磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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市民の学術双書 平和の探求

2008年04月17日 | 読書日記など
『市民の学術双書 平和の探求』
   岡倉古志郎、丸山益輝、関寛治(編)/時事通信社1975年

平和学について書かれてあったといっていいのではないでしょうか?



アナトール・ラパポート(Anatol Rapoport)の実証的平和研究--自然災害型戦争理論。下「」引用。

「実証的平和研究では、人間の知識が増大し、この種の戦争理論によって早期に戦争の到来が予測できることに期待をかけることになる。こういった知識を応用できれば戦争の原因をとり除くための政策の樹立も早目に可能になろう。そうなれば戦争を避けることもできるようになるかもしれないというのがその基礎にある仮定である。」

しかし、さらに困難な時代がくるだろう。
資源ナショナリズムなど、これからますますひどくなりそうな気配である……。

ラパポートの積極的平和。下「」引用。

「平和学の知識の応用は社会的制度の中でおこなわれる以上、制度自体が戦争原因を除去するという明確な意思にもどついて介入できない限り、平和学が応用化学の地位を占めることはできないという理論である。すなわち制度自体には内在化された利益関係が明白に存在しており、意思の発動も既得の利益によってあらかじめ方向づけられている。平和学の新しい知識も既得権益によって方向づけられている以上、その範囲内でしか新しく発見された戦争原因についての発見が応用されえないということもあろう。」

既得権益にのっかかる政治家に平和は無理ですね。
--外科手術と同じように、当人が手術することも、まず不可能でしょう。

「宇宙船地球号」という概念が書かれてありました。

ヒロシマはバイオサイドであり、エコサイドだったとボクは思う。下「」引用。

「このように、アメリカの軍事行動は最初のジェノサイド(大量虐殺)、ついでバイオサイド(生物皆殺し)とかエコサイド(生態系破壊)とか呼ばれるような恐るべき規模、質、量にまで発展した」

これは大きな間違いです。下「」引用。

「「マンハッタン計画」を推進した反ファシズム科学者たちの悲劇が「知らぬ間に原爆帝国主義という名の新しいファシズムの奴隷となった」点にあることに、私は異論がありません。」

アメリカ政府は原爆以前からファシズムです。それが歴史だとボクは思います。
--ヒトラーが登場する前なら、ドイツの方が民主主義ですね。
当時は、人種差別も激しい国で、ヒトラーが模範とした国……。

杉並アピールで……。下「」引用。

「東京都の杉並アピールは、大きな国民運動として盛り上がり、それが原動力となって第一回原水爆禁止世界大会が広島市が開催されるまでにいたりました。」


一見、美的かもしれないが、横暴という暴力のひどさも教えていただきたいものですね。

美的にみせかけた横暴……。それを見ぬく力ももっていただきたいと思います。
--それを理解するためには、差別について学ばなければならないと思う。
「戦争は究極の差別」


もくじ


チベット問題では中国は横暴です。
--暴力で抑圧してもいますね。



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