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<寄稿>カタールW杯現地観戦レポート 国旗掲揚

2022年11月29日 | サッカー

<寄稿>カタールW杯現地観戦レポート 

ドーハ到着 
ファンビレッジ  
ジャイアントキリング 
ファンフェスティバル  
アラビア飯  
新しい歴史を祈って 
国旗掲揚  
スーパースター 
勝利への脱出  
新しい日本の歴史 
決勝トーナメント進出 
新たなる旅へ 

現地観戦に行った兄からのメールを転載。
ちなみに兄は、私と98年フランスW杯に行き、それ以降、ドイツ・ブラジル・ロシア大会で現地観戦に行っています。基本、SNSをやってない人なので、私(弟)のブログへの寄稿として掲載しています。
※友人限定のFacebookに同様の投稿があるそうです。


今日は暑いだけでなく、風が強い。


砂漠の真ん中の収容所施設なので、風を遮るものがなく、砂埃が酷い。
外へ出てみると、いくつもの国旗が風に倒されている。

日の丸も倒れているではないか!
収容所施設なので、その国民が自分で立て直すシステムの様で、誰もかえりみない。

もちろん、立て直した。
この1時間足らずの間に、3回見に行って、もれなく倒れてたので、3回立て直した。
しかし、これではキリがないと悟ったので、おもしになるものを探して置いてみたが、
全く役にたたなかった。

ふと気づいたんだが、倒れているで国旗とそうでない国旗がある。
ちょっと待てよ、グループリーグ敗退が決まった国は、あえて倒されているのか?
いや、そうでもないな。
あ、前節負けた国の国旗が…
いや、そうでもない。

しかし、このままでは、縁起が悪い。
勝てる試合も勝てなくなるに違いない。
何とか、倒れない様にしなければ…

そう思って、倒れていない国旗の土台を確かめてみると、
土台に入っている水の量が全然違うことがわかった。
日の丸の土台より、断然重いのだ。

そこで、ペットボトルで水を運ぼうかとも考えたが、
部屋との距離を考えると、それも簡単ではないと思った。

そういう思いをめぐらせながら、周囲を見渡すと、
ポールが立ってない、土台だけが置いてあることに気がついた。
足で蹴ってみると、断然重い。重いのだ。
余りの土台か?
この際、それはどうでもいい。

これを使おう!

…おっとっとー。
土台を運ぶのではなく、国旗の方をそこまで運ぶのだ。
我ながらどうかしている。

周囲(出稼ぎ労働者)の好奇の眼もあるが、気にしない。
手伝う気はないが、ヤパーンが自国の国旗を立て直そうとしていることは理解している様だ。

猛烈な風の中、独力でポールを立て直すのはなかなか骨が折れたが
何とかできた。

もちろん国旗に敬礼したことは言うまでもない。
これで、少なくとも負けはなくなった(はず)。


(文章、写真とも兄による)


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