葬祭業コンサルティング日記

船井総合研究所において、葬祭業を専門にコンサルティングを行っている前田亮の気付きやマーケティングに関することを発信

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供養の意味を伝える必要性

2012-10-05 17:31:49 | マーケティング
世の中には2種類の消費の形があります。

「しなければならない消費」と「したい消費」

必需品と嗜好品という言い方もありますが、この場合は商品そのものが
別のものだったりします。

「しなければならない消費」と「したい消費」は同じ業種の中にもどういうことか。


先日お邪魔した繁盛店タクシー会社。
この社長がおっしゃっていました。

「しなければならない移動」というマーケットはどんどん縮小する。
それはインターネットなどが進めば今後も間違いなくしぼむ。

だからこそ「したい移動」を私たちは作っていかなければならない。
旅行の提案やどうせ移動するなら○○タクシー、そんな存在にならなければいけないと。


これはどんな業界にも置き換えられるでしょう。

もちろん葬儀業界においてもです。

タクシー業界における「移動」は、お葬式業界における「供養」ではないかと思います。

「しなければならない供養」それはつまり、行事としてしなければならないお葬式のこと。
お葬式そのものに意味を感じていない方のお葬式は、どんどん単価が下がります。
確かにマーケットが萎むでしょう。

一方、「供養をしてあげたい」というマーケット。
ここのマーケットにおいては単価が下がることはないと思います。
このマーケットをいかに取り込むかが業績アップには欠かすことができません。

そのように考えると、葬儀社における役割というのは、

「ご供養とは何か?」

を伝えることにあるように思います。
なぜ供養するのか、供養することによってどんな効果があるのか、

それを伝えること自体が「供養してあげたい」マーケットを育てることになります。

この活動を放棄し続けると、自社には「しなければならない供養」マーケットだけが残ります。


お葬式文化が消えないように。

ぜひ「ご供養とは何か」を伝える活動を進めていただければと思います。


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