磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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109 こんな朝がくるとは思わなかった

2007年07月27日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

五章、深く深く“闇”教育




109 こんな朝がくるとは思わなかった


三沢少年は、昨日あったことを夢見て、目覚めた。

「生きていてよかった。あのとき死んでいたら、こんなことにもならなかったんだよなあー。命って、一度死んでしまえば、それでやり直しなんてできないんだから……」

これもあのホームレスのソーリィーのおかげだと思った。

でも、ソーリィーはぼくを助けたんじゃない。

本当はソーリィーの娘だと思ってぼくのことを助けてくれたんだ。

ぼくはソーリィーが頭のおかしい人じゃないかと思った。

でも、命を助けてくれた人に何か言いたかった。

本当は、なんで邪魔するんだよ! と言いたかったのかもしれない。

思い通りになることといったら、ぼくには自殺しか残っていないような気がしたのだ。

そう、それしかないなんて思ってしまったんだ。

三沢少年は机の中にある遺書を取り出した。
「これ、僕が書いたんだよー、僕が……、僕の命を奪おうとしたんだ……」

声にならない声で泣いた。ときどき音になるとき、怪鳥が鳴いているような感じがする。涙と鼻水があふれ出し来た。

「お母さん、先立つ不幸をお許しください。ぼくは、生きてゆく希望がなくなりました……」

その遺書を読んで、涙を流す三沢少年。

「こんなもん、書くもんじゃないよ。ぜったいに!」

ふん! と鼻を鳴らした。

熊谷老人が言っていたのを思い出した。

「人間なんざあーね、死にたくないっていっても、いつか! 死ななければならないときが来るもんだよおー」

熊谷老人のことを思い出すと笑えてくる。
心が冷えきったところに、温かい血が流れてくる感じがする。

「ソーリィーに会えよ! おまえの親だって死んだら、ああなっちゃうぜ」
高橋青年の言葉。

ぼくの親、ぼくが死んだら……、どうなるんだろう。

そんなこと考えてられなかった。ぼくが死んだあとのお母さん……。

離婚はしたけど、お父さん……。

「悲しむに決まっているさあー。なんで、そんなことをしたのよ! と泣いていたことだろうなあー。でも、そんな時にも、ぼくを責めることしか知らないお母さん……」








閑話休題

闇教育は、自らの心に闇をつくります。

そして、そのマインド・ウィルスは、

まわりの人たちにも感染します。

二元論の世界、幼稚な思想。

絶対悪と絶対正義がある。

そして、相手も同じ人間なのに、

闇の帝国などともいう……。

敵も同じ人間なのに……。

しっかりと、相手を見つめて、

平和な世界にしたいものですが、

いんちきな、正義がかっぽしています。

『アメリカのファシスト』
急進的キリスト教右派の政治的野望









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