夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

彼に伝えた【私の極意】・・・そして2つ目

2011-11-05 10:47:36 | 子育て



【極意】げな、ちょっと大げさでしたね。


※個人の特定をさけるため、少し構成しなおしてお送りします。


同僚についた弟子。なかなかいいやつそうだったし、私の経験について聞いてもらうことにしました・・・その2つめの話。


もうずいぶん前の話です。その頃の私は、何か悪いことをする子がいると、【だんだん声を大きくして怒鳴って怖がらせて言うことを聞かせる】っていう技しか持っておらず、例えるなら【直球一本やり】な感じの接し方しかできていませんでした。



その子は、わずか8つの小さな心にかかえきれないくらいの【さびしさ】をかかえていました。

友達への意地悪もハンパなものではなく、悪口をいう、たたく、ける、鉛筆を折る(・・・と言っても芯を折るのではなく、真っ二つにぼっきりと。。)友達の家に行けば、なんかとってくる、なかなか帰らない。。。。

トラブルがとても多く、

「一緒に遊ばせないでほしい。」
「家に来ないように言ってほしい。」

と、苦情もたくさん受けました。

その子は、私がどんなにわめいても、どなりつけても、【涙ひとつぶ】流さない。小学校2年生にして、こちらが圧倒されるほどの、まさに【筋金入りの風格】を持った子でした。


たくさんの苦情も受けたのですが、一軒だけ、その子がよく遊びにいく家からだけは、何の苦情も受けなかったばかりでなく、こんな話を私に聞かせてくれました。


「あの子、何かあるんじゃないですか?

こないだ家に来た時に、私が、私の膝の上にのせて、後ろからぎゅって抱きしめたら、1時間半も、おとなしくしていて。。。

ウチの子なんか、5分くらいで、『テレビが見えん』とか『トイレに行きたい』って膝の上から降りていくのに。。。

実は、私も、小さいころ、さびしい思いをいっぱいして育ったので、あの子の中に、同じような思いを感じて。。。。」


もちろん、その子の家庭の事情なんか話せるわけはないので、笑ってごまかしましたが、このお母さんのお話は、私にとても大切なことを教えてくださいました。


それは、

【チビちゃんたちの元気は、お母さんのひざの上で、充電される。】

【満充電になったチビちゃんは、元気にひざの上から降りて、自分のやりたいことをしだす。】



そして、もう少し詳しくチビちゃんたちの様子を注意深く見ていくと、こんなことにも気づいた。


【充電状況のいいチビちゃんは、愛情が満タンになっているので、『我慢』ができる。】


その子が抱えているさびしさの状況は、いやになるくらい理解できたが、私は相変わらず【だんだん大きな声で怒鳴りつける】だけの接し方しかできてなくて、その子は、相変わらず【涙ひとつぶ】流すわけでなく・・・。


そんな中、名前も忘れてしまったけど、カウンセリングマインドに関する本を読んだ。

その本を読んで、失笑してしまった。

その本には、こんなことが書いてあった。

「子供たちの話が本当に聞きたいのであれば、【なんであんなことしたんだ!!正直に言ってみろ!!!】って怒鳴っても、本当のことなんか聞くことはできません。こんなふうにすべきなのです。。。。」



うそやん!

そんなんで、話が聞けるなら、苦労はないよ。


・・・でも、待てよ。


今までいろいろやってきて、一つもうまくいってない。(ホントは怒鳴ってるだけだったけどね。)

ここは、【ダメもと】で、やってみてもいっちゃね?

どうせダメもとでいいんだから。


・・・そして、その本で読んだことを、そのままやってみた。

「なぁ、○○くん。

こっちにきて、ここに座ってごらん。

(って、横に座らせて。背中をやさしくさすって。)

な、○○くんって、ほんとは、すっごい良い子やんか。

俺、知っとるよ。○○くん、すっごい良い子やもん。

でもさ、その○○くんが、あんな意地悪なことをしてしまうくらいやから、よっぽどの事情があったんやろね、って思う。

よっぽど我慢できない理由があったんやろ。

何があったのか、私に話してくれんやろか。。。」



・・・すると、とんでもないことが起こった。

それまで、どんなに怒鳴りつけても【涙ひとつぶ】流すことのなかった、その子の涙が止まらなくなって、話もできず、えずくくらい泣いたのです。


ようと考えたら、

「なんであんなことをしたのか、その理由を言ってごらん。」

・・・くらい愚問なことはなかった。その子がどんなにさびしいかは、ホントは、私が一番知ってるつもりだったのに。。。


・・・そして、その後の話なのですが、


その子は、私の目の届くエリアでは、一切【意地悪なこと】をしなくなりました。

意地悪なうわさも聞かなくなりました。


ただ、それまでの意地悪のスケールがすご過ぎたので、【意地悪なイメージ】を払拭するのには、さらにいろいろな手と、長い時間が必要でした。



また、それまで、直球一本やりだった私は、【揺れて落ちる球】を手に入れました。


この【揺れて落ちる球】は、【直球】とミックスすることによって、よく効きました。
(笑)


よかったら使ってみてください。

=========

「なぁ、○○くん。

こっちにきて、ここに座ってごらん。

(って、横に座らせて。背中をやさしくさすって。)

な、○○くんって、ほんとは、すっごい良い子やんか。

俺、知っとるよ。○○くん、すっごい良い子やもん。

でもさ、その○○くんが、あんな意地悪なことをしてしまうくらいやから、【よっぽどの事情】があったんやろね、って思う。

よっぽど我慢できない理由があったんやろ。

何があったのか、私に話してくれんやろか。。。」



※背中をさすると誤解を受けることがあるので、背中のところだけは、どうするか、よく考えてからにしましょう。


これが、2つめの話でした。


うわ、俺の話、長!!




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