磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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〈長崎の原爆シリーズ第2巻〉見えないほうがよかった

2006年08月26日 | 読書日記など
『〈長崎の原爆シリーズ第2巻〉
   見えないほうがよかった』
     坂口便・作/村上新一郎・画/あらき書店55年

やはり体験された方たちが
作られた方が時代を
切り取られるのは巧いですね。



このシリーズは丁寧に文章も絵もかかれています。
そして、時代の雰囲気がよく出ています。

あるドラマではアニメ声というのを、
登場人物が出していました。
あれはボクの若い頃でもなかったことでした。
あんなふうにしていたら、
大人にきっと叱れることでしょうね。

今では楽しい、おもしろい声かもしれませんね。

まあ、現実になかったとはいえませんが……。


やはり学校も普通にはなかったのです。
30人の先生がたは手わけをして、
それぞれの受け持ちの地区をまわって
おられたようです。

学校はもう軍需工場に使用されていたことでしょう。

子どもたちは空襲もあるので、
地区でそれぞれ集まって勉強していたのです。

それにしても、夏休み中というのに、
よく登校されていますね。

主人公の静夫はビー玉をしているとき、
原爆にあってしまいます。
すごい光を見て、目が見えなくなりました。
見知らぬおばさんが、主人公を背負ってお父さんの所へ連れていってくれました。

悲惨な状況も理性的に書かれてあります。

9月、静夫は見えるようになりました。

しかし、静夫の父は原爆症で亡くなってしまいます。
まるで別人のような父の様子。
見えなかった方が……。

だけど、母のことを思い強く生きようとする静夫。




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