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中沢ヒューマンコミックス8.9  平和の鐘シリーズ

2006年07月22日 | 読書日記など
『中沢ヒューマンコミックス8
    平和の鐘シリーズ(上)』
      中沢啓治・作/汐文社1994年

初期作品を集めたものらしいです。
なかには、絵のタッチも違うのもありました。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「作者中沢啓治が、少年時代からマンガ家をめざし、ついには原爆をテーマにしたマンガを創出するまでの半生を描き、名作『はだしのゲン』の下地となった『おれは見た』。
 戦争末期(まっき)、集団疎開(しゅうだんそかい)でのつらい生活に絶えきれず広島へ逃げ帰り、被爆した少年を描いた『出発の歌』など、作者初期から精神的に活躍する時期の短篇傑作集(たんぺんけっさくしゅう)。」


・おれは見た
・永遠のアンカー
・出発の歌
・黒い糸
・恐怖の夜間飛行
 以上5作品が収録。

『おれは見た』のサブタイトルは「血のペンで描(えが)く 衝撃の自伝(じでん)」と書かれてありました。

次男や長男のことも書かれてありました。

『永遠のアンカー』は5キロの長距離をとおした友情物語。

『出発の歌』は学童疎開の悲惨さ・原爆のむごさを描かれています。

『黒い糸』は赤い糸を染め上げてしまった原爆。

『恐怖の夜間飛行』 この作品は異色です。「マッハGoGo」とタッチが似ています。



『中沢ヒューマンコミックス8
    平和の鐘シリーズ(上)』
      中沢啓治・作/汐文社1994年表紙の裏

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「作者初めての原爆マンガ『黒』のシリーズより、『黒い土の叫びに』など、原爆マンガを発表した頃の作品を収録。
 いつも失敗ばかりで看板屋をクビになった大助(だいすけ)は、町で街頭紙芝居(がいとうかみしばい)屋のおじさんにひろわれ、その弟子になる。とろこが、おじさんは原爆症で死んでしまう。製作なかばの原爆紙芝居(げんばくかみしばい)を完成させる大助。いまはなつかしい紙芝居を描く『拍子木の歌』他三編。」

・黒い土の叫びに
・われら永遠に
・拍子木の歌
・黒い沈黙の果てに
・黒い蝿の叫びに
 以上5作品収録。

『黒い土の叫びに』には、自動車ほしさに女性から大金を盗んだ男。女性は原爆で死んだ子どものために貯金をしていたのです。下「」引用。。

「わたしはまだあきらめはしないよ
これから
いっしょうけんめい
はたらいて
五十万円
ためて
みるよ……

弘二の骨を
原爆の
黒い土の中に
いつまでも
うめて
おけないよ」

それを知って、お金をためる隆二。下「」引用。

「隆二さんおねがいだ
あたしが死んだら
このむすこの
弘二と
いっしょに
どこか
平和で
しずかな
山の中にでも
うめて
おくれ……」


『われら永遠に』は、遺骨のかわりに爪を大切に持ち歩くタクシー運転手と、浪人生の話。

『拍子木の歌』上で説明文あり。

『黒い沈黙の果てに』隠れてベトナム戦争の兵器をつくっていた企業に勤務していた主人公。

『黒い蝿の叫びに』蝿を見ると、被爆直後のことを思いだす大里老人と原爆症の少女との交流。










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