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万人のための点字力入門-さわる文字から、さわる文化へ-

2010年12月31日 | 読書日記など
『万人のための点字力入門-さわる文字から、さわる文化へ-』
   広瀬浩二郎・編著/生活書院2010年

いろいろなことが書かれてありました……。



戦前の教科書には国学者・塙保己一が掲載されていたという。

企画展でヘレン・ケラーの蔵書。下「」引用。

「企画展のイントロダクションではヘレン・ケラーの蔵書を展示することにしました。この貴重な資料は、本日ご出席のキム・チャールソン先生が勤務されているボストンのパーキンス盲学校から借用したものです。
 なぜか日本人はヘレン・ケラーが大好きで、小学生が読む伝記でも常にベスト3に入っています。-略-」

岩橋武夫。下「」引用。

「日本ライトハウスの創設者・岩橋武夫は「愛盲」の御を用いて戦前・戦後の視覚障害者運動をリードしました。彼の課題は社会啓発と同時に、マイノリティである視覚障害者の団結を図ることでした。1947年に彼は、「愛盲運動とは盲人が一般社会から愛されるための運動ではなしに、盲人がその住む闇の祖国・盲界を愛し、盲教育を愛し、盲人職業を愛し、相互に美しい愛を自己献身的に捧げ合って初めて成立する」と宣言しました。岩橋は盲界、盲人教育、盲人職業の源泉である点字の価値にも頻繁に言及しています。」

「切手が伝える視覚障害--ルイ・ブライユの切手を中心に」

「日本の点字切手」 下「」引用。

「1988年に発行された第16回リハビリテーション世界会議の記念切手はわが国最初の点字エンボス切手である。この切手には、「リハビリテーション」と点字でエンボス加工されている[図72]。これはアジアでは最初の点字エンボス切手である。
 1990年の日本の点字制定100年の記念切手では日本の点字「てんじ」とエンボス印刷されている[図73]。」

ヘレン・ケラーの時代。下「」引用。

「19世紀後半にはボストン・ライン・タイプやブライユ点字などが混在しており、英語圏では統一されたアルファベット表記がなかなかできませんでした。必然的に視覚障害者は、多種多様な読み書きの方法を習得しなければなりませんでした。ヘレン・ケラーは、この不幸な時代に勉強した代表的な人物です。」

「どうしても書きたい!失明前のあの文字を--六点漢字体系から最初の日本語ワープロ開発とその普及」長谷川貞夫・著。

【言語情報の点字ディスプレイと図形情報の触図ディスプレイ】 下「」引用。

「視覚障害者用触覚ディスプレイは、使用目的により大きく2種類に分けることが可能です。点字ディスプレイや点字情報端末機(点字PDA)など、言語情報を受け取る目的で開発されたものと、触図や3次元図形、バーチャルリアリティの提示システムなど、非言語的情報を入手する目的で開発されたものです。-略-」

ヘレンケラーホンで電話」

【ヘレン・ケラーと4種類の点字】 下「」引用。

「今回の国立民俗学博物館の企画展「点字の考案者ルイ・ブライユ生誕200年記念…点天展…」で、とりわけ刺激的だったのは、ヘレン・ケラーが、ボストン・ライン、アメリカ・ブレール、ニューヨーク・ポイント、イギリス式点字という4種類の点字を使用したことが明らかになったことだ。ルイ・ブライユの点字が現在では世界標準となったが、20世紀初頭においては、多様な点字が乱立していたことになる。」

もくじ

「第11章 少数言語としての手話、少数文字としての点字--多数派との共存のための戦略」亀井伸孝・著。

『アジアの点字』 下「」引用。

「ユネスコによれば、世界では少なくとも95の音声言語において点字の体系が考案されており(UNESCO, 1990)、『アジアの点字』では「アラビア語点字」から「ラオ語点字」まで、25種類のアジアの点字体系が紹介されています(田中編, 2008)。同じ音声言語に対して複数の点字体系が考案されて対立したり、多様性が生まれたために統一する必要性が生じたり、点字がかいま見せる歴史は、まさしく人類の文字分かの動態として学ぶに値する興味深いものです。」

「「吾輩は猫である」のさまざまな表現」



フィンランドでは、点字ブロックが必要ない高福祉社会。

点示はミニマルアート







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