磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「戦争」の心理学-人間における戦闘のメカニズム-

2009年09月02日 | 読書日記など
『「戦争」の心理学-人間における戦闘のメカニズム-』
   デーヴ・グロスマン、
     ローレン・W.クリステンセン(著)/
       安原和見(訳)/二見書房2008年

この本は、ウインドウ・ショッピングの好きな人が書いた本だと思う。
--つまり、この著者の気に入ったものを、鼻歌をうたいながら、集めたもので、真摯な態度とは絶体に思えない。



今回は……。下「」引用。

「今回は、前著『戦争における「人殺し」の心理学』のときとはちがって、実際に戦士--毒と腐敗と破壊に満ちた戦闘という環境に、実際に身を投じる人々--の役に立つ本を書くことにより力を入れた。軍事行動や法執行などさまざまな場面で、志操堅固で有能な戦士がいまほど求められているときはないからだ。」

FBIアカデミーなどの教材になったという。下「」引用。

「この著作によって、兵士や警察官の世界は一変した。『戦争における「人殺し」の心理学』は、FBIアカデミーや陸軍士官学校などの何百という警察署や軍の組織のほか、カリフォルニア大学バークリー校などの大学でも、重要な教材として使われている。また、同所はピュリッツァー賞候補にもなった。」

教材でも悪い意味での教材もあるだろう……。
--新自由主義というファシズム(反民主主義)の学者たちが取り上げたとしても、驚くべきことではない……。

こんなものを、まともな教材と思っていたら、ひどい社会になるのは当然だろう……。

疲労について……。下「」引用。

「睡眠不足と身体の疲労は、ストレスに対する耐性を弱める重大な要因だ。パットン将軍が言っているように、「疲労はあらゆる人間は臆病者にする」。ストレスは戦士の能力を損なう大きな要因であり、睡眠不足がストレス耐性を弱め、身体的な疾患やPTSDを起こしやすくする大きな原因である。それがわかっていれば、適切な睡眠管理をばかにはできないはずだ。」

この教材を参考に、米軍の拷問でも使われているのか?

トンネルの視野……。下「」引用。

「次にあげるのは、法執行機関の訓練員にして、南フロリダのSWAT隊員でもある人物の体験談だ。短銃身のショットガンで武装した容疑者と格闘したとき、トンネル視野と選択的聴覚抑制の両方を一度に経験したという。
 私たちはふたりとも片手で同じショットガンの銃口をつかみ、片手で同じ引金をつかんでました。トンネル視野を経験した人はみんな、トイレットペーパーの筒をのぞいてるみたいだったと言うけど、私の場合はソーダのストローをのぞいているみたいでしたよ。
 心拍数が上昇するにつれて、トンネル視野のトンネルはいよいよ狭まり、選択的聴覚抑制の強度も高まることを示す事例は少なくない。この事例もひとつである。」

ところどころ、学問的になっているが……。
--それは他の本でもある意味書かれてあることだろう……。
パニックになれば、視野は狭くなる……。

メディアの暴力を通じて学習されているという。
しかし、実際の世の中を伝えている場合に、メディアの暴力といえるのだろうか?
それは社会の暴力であって、政治などの問題ではないのか?
このような学習? を伝えない社会をつくらなければならないのであって、メディアの問題ではないだろう……。

この教材を用いて、イラク戦争のとき米兵の棺さえも報道させなかったのを、良いものとするのだろうか?

きれいごとのファシストたちは!









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