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軍国主義の歴史II 大衆軍隊の発展と軍国主義化

2009年12月02日 | 読書日記など
『軍国主義の歴史II 大衆軍隊の発展と軍国主義化 叢書ヌヴェラージュ』
   アルフレート・ファークツ(著)/
     望田幸男(訳)/福村出版1973年

原書名 A history of militarism



農村出身者が兵士となった。下「」引用。

「ところで将校が、たいてい農業階級の出身であったばかりでなく、兵士の供給源でさえも、ほとんど農村出身者であった。このことは、ロシアやオーストリアでは当然であり、フランスやプロシアは、若干前二者より低いが、イギリスでは決定的であった。イギリスでは軍隊は、「品行すぐれ、従順な農村の若者たち」をのぞみ、彼らは、「見苦しくない田舎家で、配慮のゆきとどいた、つつましい両親のもとで育てられていた」。要するに軍隊においては、都市労働者は、その健康状態の劣悪さのために軍事勤務にふさわしくない、といわれていたが、実際は農村出身者以外はのぞまれていなかったのだ。」

当時は、正規の職業とみなさなかった。下「」引用。

「戦争はブルジョアジーを富まし、手工業者に仕事を確保したけれども、彼らは、戦争を正規の職業とも反映の主要源泉ともみなさなかった。彼らが追及し関心をもったことは、おもに平和な営みであった。-略-永遠平和の計画のなかに示されたキリスト教的平和主義による指揮が加重されると、戦争を不法とする運動は、さらに加速化された。-略-」

軍人の禁止事項。下「」引用。

「大部分の国々において、軍人が、政治結社の構成員になることを禁じていた。また、集会・団結の権利は、きびしく禁圧されないまでも、大きく制限をうけた。たとえば一八六八年のイギリス軍務規定は、集会、デモンストレーション、もしくは兵営、宿営地、野営地における政党や政治目的のための行列行進、これらを提言したり参加したりすることを禁じていた。」

連合国内、アメリカの将校たちは憤激。下「」引用。

「アメリカ軍がフランスに到着するやいなや、開戦については先輩であるが、はるかに戦争に疲れ果てていた同盟者たちは、新参者たちが、必要な人的犠牲を担い、前線に出動することを熱烈に希望した。しかしこのような「戦争における国籍喪失」の措置他は、同盟国の心理としては当然のことであったとはいえ、アメリカの将校たちを憤激させた。もっとも激しかったのはバーシング将軍であった。-略-」

アメリカ軍は拒絶した。下「」引用。

「ところが実際にはアメリカ軍がこのもっとも緊急を要する援助に応じることを拒絶したので、バーシングが連合軍の成功を危くした、といいふらされた。このような評価は、事実に相違するものではなく、ロイド・ジョージによって、また連合国の計画を拒絶することによって、アメリカ軍の人命、およびおそらく連合軍の人命にきわめて高い犠牲を払わせた、という疑問の余地はない。クレマンソーの身近な軍事顧問モルダック将軍によれば、一九一八年九月のアルゴンヌ--ここでバーシングは立往生し、援助もなしで、窮境からの脱出を試みた--で、二万五○○○以上の死者を出したのである。」








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