日本画家 藤島博文画伯
観光とは、その土地の光を見ることであり、光さえ見つけ、光さえ当てればすべてがたくましく萌芽し始める。
そこで、その光には三つある。即ち、「観る観光」「食べる観光」、そして「心の観光」である。この三条件が叶ったときに真の文化旅は成立するものと考える。
人は旅することにより、今までの定住位置をひととき離れるがゆえに、我が身と命の間に距離感が生まれ、したがって心の空間にゆとりが広がる。
そこで自らの人生を問いなおしつつ、再び人生の新鮮な扉を開くことを知る故に、人間は旅に憧れ、そして恋をするのである。
まさに文化旅こそ、自己を鍛え自己を前進させる最高の手段であろう。
それも楽しみながら・・・。
