夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

ep195 モテる男の方程式

2009-01-28 20:54:10 | 教えちゃる
【モテる男の方程式】

お正月の不摂生(ふせっせい)が心配になり、運動不足気味のコータ(中1)を誘って、近所の運動公園にちょっと行くことにしました。ニコニコペース(脈拍125回/分くらい)で、ゆっくり走りました。

『中1の息子に、ぶっちぎりで置いていかれるのかなぁ~。』

と思いきや、二人で並んで走りました。背丈がほとんど同じになった息子と並んで走るのは、なんだか嬉しい気持ちになりました。そこで、ちょっとだけ「モテる男の方程式」について、話してあげました。

======================

ええや、小学生の間は、『足の速い子』がモテるとぜ。

で、中学生は、『ちょっと悪い子』がモテる。

高校生では、『成績のいい子』

大学では、『クルマと夢を持っているヤツ。』

・・・で、大人になったら、『自由につかえるお金をたくさん持っている人』が、モテるとぜ。


息子の反応は、「ふ~ん。」でした。

やけんな。大事なことは、いつモテたいかをはっきりさせとったほうがいいってことやな。「いつでもモテる。」ってのは、ちょっと無理なので、いつモテたいかをはっきりさせとった方がいい。その上で、

中学でモテたいなら、ちょっとワルっぽくしとけばいい。ただ、これが難しくて、本当に悪くなってしまってはダメなんよね~。ちょっと悪いくらいがいいらしい。

高校生でモテたいなら、今からしっかり勉強しておくことやね。

大学でモテたいなら、お年玉でしょうもないゲームやら買わずに、コツコツ貯金して、大学生になった瞬間に安い中古のクルマでも買えばいいさ。5万くらいからあるぜ。

・・・で、大人になってモテたいなら・・・、これがわかるなら、俺が自分でしたいくらいやけど、残念ながらわからん。

息子の反応は、「ふーん。」でした。

 やけんな、いつモテたいか、今のうちから決めとけ。大事なことぞ。な。がんばれよ。ただな・・・。よく考えてみると、中学校でモテるって言っても、たかだか3年のできごとやん。高校だって、3年。大学は、4年。それに比べたら、大人って40年とか50年とかずっと【大人】なわけでしょう。・・・俺的には、大人になってモテるために、今から何をしておけばいいのか考えておくのを進めるなぁ~。


息子の反応は、またしても「ふーん。」でした。

こんなどうでもいい話ができる関係になりたかったのです。

けっこう満足しています。(笑)

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燃えろ!名札部!第八話【やさしい飾先輩】

2009-01-25 01:13:06 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部!
第八話    【やさしい飾先輩】

「いやぁ、一時はどうなることかとビックリしましたね~。」

 飾(かざり)先輩は、名札部の中では、もっともやさしい、面倒見のよい先輩だ。先輩の家は、カレー屋さんで、時々おじゃまして、名札のことについて教えてもらう。今日も、これから先輩の家に行くところだ。

「ああ、まさか、オズマくんまで名札部に入って来るとは思わなかったなぁ。(笑)」

 そうこうするうちに、《オリエンタルな味と香りの店・ポレポレ》というカレー屋さんについた。

「ただいまぁ。」

「ああ、玉三郎かい?アンタいつまで名札なんかにうつつを抜かしているつもりだい!ちったぁ家の手伝いもしとくれ。」

「ああ、わかったよ。でも、今日は、後輩が一緒なんだ。また今度ね。」

二階の部屋に行くのに、階段を上がる。

「まったく、体ばっかりでかくて、なんの手伝いにもなりゃぁしないよ、まったく!さっさと名札なんかやめちまいな!」 




「なんか、あんまり名札のことよく思われてないみたいですね。」

「うーん。まぁウチの母ちゃんは、ああいう言い方をするんだよ。・・・でも、時々思うんだぁ、『大人になって、名札で食っていけるのかなぁー。』って。」

「大丈夫ですよ。先輩なら、アメリカのメジャーでだって活躍できますって!」

「ははは、ならいいけど・・・。ああ、そういえば、新しい名札買ったんだ。ちょっと見せてやろうか。」

「はい、今度はどんな名札買ったんですか?」

「ビックリすんなよ。松井モデルだぞ、しかも、ヤンキースバージョンだからMATSUIって書いてあるんだ。」

「すっげーカッコイイですね~。松井モデルの名札かぁ、僕も欲しいなぁ。」



「ちょっと取って来るから待っててくれ。すぐもどる。」

先輩は階段を降りていった。

タンタンタンタンタンドカドカドカダダダダーン!

「せ!先輩!大丈夫ですか!」

「わぁ~!」

トントントントントン!

「おい!ユウスケ!早くおりて来い!店にとんでもないお客さんだ!」

「どうしたんですか先輩!ちょっと!」

 急いで一階におりると、店でカレーを食べているお客さんがいた。スラリと高い身長、ツンツンに立てた髪型、かっこいいレザージャケットを羽織ったその人は、後ろ姿を見ただけすぐにわかる!アメリカのメジャーナフダーのイチ口ー選手だ!

 ゆっくりとスプーンを使い、がっしりした若い男の人と一緒にカレーを食べている。

 飾先輩が勇気を出して尋ねた。

「あ、あのう、イチ口ー選手ですよね。僕、いつも応援してます!」

「こら!お客さんになんてこと言うんだい!すみませんね~、せっかく食事されてるところに。」

「いえいえ、お母さん、いいんですよ。慣れっこですから―――。そうだよ、僕はイチ口―です。」

「ほら!やっぱり!僕たちイチ口―選手の大ファンなんです!」

「僕たちもいつかはかっこいいメジャーナフダーになりたいって思ってるんです!」

と、アピールしている飾先輩の胸には、松井モデルの名札が光っていた。それを見たイチ口―選手はクスっと笑った。

「あ、君、名前はユウスケくんって言うの?」

「は!はい!五代ユウスケと言います!」

「君も、メジャーをねらっているの?」

「はい!」

そこでイチロー選手は、フッて笑った。その目を細めたまま向き直ってユウスケに話しかけてきた。

「ユウスケくん、僕らナフダーにとって名札は魂なんだ。僕も試合が終わった直後は、名札の手入れをかかさないんだよ。・・・ところで、君、その名札二回くらい洗濯しているね。(笑)それではメジャーはねらえないぞ。」

「すみません!気をつけます。」

そういうわけで、僕と飾先輩は、自分の名札にはイチ口―選手のサインをもらった。・・・んで、僕の名札は、ゴダイ イチローと書いてある。先輩のは、飾イチ口―になった。

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燃えろ!名札部!第七話【顧問の先生登場】

2009-01-25 01:09:55 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部! 

第七話    【顧問の先生登場】

ガチャリ・・・

「ほ~ほっほっほ。久しぶりに見せてもらいましたよ。杉田くんのスリーポイントチェック。」

「あ!安西先生ッ!」

「ほっほっほ、まだまだ、君はやれる。あきらめたら、そこで、《名札忘れ》だよ。」


「安西先生~、僕は・・・僕は・・・名札が・・・したいんです。」

・・・と、どこかで聞いたことのあるような展開で、杉田くんが名札部にもどることになった。ちなみに、オズマくんもお父さんの仕事の都合で、日本に越してくることになったのがわかり、奈府小の名札部に入ることになった。

・・・・つづく

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燃えろ!名札部!第六話【杉田の過去】

2009-01-25 01:06:36 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部
第六話    【杉田の過去】

「オズマッ!お前の名札は、オズマだッ!」

「ナニィッ!俺サマノ 技ヲイキナリ 破ルトハ・・・オマエサマハ・・・誰ダ?」

「お前は・・・す・・・杉田。」

「どうしたんです、一条先輩、この学校一の不良がなぜ、こんなすごい技をやぶれるんですか?」

「ああ、杉田はな・・・杉田は、実は、元・名札部員なんだ。しかも、《中体連に一番近い男》と言われたほどのな。」

「中学生レベルのナフダーだったんですか、この杉田さんが。」

「うるせぃ!余計なこと述べてんじゃね~!ぶっつぶすぞ。」
その時、ガチャリと部室のドアがあいた。

(・・・・つづく)


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燃えろ!名札部!第五話 【見えない名札】

2009-01-25 01:04:55 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部 

第五話    【見えない名札】

 オズマくんが体を揺すると、なんと名札が消えてしまった!

「っくッ、見えない名札・・か、お目にかかるのは初めてだぜ。」

「ハッハッハ、ドウシタ?チェックデキマイテ。アッハッハ。」

オズマくんの高笑いが部室に響いた。

「ぶっつぶしに来てやったぜ!名札部!覚悟し・・・・!」

 夏なのに、二人の体からは湯気が出て、部室の窓が曇るほどの気迫のこもった試合に、杉田くんでさえ、声を出せずにいた。

「サァ、ドウシタァ?オマエサマノ チカラハ ソノテイドカァ?」


 その時、声を出せずにいた杉田くんがいきなり叫んだ!

・・・・つづく

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燃えろ!名札部!第4話『部室で大決戦』

2009-01-25 01:03:06 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部

第四話    【部室で大決戦】

「けっ!やな女だぜ。まぁ、どっちにしろ、今日限りで名札部も名札もぶっつぶしてやっからよ~。」

 桜子ちゃんは振り返らずに職員室に走る。

「け、すぐにつぶしてやっから、うらむんじゃないぜ。」

 杉田くんは、部室の前で少しためらってから、部室の扉を開いた。

「モウ、オマエサマノ、技ハ スベテ 見切リマシタァ。今度ハ コチラサマカラァ、攻メル番デェス。」

オズマくんがゆっくりその大きな体を揺すり始める。その動きがだんだん速くなったとき、信じられないことが起こったッ!

「な!なにッ!」

一条先輩が、絶句した・・・。

・・・・つづく。

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燃えろ!名札部!第3話『超不良の杉田くん』

2009-01-25 00:40:44 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部


第三話   【超不良の杉田くん登場】

「私!先生呼んでくる!」

そういうと、桜子ちゃんは、部室を飛び出し、職員室へと急いだ。その時、運動場に、

ドリュン!ドドドドドドドドリュン!ドリュンドリュン!、

とやって来た子がいる、奈府小で一番の不良と言われている、杉田くんだ。

「よう、桜子、久しぶりだなぁ。」

「杉田くん!いいのッ?小学生が葉巻なんかくわえて。」

「へッ!近頃の小学生は、モノ知らねぇなぁ、これは、葉巻じゃね~ぜ。《うまい棒のたこ焼き味》さ。うめぇぜ、オマエもどうだ、一本。」

「いらないわ。それより、『ブンブン』言いながら自転車に乗るの、はずかしくないの?幼稚な人には付き合ってられないわ!」

(・・・・つづく)

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燃えろ!名札部!第2話『桜子ちゃん登場』

2009-01-25 00:38:51 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部 


第二話   【桜子ちゃん登場】

 急に部室に入ってきたオズマくん、一条先輩は、スポーツバッグから一度しまった名札をゆっくりと取り出し、

「ふッ。」

と笑って、オズマくんの方を振り返った。ちょうどその時、部室のドアがガタンと開いて、桜子ちゃんが飛び込んできた。

「先輩!やめてください!他流試合は、部の規則で禁止されているはずですッ!」

一条先輩は、桜子ちゃんの方を振り返って、ニコッと笑うと、

「桜子ちゃん、これは公式戦ではなく、あくまでも一対一の《お遊び》さ・・・・。しかし、名札で俺に『熱くなるな』ってのは、無理な話だせい!おりゅぁああ!」


・・・・・・つづく。


つづきは【夜泣き屋】
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燃えろ!名札部! 第1話

2009-01-23 21:53:08 | 燃えろ!名札部!
燃えろ!名札部   作:八味トウガラシ

第一話   【俺はユウスケ】

 オッス!僕はユウスケ。奈府小学校の五年生。僕は、名札部に入っているんだけど、僕の学校の名札部は、弱小でいつも地区予選の一回戦落ち。今年の夏の大会も、百四対十三っていう屈辱的なスコアーで一回戦で負けちゃった。でも、いつかは全国大会で優勝することを目指して今日も名札を鍛えている。

 部室の奥で、汗をふいているのは、部長の一条先輩。一条先輩は、普通の小学校にいたら、文句なしに強いはずなんだけど、他の部員が弱すぎるから、勝てない。でも、一条先輩は、負けを誰かのせいにしたことは一度もない。いつでも、

「自分の力が足りないからだ。」

って小さい声で言って、名札をスポーツバッグにしまう。

 ある日、こんなウチの名札部に、アジア太平洋子ども大使のオズマくんがやってきた。

「ココノ名札部デ一番強イヤツハ、誰ダァ?」

(全員が名札をつける日に・・・つづく)

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ep194 無理の壁を飛び越えろ!!

2009-01-20 22:16:36 | Weblog
ep101
祝!エピソード100突破!!
【無理の壁を飛び越えろ!!】


友人のKAKUUNが、年末年始の鬼のような仕事が、やっと一段落したらしく、クリスマスと正月を一緒に持って、遊びにきてくれました。


       

KAKUUNが持って来てくれたクリスマスプレゼント

【握り方を変えるだけで変化球が投げられるボール】

・・・なんとも少年心をくすぐる一品です。

今日は、このボールを使って、シュンタとキャッチボールです。

まぁ、キャッチボール程度なので、ばあちゃんちの前の道くらいで大丈夫でしょう。車もまったく通らないし。

ばあちゃんちに向かう途中、シュンタがこんなことを言います。


「ねぇ、パパッ。せっかくキャッチボールをするけん、ボールを落とさんで、パパと僕を一往復したら、1回ってことにして、100回キャッチボールせん?」


この話を聞いたときに、僕は、

「無理だろう。」

と思いました。シュンタは、ボールを上手にキャッチできないのです。

案の定、「最初の1回」に成功するのに、3分もかかりましたし、5回成功するのに5分もかかってしまいました。

「やっぱり10回にせん?」

これまた案の定、シュンタの【目標の下方修正】の早いこと早いこと!
(笑)

ただ、いつでもそんなに簡単に目標のレベルを下げてもらっては困ります。

そこで、

「いや、『100回』って言い出したのは、オマエぞ。そんな簡単にあきらめるな。」

と、ちょっと真顔で言います。確かに5分かかりましたが、5回成功してますので、時間さえかければ100回はいけるでしょう。大事なのは【根気】です。

しかし、そうは言うものの、集中力の下がったシュンタは、キャッチングが雑なだけでなく、投げる方も、おざなりになってきます。どうがんばっても私が捕れそうにないところに投げてきます。ボールを捕るときも、腰が引けていて、ちょっと下がるためにボールが捕れません。

そして、コチラに投げてくる時に、また変な方向に投げてきます。そこで、プチッときてしまい、

「オラッ!
ボールを
捕る人のことを
考えて
投げんか!!」

と、ボールを強く投げてしまいました。

その時に、見てしまったのは、ビビって腰が引けてうまくとれないシュンタの顔。

・・・その、おびえた目でした。


「オラッ!!ボールを
捕る人のことを考えて
投げんか!!」

って言われなければならないのは、私の方でした。


悪かった。

と思いながら、ちょっとゆっくり投げました。

シュンタは捕れました。

6回目。


60回を過ぎた頃、シュンタは腰が引けずに取れるようになりました。

80回を過ぎたときに、シュンタが、

「パパ!!カウントダウンにしよ!」

って言ったので、カウントダウンにしました。

そして100回!!

40分ほどかかりましたが、二人で【成功100回】のキャッチボールをして帰ってきました。



帰ってくると、シュンタが、

「のど、渇いたね。」

ってコーラをついでくれました。

「無理と思ったことでも、
あきらめないで、
何か工夫してがんばれば、
意外といけるもんやなぁ~。」

って、【大事なことを確認】してから、二人で、ニコニコしながらコーラを飲みました。

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