今日の感想 大晦日、三遊亭円朝の「芝浜」を思い出します。亡くなった立川談志の18番でもあった。
酒飲みの魚屋熊さんが芝の浜で50両(正確には50両入りの財布)を拾った。近所の仲間を呼んで酒盛りし、眠りこける。これでは夫はだめになると心配した女房はお金を神棚に隠し、起きてきた熊さんにあれは夢だと言ってだます。一念発起した熊さんは、酒を断って仕事に専念し、店を構えるまでになった。3年目の大晦日に女房は隠しておいたお金を出し、事情を打ち明ける。
夫を思う故の嘘に感じ入る熊さん、女房はもう大丈夫と酒を勧めるが、3年ぶりに酒を手にし、口までもってきた杯を降ろし「よそう、また夢になるといけねえ」と言う。
抜群の落ちとその余韻はすばらしいと思います。