この期間
「訪問客5人まで」との指示。

当初は、「訪問者の数まで指示するのか」。
私は、そう思ったものです。

実は、「5人」は、
状況から感染の影響を推測、計算して出てきた数字。

ノルウェーには、いろんな国の人がいます。
国によっては、客人を何十人も呼ぶのが普通。

もし、
「自主性に任せますから、
 来客は控えてください。」

と言われたら、

彼らは忠実に控えて
「20人」にするかもしれません。

「人と会ってはいけない」
と思う人もいるでしょう。

具体的な「数字」「期間」を提示されることで、

・「誰にも会えない」など
  追い詰められ感が少しは軽くなる。
・「一体いつまで続くのか・・・」
  という倦怠感がまだ少なくてすむ。
・「この期間、皆で頑張ったら、よくなる」。
  そんな希望にもつながる。

つまり、対策に従うにしても、
自主的になれるのではないかと思うのです。

もちろん、
納得いく「指示」の説明はいりますが。

自主性を妨げない指示が要る。

一年たって、私はそう実感しています。

「世界は、ひとつ」

現実には、
世界中で体制が整わない限り、
終わりがない。

つまり、

「世界は、ひとつ」

コロナ期に最も痛感したこと。

今は、ワクチンが必要。

私もワクチンの申請をしたよ!
と娘に伝えた数日後、娘からのメール。

「ノルウェーで
 ワクチンによる死者が出てるって、
 ニュースで聞いたけど、大丈夫?」

そんなニュースになってるんや・・・。

次回は、
このお話をしたいと思います。


やっと雪が本格的に降り始めました。

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コロナ対策・「トロムソは、うまいよね」

2021-02-03 | ノルウェーから

2月に入りましたねえ。
コロナで昨年のロックダウンから、一年。

久しぶりにコロナのお話をしますね。

感染者数は、あまり当てにならないので、
コロナによる死者数を見てみます。

2月3日時点 
  ノルウェーの死者数:574(+7前日より)
  トロムソの死者:2(1年前と同じ)

昨年秋、ヨーロッパと同様、
トロムソにも第二波は来ました。
電車はないけど、飛行場もある、
船内で集団感染した外国船の入港もある、
英国の新種も既に入ってきています。

新感染者は、絶えずいるのです。

ですが、この数。

私たち市民の間では、こう言っています。

「トロムソは、うまいよね」。

これは、コロナの感染防止に関して、
「コントロールが上手い」
「トロムソ市・公共機関・市民の連携ができている」

という自負だと思います。

※トロムソ市の人口:約77000人


これが、トロムソ市章(kommune:市)
 

●政府からの指示・市からの指示

1月4日から2週間、新しい対策が取られました。
移動の多いクリスマス、新年直後に予測される
英国、アフリカからの新種(感染力が強い)の拡大を防ぐためです。

政府からの指示をもとに、市各自で指示が出ます。

トロムソでは、例えば、
パブは閉まり、レストランで酒は出さない、
大学は、デジタルで(保育園、小中高校生は登校)、など。

また個人に対しては

・手洗い、手の消毒。(これは、通常通り)
・人との距離は、2m。(以前は1m)
・バスの中では、2mが無理ならマスクを着用
・個人宅の訪問はしない

トロムソのコロナチームは、的確で迅速

トロムソには3か所の検査場があり、
希望したその日にテストが受けられる。
無料なので、躊躇わなくていい。

つまり、感染の発見が早い。

次に、
可能性のある人への連絡が、的確で早い。

医療・隔離機関がしっかりしている。

それで、感染が無駄に増えないのです。

これが、「うまい」の大きな要因。

市民による市民の感染を広げない

私のことで話しますと・・・

日本人3人でしている週一回の
ノルウェー語勉強会は、お休みに。

日本語教室は、ネットで。

EDELでは、これまで通り。
手洗い消毒と、にっこり2m。
マスクはしていません。

87歳、86歳の義父母の訪問は、最低限にし、
私たちは、常時マスク着用。

この2週間後、驚くことに
トロムソの新感染者数は「ゼロ」になり、
一週間続きました。

この一年、トロムソでは、こういう体験で
政府と市民の信頼感が強くなっている気がします。

しかし、今また、新たな対策真っ最中。

トロムソだけでも、
ノルウェーだけでは、だめなのです。

次回は、そのお話からしたいと思います。



トロムソ市役所・この外でするインタビュー、テレビで何度見たことか!
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