磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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021 近所のお一人さま

2008年04月29日 | ライト小説
Bad News...Good luck!


二、Dr.赤髭とモンスター・パニック・ドクター




021 近所のお一人さま


桜井はテレビをつけた。

「やはり黒柳徹子さんの番組を見ていると、安心するによなあー」

本日のゲストは上野千鶴子。

若いころから、強い女性の代名詞として、知っている。

でも、テレビを見ていると丸くなったもんだなあーと思う。

今は東大の先生か、偉くなったもんだなあー。

日本には、介護保険があるといっている。

黒柳さんは知らなかったようだ。

元気な人は、そんなことも考えなくていいようだ……。

でも、国際的にもボランティア活動されている黒柳さんは、ず~と元気でいて欲しいなあー。

上野千鶴子は、介護保険を日本が誇るなんていっている……。

「そんなことはないんだよ」

テレビに話しかけても、聞こえないか……。

介護保険も、切られていて、街の老人は泣いているんだよ。

でも、そんな人たちと上野千鶴子は関係ないんだろう……。

東大の先生だもんなあー。

--偉い人たちが、彼らのまわりのことだけが、日本だなんてマスコミで伝えてもらったら、本当にひどいことだと桜井は思う。

桜井の近くのアパートには、上野千鶴子がいう「おひとり様」がアパートに住んでいる。

認知症で、桜井のところにもやってきたことがある。

「ガスがとめられるんですよ」と、真剣に話しかけてきた。

それも、頼りない桜井にである。桜井は、あたふたとなっていた。

心配してはなしていると、近所のおじさんが、「ワタシの所にも言って来たんだよ。それも何度も、落ち着いて仕事ができないんだよ……」と話してくれた。

そして、向きをかえて、「だいじょうぶだからね」とご老人に話した。

それで「認知症」らしいと桜井は思った。

そのご老人は一人で住んでいるのだが、昼間は電気もつけない。

--お金がないのだ。

そして、そのことを知人の福祉士に電話したら、そんな人は増えているよと答えた……。

おひとりさま、今家族といっしょに住んでいても、おひとりさまになる人がほとんど……。

半分以上が、おひとりさまになる……。

あの、パーキンソンの高齢者も、おひとりさまか……。

上野千鶴子とはずいぶん違うなあーと桜井は思った。

みんな、上野千鶴子になれたらいいんだけど……。

なれるわけがない……。







閑話休題

上野千鶴子の

おひとりさまの老後』は、

図書館で225人待ちです。

すごい人気の本ですね。

そして、ご老人も、

一冊の本を気楽に購入できる

時代でもなくなっていると思います。

ボクはずっと前からそうですが……。









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