マドリ一の繁華街、プエルタ・デル・ソル(太陽の門)から歩いて数分のここ、
マヨール広場に。
今回のマドリ滞在中、何回やってきたでしょうか。
元々はマドリに首都移転した際、首都の胃袋を支える市場がこの広場にありました。
今は広場に隣接した場所に市場は移転していますが、日本で言うと築地市場という
感じでありましょうか。
そのせいもあってかこの広場を取り囲む建物のアーケードには数多くのレストランが
お店を出しており、地元の人やらボク等観光客の胃袋を満たしてくれています。
アーケードにあるレストラン。BARというスペインの居酒屋さんが立ち並びます。
マヨール広場は坂の途中の大きな広場。南西の角にある「クチリェロスのアーチ」。
広場に出るにはちょと急な階段を上ることになります。昔はこの辺にはナイフ職人
の工房が沢山あったそうです。主として市場の肉屋さんにナイフを納めていました。
スペインはドイツと並び、刃物の名工房があることでも有名であります。
多分こちらのレストランじゃないかと思いますが、1725年創業の世界最古のレストラン。
今では世界の食の中心はフランス・パリという定評がありますが、レストランの発祥は
スペインでありました。
フランス料理の元々は宮廷料理。フランスの隆盛に伴い、それまでの食文化の中心で
あったイタリアから技術導入をするのですが、いかんせん冷凍技術もない時代、食材が
腐るということで、それを防ぐため胡椒をはじめ各種香辛料、ハーブを遣い工夫した
結果が、あのこてこてのフレンチ・ソースじゃないかとボクは思っていますが。
それに比して、スペインではこんな古くからレストランという食文化が庶民レベルで
根付いていたことに意外な驚きがあります。
現在ではフランス、日本に次いでミシュランの星を持つレストランが多いスペイン。こんな
ところにも歴史の重みを感じます。
マヨール広場の外にも沢山のレストランが。さしずめ、築地場外の飲食店街の趣が。
この通りを右に行くと新しい市場、「サン・ミゲル市場」があります。
ちょっと小腹が空いてきました。市場を覗いて昼食兼おやつを食べに行きましょう
(笑)
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