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サッカー元日本代表選手、松田直樹さん死去

2011年08月04日 | サッカー

8月2日、練習中に突如倒れ緊急搬送されましたがそのまま意識を回復することなく、今日8月4日に亡くなりました。
松田直樹選手

死因は急性心筋梗塞という診断です。まだ34歳で、今まで大病もせず持病もなかった現役のスポーツ選手が、あっというまに命を失いました。恐ろしいことです。

彼はトルシエジャパンのフラット3を守るDFラインとして活躍。
私が松田選手を生で見たのは、恐らく2000年のシドニーオリンピック、スロバキアvs日本代表戦が最初だったと記憶します。
その後、日韓W杯などで日本代表を長く務めたあと、この春、横浜FマリノスからJFL松本山雅FCへ活躍の舞台を移したばかりでした。

グランドで倒れた直後、観戦していたサポーターの中に看護士さんがいて彼女によって心臓マッサージが施されました。しかしチームやスタジアムにAEDの配備は無く、救急搬送されるまではそのマッサージしか処置できなかったとのこと。

J1やJ2にはAEDが義務付けられているのに、JFLには・・・。またその日の練習グランドにはAEDが無かったという不運の重なり。

つい2週間前に救命講習を受講してきました。その際に聞いた講義では心臓停止でも4つの波形があり、うち2つ(完全停止など)ではAEDは起動しません。心停止直後に見られることが多いパターンでこそ効果があるそうです。
もし仮にAEDが起動しなくても心臓マッサージを続けることで波形が変わることもあるそうです。従って心肺蘇生を続け、2分ごとにAEDの自動診断を繰り返す手順になっています。

報道によると救急車到着まで15分あまり・・・、長すぎました。救急救命のテキストによると救急車到着までなにも処置しなかった場合、15分での生存率は5%を切っています。
偶然にしろ看護士さんが居たにも関わらず、AEDが無ければできる処置は限られてしまいます。


彼がどのような状態で心肺停止に至ったのか知ることはできません。
しかし、もしその場にAEDがあったなら、少しでも助かるチャンスがあったのではないかと残念に思います。

この教訓が今後のスポーツ界で広く生かされますように。
松田選手の冥福をお祈りします。

コメント (2)
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