総理がコジキでコジキがソーリィー![]() 046 生命観 ぼくはソーリィーと出会うまで、“よい子”病なんていう言葉をきいたこともなかった。“よい子”であろうとするから、気持ちの病気になっていたんだと思うと、なにか笑えてきた。 そんなつもりは全然なかったのに、どうしてこんなふうになってしまったのだろうと思う。 ぼくは自殺する子どものことなんて、あまり興味がなかった。 みんな死んでしまったから「いい子だった」といっているように思えたんだ。 ソーリィーは“よい子”病なんていっていた。 それは本当に彼らがよい子だったからかもしれないなあー。 何かの本に書いてあるのかもしれない。 この考えって大切なことだと思わないかい? 少年は自分自身に問う。 考え一つで人生観がかわってしまうんだから。 人生観という言葉、これもソーリィーなら、生命観というかもしれない。 一番大切なのは人生じゃなくって、命なんだよといっていたソーリィーのことを思い出した。 一番大切な命のことを、どうして他の大人は大切にしないんだろう。 どうして、人生観なのだろう。 生命観とか生活観といわないのだろう。 少年は辞書をひいてみた。生活感というのはあった。 生活苦という項目もあった。ぼくの生活では生活苦なんてものは感じることはない。 生活苦ってあるけど、生命苦というのはあるのだろうか。 少年の持っている辞書にはなかった。 ぼくは生命苦なんだよ。 人生なんて、わからないし……。 まだまだ生きて、そして勉強しないとわからないことだろうと思う。
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